ダイレクト申請に必要な準備とは?

■質の高い人気大学も選択肢に



一定以上のGPA(成績)


アメリカの大学受験及び奨学金審査時には、GPA(成績)が非常に重視されます。できる限り高い成績を維持できるように準備しましょう。


英語のスコア


アメリカ留学後に、留学生が現地の英語での授業について行くことができるか判断するため、英語のスコアが求められます。一般的には、TOEFL®やIELTS等における一定のスコアが求められます。


共通テスト(オプション)


1年次入学では、SATやACT等のアメリカ大学共通テストのスコアを求める大学もあります。一方で提出を求めない大学も多く存在するため、ご自身の目標進路に合わせて受験するべきかの計画を行いましょう。


出願エッセイ


GPA(成績)と並んで重要となるのが、出願時のエッセイです。あなたがどういった人物なのか、そして、なぜあなたがその大学に合格するべきなのかを簡潔に、そして、正確に伝える必要があります。多くのライバルに差をつけることができる大切な要素です。


課外活動


アメリカの大学では、今までにどれだけのボランティア活動やインターンシップなどの課外活動を行ってきたかを一つの審査基準としています。そのため、あなたの活動がどれだけ社会に貢献してきたのかを伝える必要があります。


推薦状


多くの大学では、基本的に2名からの英語での推薦状が求められます。現在通っている学校の先生などに依頼するのが一般的ですが、アメリカの大学が求める推薦状を熟知している先生が少なく、日本語特有の曖昧な表現で推薦状を書く先生が多いのが現状です。他国の受験生に比べて不利な状況にならないよう注意が必要です。

■奨学金申請時に求められるもの



奨学金申請書


どれだけ学費を支払うことができるかの審査を受けるために申請を行います。単に収入が多い少ないという基準だけでなく、資産や負債等のバランスを見て、実質的な留学資金を割り出していきます。それぞれの数字がしっかりと繋がり、説得力があるかどうかが重要な審査要素となります。


家計簿データ


ご家庭の日々の支出状況を示す情報として、家計簿データの作成が必要になります。過去1~2年分の家計簿を日々集計しているご家庭は少ないことから多くの方が即席で家計簿を作り、信頼性の低い資料になってしまう傾向にあります。きちんと数字の整合性を取り、説得力のある資料を作成することが重要です。


各種証明書


奨学金申請書に記載した金額を証明する資料として、公的書類や納税申告書、残高証明書が求められます。公的資料の多くは、日本語しかない場合が多く、申請時には必ず英文翻訳して提出する必要があります。

奨学金付き合格を成功させるポイント


大学選びが重要

アメリカは世界一の教育大国であり、実に約4,000校もの大学が存在します。質の良い大学から悪い大学までピンキリなのが現実です。学費の安さだけで容易に進学すると、環境が合わず帰国してしまう等、残念な結果に繋がります。数ある大学の中から自分に合った質の高い大学をしっかりと選ぶことが重要です。さらに、奨学金を狙う場合には、大学が潤沢な財源があるかどうかで獲得できる金額は大きく異なるため、大学の情報収集を怠らないようにしましょう。

チャンスに対してオープンな
姿勢を持とう

奨学金付き合格で、予想以上の成果を残している学生の共通点は、チャンスに対して積極的に行動している点です。可能性が低い奨学金であったとしても、しっかりとエッセイを作り込み、チャンスを逃さずに申請する傾向にあります。逆に、どうせ貰えないからと初めから諦めがちな学生は、良い結果につながっていないことが多くなります。可能性の有無に限らず、与えられたチャンスを最大限に活かすようにしましょう。

出願エッセイと
課外活動の重要性

GPA(成績)のほかに、大学審査の2大要素が、出願エッセイと課外活動です。仮に少し低いGPAを取ってしまった場合でも、良い出願エッセイを書くことで合格を掴み取ることも可能であり、逆に良いGPAでも出願エッセイ次第では不合格となってしまう場合もあります。そのため、しっかりと出願エッセイ対策をすることをお勧めします。また、米国で求められる優秀な学生の定義は、学業に秀でていることだけではありません。社会に貢献するボランティアやインターンシップ、スポーツ等に活発に参加し、文武両道を果たす学生が好まれます。志望校や専攻に合わせた課外活動をできるだけ早めにプランすることが重要です。