オーストラリアのトップ大学群「Group of eight」の一つ、ニューサウスウェールズ大学。世界的に評価の高い学部・研究分野を有し、世界中から優秀な学生が集まっています。ニューサウスウェールズ大学に進学するために求められるのは、高い英語力。日本の高校からの直接進学だけでなく、大学準備のための「ファウンデーションプログラム」受講時にもある程度のレベルが求められます。この記事では、ニューサウスウェールズ大学の特徴やキャンパス、学部などの基礎情報のほか、ニューサウスウェールズ大学へ進学するための方法、各進学方法で必要な英語力などを紹介します。
U-LABOによる海外大学進学塾「U-LABO BRIDGE」では、英語力アッププログラムを展開しています。ニューサウスウェールズ大学進学に向け、英語力向上方法について詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。
ニューサウスウェールズ大学とは
ニューサウスウェールズ大学の基礎情報をまとめています。ニューサウスウェールズ大学のキャンパスは、シドニー中心部にほど近い落ち着いた場所にあり、勉学も遊びも充実させられそうな環境です。
基礎情報
ニューサウスウェールズ大学は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にある国立総合大学です。1949年にニューサウスウェールズ工科大学として設立され、1958年にニューサウスウェールズ大学へ改称。設立当初は土木や機械、電気工学などの研究が主でしたが、次第に総合大学へと変化していきました。「UNSW」の愛称でも親しまれています。
学生数は約7万人。世界120か国以上から留学生を受け入れており、在校生の5人に1人が留学生です。オーストラリアの中でも、特に国際色豊かな大学といえます。
3学期制を採用しており、毎年2月、5月、9月に各学期が始まります。
キャンパスについて
ニューサウスウェールズ大学のメインキャンパス・ケンジントンキャンパスは、シドニー郊外にあります。中心部からは10キロ以上離れているため、比較的落ち着いた環境です。ただバス・電車で20分程度の距離ですので、勉強の息抜きのためのショッピングや外食、アルバイトなどで中心部に行く際に不便は感じません。ケンジントンキャンパスは38ヘクタールもあり、図書館や病院のほか、ジムや書店、郵便局、スーパーなどなんでもそろっています。
ケンジントンキャンパスのほか、芸術学部のあるパディントンキャンパスや、オーストラリア国防軍士官学校内にあるキャンベラキャンパスもあります。
ニューサウスウェールズ大学の特徴
ニューサウスウェールズ大学には、ほかの大学にはないたくさんの魅力があります。世界でもトップレベルの教育・研究環境は、さまざまな国の優秀な学生から支持を集めています。
世界大学ランキング上位、オーストラリア国内屈指
ニューサウスウェールズ大学はイギリスのタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)の世界大学ランキング2025で世界83位と、100位以内にランクイン。世界レベルでみて非常に優秀な教育・研究機関であるといえます。
また、オーストラリア国内で高く評価されているトップ8の大学群「Group of eight」の一つでもあります。Group of eightには、ほかにシドニー大学やメルボルン大学などが位置づけられています。
多彩な卒業生
ニューサウスウェールズ大学は、多くの富豪やCEOを輩出していることで知られています。多くの卒業生が、オーストラリア証券取引所に上場する会社のCEOになっています。このほか、スコット・モリソン氏らオーストラリア首相や大臣、裁判官、学者、アスリート、小説家といったさまざまな役職・分野での活躍が目立ちます。
ダブルディグリー
ダブルディグリーを取得することができます。ダブルディグリーとは、2つの学位を同時に修了することです。自分の興味ある2つの分野に関する学びを深め、将来のキャリアの選択肢を広げることにつながっていきます。6つの学部でダブルディグリー可能で、同じ学部のプログラムを組み合わせたり、全く異なる学部のプログラムを選択したりできます。取得までの期間は、通常の学部課程に1年を加える程度です。
シドニー市街について
シドニーは、ニューサウスウェールズ州の州都であり、オーストラリア最大の都市です。とても自然豊かな街で、美しいビーチや緑豊かな公園などを日常的に楽しめます。ビーチバレーやサーフィン、ラグビー、クリケットなどのアクティビティも盛んです。
多文化が共存する都市という面もあり、チャイナタウンやリトルイタリーが点在。世界各国の文化や料理に触れることができます。観光地として有名なオペラハウスでのコンサートなど楽しいイベントも盛りだくさんです。治安は非常に良いですが、トラブルや事件に巻き込まれないよう、深夜に出歩くのを控えたり、緊急時の相談先を事前に確保したりと予防策や対策は講じておきましょう。
ニューサウスウェールズ大学の学部
ニューサウスウェールズ大学の学部課程は8の分野に分かれ、豊富な教育プログラムが提供されています。特に鉱業・鉱山工学、土木・構造工学、法学、石油工学、会計・財務、環境科学の分野は世界的にも評価され、大学の強みとなっています。世界中から優秀な学生が集まる場にもなっています。
オーストラリアの学部課程は、3年制の場合が多いです。ニューサウスウェールズ大学ではビジネスやサイエンスなどは3年間、エンジニアリングや社会福祉などは4年間となっています。
主なニューサウスウェールズ大学学部一覧は以下の通り。
アーツ・人文学部:教育・国際関係学・メディア・歴史など |
ビジネス学部:会計、マネジメント、金融、経済など |
建造環境学部:建築、設計など |
芸術学部:芸術教育、デジタルメディア、デザインなど |
工学部:エンジニアリング、コンピューターサイエンスなど |
法学部:国際法、民法、刑法など |
医学部:医学、公共医学など |
科学部:数学、環境科学、化学など |
出典:https://www.unsw.edu.au/study/undergraduate
必要な費用について
海外大学に進学する場合、高額な費用がネックと考える人もいるはずです。しっかりとかかる金額を把握し、対策を考えておきましょう。ニューサウスウェールズ大学の学費と、住居費(寮費)について紹介します。
学費
ニューサウスウェールズ大学の公式ホームページには、留学生の授業料が掲載されています。国内の学生に比べ、かなり金額は高く設定されています。授業料は選択した「コース」に基づいて計算されます。
芸術学部のアートコースでは、年間45,120豪ドル(約440万円)、建築学部の建築コースでは、年間49,920豪ドル(約490万円)、医学部の薬学コースは95,280(約930万円)となっています。このほか教科書代として、年間約1,000豪ドル程度かかります。コースによっては、実験キットや機器購入代なども必要です。
ニューサウスウェールズ大学には留学生対象の奨学金制度もあるので、活用できないか検討しましょう。
※学費は2024年現在。出典:https://www.student.unsw.edu.au/fees/international
学生寮の利用
ニューサウスウェールズ大学には、多くの学生寮があります。13ある学生寮はカレッジと呼ばれ、食事つきで、寮内でのイベントなども楽しめます。一方6カ所のアパートメントタイプは、シェアハウスのような感覚に近く、各自料理や掃除などをします。カレッジやアパートメントは、キャンパス内だけではなく、キャンパス周辺にもあるので、それぞれの性格やライフスタイルにあった滞在場所を見つけましょう。
利用料はカレッジタイプで、1週間につき391豪ドル~580豪ドル、アパートメントタイプで349豪ドル~624豪ドルといった価格です。部屋のタイプや同居人の有無などによっても値段は変わります。生活費としては、年間25,000豪ドル程度を見積もっておきましょう。日本より物価は高く、特に外食をするとコストがかさみます。自炊をするなどして節約に努めると、安価におさめることもできます。
ニューサウスウェールズ大学へ直接入学
ニューサウスウェールズ大学は、世界で、オーストラリア国内で屈指のレベルを誇ります。当然、そこにはオーストラリア国内外から優秀な学生が集まってきます。そんな同級生たちと競いながら、自分の興味関心を深めていくためには、高い英語力が必要。ボーダーラインぎりぎりを目指すのではなく、余裕をもってクリアできるようにしましょう。より有意義な学生生活にもつながるはずです。
もし英語力が入学レベルに達しなかった場合、付属機関で英語力を強化したのち、学部への入学が許される(条件付き入学)こともあります。英語力強化のプログラムを無事に終了すると、学部課程に進めます。
英語力のほか、高校卒業資格、並びに一定以上の高校の成績(もしくはIBなど)が必要です。
出願はインターネットで完結し、願書や成績証明書、英語力の証明書などを提出します。提出期限は学部・学科によって異なるので、公式ホームページで必ず確認するようにしましょう。
入学条件は以下の通り。
英語力(過去2年以内の証明) | ・IELTS 6.5~7.0 ・TOEFL/iBT 90点以上 ※学部によって、求める英語力は異なる |
出典:https://www.unsw.edu.au/study/how-to-apply/undergraduate/entry-requirements
ニューサウスウェールズ大学・ファウンデーションプログラム
オーストラリアの教育システムと日本の教育システムには若干のずれがあります。どういうことかというと、オーストラリアでは高校の教育課程で、大学の一般教養課程にあたる内容を学びます。そして大学では、日本のような一般教養課程はなく、入学後すぐにそれぞれの専門分野を深めていきます。学部課程も3年間と、日本より短いのが一般的です。
そのため、日本の学生は、「ファウンデーションプログラム」を受けた後、ニューサウスウェールズ大学の学部課程に進むという道が一般的です。ファウンデーションプログラムは日本の大学1年生のような一般教養課程で、ここで「ずれ」を埋めた後、専門性を深める学部課程へと進むのです。ニューサウスウェールズ大学のファウンデーションプログラム卒業生の85%は、希望のコースへ進むことができています。
ニューサウスウェールズ大学へのファウンデーションプログラムは、「ニューサウスウェールズ大学カレッジ」で提供されています。ニューサウスウェールズ大学カレッジは、ニューサウスウェールズ大学の付属機関で、長年にわたり大学のキャンパス内の施設でファウンデーションプログラムを実施しています。
ファウンデーションプログラムは、以下のように分かれています。
プログラム | 期間 | 英語力 | 内容 |
Transition Program | 約4か月 | IELTS6.0(ライティング5.5、5.0未満のスコアなしし) | 特に優秀な成績と高い英語力を持っている学生に向けた内容。 |
Standard Program | 約9カ月 | IELTS5.5~6.0 ※進学希望の学部による「 | ニューサウスウェールズ大学学部課程進学に必要な英語力と批判的思考力を養います。 |
Standard Plus Program | 約12カ月 | 3.0(2年次)、IELTS5.5程度(ライティング5.0、5.0未満のスコアなひ) | 進度が遅め。じっくり学びたい学生に適しています。 |
具体的な英語力・成績については、公式ホームページを参照ください。
また、ファウンデーションプログラム入学に必要な英語力を満たしていない場合は、「ファウンデーション進学準備コース」にて、英語力を強化したのちに、ファウンデーションプログラムを受けるようになります。
ファウンデーションプログラム終了後、ニューサウスウェールズ大学へ進学できるか否かは、英語力と成績によって決まります。各要件は、大学ホームページから確認してください。
ニューサウスウェールズ大学・ディプロマプログラム
ディプロマプログラムは、特定の分野の基礎的なスキルと知識を身に着ける12カ月のコースです。ニューサウスウェールズ大学カレッジで提供されますが、大学1年生と同等のカリキュラム・コンテンツを学習します。ここで学んだことはニューサウスウェールズ大学にて認定され、1年間のプログラム終了後は2年次へ進学できます。ですので、英語力や成績が足りずにニューサウスウェールズ大学への1年次直接入学は逃したものの、ここでカリキュラムをこなすことで、タイムロスなく学部課程を終えることができるのです。
ディプロマプログラムがあるのは、建築学、ビジネス、コンピューターサイエンス、工学、メディアコミュニケーション、理学の分野です。プログラム受講に必要な高校の成績や英語力は、分野によって異なるので、公式ホームページで確認しましょう。
ニューサウスウェールズ大学へ編入学
オーストラリアには「TAFE」という職業訓練校があり、このTAFEで定められた学問・分野を学ぶと、オーストラリア国内の4年制大学へ編入できる場合もあります。ただ、日本から留学する場合においてはあまり利用されないルートのようです。
日本からニューサウスウェールズ大学への進学を目指すなら、直接入学、もしくはファウンデーションプログラムを介しての入学が一般的だといえます。
「U-LABO BRIDGE」で英語力を鍛えよう
世界で、オーストラリアでトップレベルのニューサウスウェールズ大学は、進学までに高い英語力というハードルを設けています。決して簡単にクリアできるものではありませんが、クリアが不可能と言うわけではありません。
U-LABOによる海外進学のための英語塾「U-LABO BRIDGE」は、徹底的な反復練習による単語力強化をはじめ、講師が伴走する独自の勉強方法で4技能の形成をしっかりとサポートします。ニューサウスウェールズ大学への進学、さらにはその後の学習・研究にも生かす英語力を身につけましょう。ニューサウスウェールズ大学への進学に興味をもった方は、ぜひご相談ください!海外トップ大学でも戦える英語力を、U-LABO BRIDGEで身につけましょう。
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