マレーシアのアジア・パシフィック・ユニバーシティ(APU)正規留学生 T・Mさんは、「学びたいことを学べる大学」を求め、この場所にやってきました。マレーシアならではの自由な雰囲気の中、最先端技術の一つであるVR/AR技術を中心に、デザインや映像制作など幅広く学んでいます。T・MさんにAPUでの授業内容やマレーシアでの暮らしなどについてインタビューしました。
自己紹介を
T・Mです。マレーシアのアジア・パシフィック・ユニバーシティ(APU)マルチメディア学部2年で、VR/ARを専攻しています。
趣味は料理や美味しいものを食べに行くこと、映画鑑賞です。K-POPアイドルや日本のアイドルも好きです。マレーシアで人生初の一人暮らしをするようになったので、料理はよくしています。

留学のきっかけ
進学する大学を選ぶ際、「自分の学びたいこと」を軸に考えました。エンジニアだった父の影響で、高校時代に3DCGや映像制作、デザインを趣味としてやっていたため、大学でもその分野を深く学びたいと思いました。まずは日本国内で探したのですが、そういう分野を学ぶ場合の選択肢として専門学校ばかり目につき、行きたい大学が見つからなかったのです。そこで、「もしかしたら海外ならあるかもしれない」と思ったのが、海外を視野に入れたきっかけでした。
マレーシア・APUを選んだ経緯
通っていた高校には、文系、理系、英語科、バカロレアと4つのコースがあり、割と国際色のある学校でした。進路として海外大学を選ぶ生徒も珍しくないため、「海外進学室」という相談窓口があり、まずそこで留学について相談した際、先生から「最近、マレーシアが人気らしい」と勧められました。さらに同じ学校の先輩でAPUに通っている人がいたり、マレーシア大学に関する動画の中でAPUが取り上げられたりしていたことから、APUに興味を持って調べました。すると、まさに私が学びたい学部・専攻があると知り、進学先として選びました。
先生からは、サンウェイ大学やテイラーズ大学、モナッシュ大学マレーシア校も勧められたのですが、そこにはテクノロジー分野を扱う学部がなかったので、「APUに行きたい」という気持ちは変わりませんでした。APUは特に留学生比率の高い大学で、体感としては現地の方5、留学生5の割合です。こうした多国籍な環境にもひかれました。

マレーシアの魅力
ほかの東南アジア諸国と比べても、多国籍だと思います。なので外国人である留学生も、受け止めてくれる優しさのようなものを感じます。日本人が割と多く住んでいるという点も安心感がありました。ニトリや無印良品、日本の飲食店なども進出していて、暮らしやすいです。
留学決意時の英語力
小学校、中学校の授業で英語を学ぶ以外、英語との関わりはほぼありませんでした。中学時代に海外ドラマにすごくハマり、高校は英語科へ進みました。ただ、英語の成績は学年で最下位を争うくらい悪く…。ネイティブの先生の授業もありましたが、ほぼ分からず…。友だちに授業内容を聞いて、なんとかやり過ごしていました。海外に行ったこともありませんでした。
高校3年の夏にオンラインでIELTSの講習を受けたのですが、最初の模擬テストのスコアは「2.5程度」と言われたんです。「IELTSのスコアを0.5上げるのに150時間程度かかる」と言われているので、時間との勝負でした。
英語の勉強方法
クラスメイトたちが日本の大学入学共通テストを受ける1月にIELTSを受けると決め、高校3年の夏くらいから勉強を始めました。
まずは単語が何も分からないので、1日1000~1500単語を何度も繰り返して覚えました。オンラインでIELTSの過去問・模擬テストを受け、間違った部分を3回ほど解き直し、完璧に理解できるようにしました。リーディングは文章がかなり長いので、重点的に読み込みました。文章のつながり方を調べたり、分からない単語をリストアップしたり。リスニングは3回ほど聞いて、スクリプトと照らし合わせながらシャドウイングしました。ライティングはAI添削を活用し、何度も書き直しました。スピーキングはオンライン英会話で教えてもらいました。
過去問・模擬テストは3日に1回程度解いて、解いた後にこのメニューを繰り返していました。3年の冬には6.0、少なくとも5.5は取れるようになっていました。

APUの入学条件
基本的に英語力のみで合否が決まります。
APUのファンデーションコースではIELTS4.0以上、直接進学ではIELTS5.0~6.5程度のスコアが必要です。マルチメディア学部は、5.5が基準です。
私はコンピューティングのファンデーションを1年受け、学部進学しました。ファンデーションコースから学部進学する際、成績が悪ければ進めないこともあります。そこで、IELTS5.5以上をファウンデーションコース出願時に取っておくと、学部進学が保証される制度を利用しました。授業はすべて英語ですし、英語力はできるだけ高めておく方がいいと思います。
APUマルチメディア学部での学び
マルチメディアは、文字や音声、映像、静止画などの複数のメディアを統合して扱うシステムや技術です。
授業としては、まずWebデザインや広告系デザイン、スマホアプリデザインといったデザインを学びます。そこから派生して映画制作、ショートフィルム制作といった映像制作に取り組みます。この授業ではスクリプトを作り、台本通りに芝居する様子をカメラで撮るといった一連の工程を実践します。また3DCG作製では、キャラクターを一から作り、色や質感を付けて動かします。アプリ開発も行い、すでにミニゲームや学校のカフェテリアでの注文に使うアプリを手がけました。VR/ARについては最近やっと授業が始まった段階です。3年生の卒論として、VR/ARのアプリ制作を予定しています。
全体として、座学というよりも、実践的な授業がとても多いです。またマルチメディア学部は20人、VR/AR専攻は10人なので、先生も含めて少人数で議論しながら学びを深められます。

キャンパスの環境について
APUは多国籍の学生を抱える大学なので、すごく自由な雰囲気です。日本人に対する差別のようなものもありません。英語が苦手だった私の話もすごく真剣に聞き、話をしてくれます。多国籍であるため、食事のメニューも豊富です。中華、日本、アラビア、西欧、インドネシアなどさまざまな種類の学食があります。
ただかなり学生数が多く、エレベーターがなかなか来ないとか、カフェテリアや勉強スペースが空いていないというのは難点ですね。
マレーシアでの生活環境
マレーシアに来た最初の半年間は寮にいて、その後友人とコンドミニアムに住み、今は一人暮らしをしています。キッチンを自由に使えるようになったので、自炊を楽しんでいます。野菜はローカルスーパーで安く販売しています。また、日本の西武が運営するスーパーが3駅ほど離れた場所にあるのですが、そんなに高くない値段で質の良いお肉などを売っています。日本の調味料や食材も手に入ります。
週末に外食することもあり、レストランで食べるとだいたい1000円程度かかります。日本より断然安いです。日系居酒屋もあり、たこわさやイカの塩辛も味わえます。
マレーシアは暑いですが、日本の夏のような暑さではありません。暑くても27度程度です。意外と乗り物移動が多く、外を歩くことも少ないです。ただ虫がたくさん出てくるので、苦手な方は大変かもしれません。
治安もいいです。家から駅まで15分ほど歩きますが、危険を感じたことはありません。ただ夜道や都会での一人歩きは注意が必要です。基本的には公共交通機関を使って移動することにしています。

具体的な生活費
まず、食費に関しては普段自炊ばかりで過ごすと、月2万円ぐらいで済むと思います。外食が増えると1~2万円追加になります。一般的な日用品もそんなに高くないので、1万円程度で足ります。
生活費全体に大きく影響するのは、家賃です。私は広めの部屋に住んでいるので月6万円ほどかかりますが、寮や友人とのシェアルームの際は2~3万円でした。
もしシェアルームをし、節約を頑張れば、月5万円程度で暮らすこともできると思います。
マレーシアで感じたカルチャーショック
マレーシアの方の性格には驚きました。みんなものすごく自信にあふれているんです。私が正直「絶対無理だろう」と思うことも、みんな「できる」と言うんです。見習いたい部分ですね。
少し悪い部分としては、時間にすごくルーズです。電車の時刻もきちんと決まっていなくて、「来た電車に乗る」というかんじです。よく利用する駅では、電車は頻繁に来るのであまり困ることはありませんが、日本との感覚の違いに戸惑います。授業の開始時刻になっても、私含めて2人しか学生がいないときもありました。部屋を契約する際も入居日の3ヵ月前にオーナーに連絡したら、「もっと早く入って(連絡してくるのが早すぎる)」と言われました(笑)

卒業後の進路について
最近は日本で就職したいと考えています。まだ具体的なプランは見えていませんが、VR/ARの知識は活かしたいので、 IT系企業、もしくはコンサル企業のVR/ AR 部門などを見据えています。「ホログラム」を活用した新しい商品・技術開発に関われるといいです。
後輩へのエール
「やる気があればなんとかなる」と思います!私のように英語が得意じゃなくても、特別なスキルがなくても、留学先で学べばいいんです。ただ、特に英語については出来るに越したことはないと思います。あまりに話せないと、苦労します。なので、留学前にしっかり勉強はしておかないといけないですね。

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