世界のトップ大学の1つであるカリフォルニア大学。入学するためには、どのくらいの学力が必要だと思いますか。世界的な難関校ですし、高校からの成績が優秀な超エリート層しか合格できないイメージがあるかもしれませんが、入学するルートによっては、意外とそうでもありませんよ。

今回は、カリフォルニア大学へ入学する際に必要な学力について、説明していきます!

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カリフォルニア大学とは?

カリフォルニア大学(UC)というと、UCロサンゼルス校(UCLA)やUCバークレー校(UCB)などが有名ですね。UCは、9つの大学から成り立つ州立大学群です。

大学群というのは、日本人にはあまり馴染みがありませんが、日本の大学で例えると、9つのキャンパスがそれぞれ独立していて、別の大学として機能している、というイメージです。

どの大学も世界トップレベルとして評価されており、大学群としては全米ナンバーワンとされています。世界大学ランキング(タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)、2022年)を見てみると、9大学のうち6つが100位以内にランクインしています。

中でも、UCのトップ3であるUCバークレーは8位、UCLAは20位、サンディエゴ校(UCSD)は34位で、35位である東京大学よりもハイレベルであることがわかりますね。また、1969年に、世界初のインターネット開発及びメッセージの送信を成し遂げたのはUCLAの研究チームで、UCでは他にも様々な分野において最先端の研究を行っています。

現在では、なんと1000億円以上の資金が研究へあてられ、多方に渡る分野で世界をリードしていますよ。

関連記事>>>カリフォルニア大学(UC)の10あるキャンパスを徹底解説!

カリフォルニア大学への入学方法

名門カリフォルニア大学へ入学する方法は、大きく分けると2パターン。

  • 1年次から入学する方法
  • 3年次から編入学する方法

です。

1年次から入学するというのは、日本の大学受験でほとんどの人が選択するルートなので、わかりやすいかと思いますが、3年次から編入するというのは、日本では少しレアなケースですね。

しかしながら、アメリカでは、たくさんのメリットがあることから、大学への入学ルートの1つとして、多くの学生が利用しています。特に、カリフォルニア州では、コミュニティカレッジ(コミカレ)から4年制大学への編入がスムーズにできるよう、システムが整えられているため、合格しやすくなっています。

一定の条件をクリアすれば、UCへの編入保証プログラム(TAG)も利用することができ、UCトップ校や人気学部以外の合格を確保しながら、確実にトップ校を目指しておくことも可能です。

UCへの編入は、まずカリフォルニア州立のコミカレで2年間必要な単位を取り、それから編入試験を受けて、UCの3年次へ進学し、卒業後に学位を取得する、というのが最も効率的な方法です。それに、3年次から編入して学位を取得した場合でも、1年次から入学した学生とステータスに変わりはありません。そのため、編入学をしてUCでは2年間しか勉強していなくても、最終学歴はUC卒となるので、その後の就職や進学に非常に有利です。

さらに、コミカレはUCよりも学費がかなり安く、1年次から4年間UCで勉強した場合と比較すると、約650万円の学費を節約することができるのです。

関連記事>>>【保存版】コミカレ経由でカリフォルニア大学(UC)に編入するまでのプロセス

カリフォルニア大学への編入に必要な学力

① 最低限は英検2級程度の英語力でOK

3年次からの編入であれば、アメリカ留学前に最低限必要になるのは英検2級程度の英語力のみ。え、それだけ?、と思ってしまいますよね。

編入する場合は、志望校に関係なく、まずコミカレに進学する必要があります。そうすると、コミカレの入学基準を満たせばいいので、求められる英語力のハードルがかなり下がります。入学するコミカレによっては、英検準1級レベルを条件とされることもありますが、ほとんどが英検2級と考えておけば問題ないです。

例えば、カリフォルニア州で最大規模を誇るサンタモニカカレッジで求められる英語力は、

TOEFL iBT 45以上

IELTS 5.0以上

となり、これらは英検2級程度のレベルに該当します。一方で、UCへ1年次から入学する場合は、非常に高い英語力を要求され、

TOEFL iBT 80以上

IELTS 6.5以上

とされていて、英検で考えると1級以上のレベルが必要となります。ちなみにカリフォルニア大学のトップ校にもなると、TOEFL iBTテストで100点を超えていても、落ちることもあります。渡航前に、ここまでのスコアに伸ばすのは、容易ではありませんね。そのため、英語が苦手だったり、英語力に自信がない学生は、コミカレに入って、そこから編入学を目指すことを強くオススメします。

実際にUCへ編入出願する時は、コミカレで、UCへ移行可能な英語クラスを一定の成績で修了すれば、十分な英語力とみなされ、特段英語試験のスコアを提出する必要はありません。

ただし、英検2級程度の英語力のみでコミカレに入学してしまうと、コミカレに行ってからの成績の維持が大変になります。最低限の英語力があれば目指すこと自体は可能ですが、コミカレでの期間を最短にするためにも日本でできる限りの英語力を高めて頂くことをおすすめします。

関連記事>>> アメリカ大学には偏差値ってある?難易度や合格基準は?

Point
U-LABOでは、最短2年でUC編入するための目安として、TOEFL iBTスコア61点以上とお伝えしています。またこのスコアが高ければ高いほど、トップ校を目指せる確率が上がっていきます。必須のスコアが低いからといって、日本での英語勉強を怠ってしまうと後々の自分の首を絞めることにもなりかねませんので、注意が必要です。

② SATのスコアは必要ない

SATとは、現地のアメリカ人が受験する共通適性試験のことで、日本でいう大学入学共通テストのようなもの。ただ、共通テストは年に1回しか受験できないのに対して、SATは複数回受験できます(ただし、何回も受験をしていると、それが大学側に低い評価を受ける要因にもなるため、実質的には3回程度が限度なことが多いです)。

主に学力を測るテストで、アメリカでは出願書類の1つとして、SATのスコアを提出するのが一般的です。そのため、1年次からUCへ入学する時には、このSATの提出が条件となり、満点近い点数を求められるのですが、英語のハードルがある留学生は、思うように点数が取れないのが現状です。

しかしながら、編入する場合は、そもそもSATのスコアは必要ありません。それゆえに、勉強の負担がかなり軽減されますね。

③ 高校の成績は関係ない

みなさんは、高校1年生からアメリカへ留学することを真剣に考えて、計画的に良い成績を取るように心がけていますか?

3年生になってからアメリカ留学に興味が湧いてきて、いざ自分の成績を見てみてると、提出できるようなものではなかった…ということは、ありますよね。

1年次へ出願する際は、UCへ高校の成績を提出して、審査されるのですが、3年次へ編入出願する際には、高校の成績で合否を決められることはありません。

その代わりに、コミカレでの成績(GPA)が重要視されるのです。そのため、高校であまりいい成績を残せなかったという方は、コミカレで努力を積み重ねていけば、UCへ合格できるチャンスはまだまだありますよ。

GPAの計算はこちら>>> 【簡単】GPAの計算方法って?成績評価別の換算方法を解説!U-LABOオリジナルGPA計算機の使い方も

3年次編入の注意点

The hand pointing to the many lamp is to write with white chalk on top, draw concept.

上記で説明したように、UC編入するためにまず必要な学力は、英検2級程度の英語力のみですが、コミカレ進学後に注意点があります。

それは、コミカレの授業でオールAの成績を取り続ける必要がある、ということです。コミカレの単位は、比較的取得しやすいといわれますが、高い成績をキープしながら、というのは、簡単に達成できることではないですね。コミカレでは、一般教養課程として、様々な教科を幅広く履修していく必要もあります。そうすると、苦手科目が出てきやすく、教科によっては手も足も出ないなんてことも起きてしまいます。

そのため、より自分のレベルに合った履修選択(教授選び)や科目選択をすることがとても重要になってきます。例えば、コミカレ1学期目に難易度の高い教授を選んでしまった場合、いきなりC評価を取ってしまい、GPAを大きく下げ、UCトップ校を目指すことができない!なんて自体も簡単に起こりえます。

また、コミカレへの入学基準はそれほど高くないことは上でも見た通りですが、できる限りコミカレ入学前に自身の英語力を上げておくに越したことはありません。渡航直前までTOEFLやIELTSなどの実践的な英語勉強を継続し、現地に入ってからはコミカレ前に一定期間語学学校に行って、リアルなリスニングと会話を学ぶのがスムーズなコミカレ生活スタートの秘訣です。

U-LABOでは、こうした事態を防ぐため、各人のレベルに合った履修をスケジュール&ご提案しています。また、それでも勉強についていけない場合は、現地での学習サポートの一環としてチューターサポートも提供しています。チューターサポートでは、経験豊富な日本人チューターが、オンラインで学業アシスタントをしています。

また、河合塾グループ日米英語学院のTOEFL/IELTS講座を割引価格でご案内が可能です。詳しくはU-LABOカウンセラーまでお問い合わせくださいね。

まとめ

カリフォルニア大学といっても、3年次へ編入するとなると、渡航前の時点ではそんなに高い学力は求められません。

高校の成績も関係ないので、努力をすればチャンスを掴める可能性は、誰にでもあります!

自身の学力や成績が高くないから海外の良い大学なんて無理なのかな…と考えている高校生にとって、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

U-LABOでは、カルフォルニア大学(UC)をはじめとした 名門アメリカ大学への編入プログラムを用意しています。

編入する前から編入後、就職活動までをサポートするので、編入を考えているけど、不安が多い方は編入プログラムを受けるのをおすすめします。

無料相談も実施しているのでお気軽にご相談ください。

記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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