アメリカ留学を検討する学生や社会人 とその保護者にとって、OPT(Optional Practical Training)は重要なキャリア構築の機会です。

本記事では、OPTの概要や取得条件、申請方法について詳しく解説します。アメリカでの実務経験を通じてスキルを磨き、将来のキャリアにつなげるために必要な知識をご紹介します。

OPT(Optional Practical Training)とは

OPT(Optional Practical Training)とは、アメリカでの学業修了後に取得できる実務研修のことです。アメリカ留学を検討する学生や社会人 とその保護者の皆さんにとって、OPTは重要な要素となります。

留学生がアメリカでの学習を終えた後、取得した学位に関連した実務経験を積むためのプログラムとして、OPTが提供されています。OPTを利用することで、アメリカの企業や機関で働きながら、実践的なスキルや知識を習得できます。

OPTは通常、学位取得後の12カ月間の期間を与えられ、この期間中に学生はアメリカでの実務経験を積むことができます。

また、STEM(Science、 Technology、 Engineering and Mathematics)分野を専攻する場合は、さらに24カ月の延長が可能です。

OPTのメリットは多岐にわたります。

第一に、実務経験を通じて専門知識を深められます。アメリカの企業や研究機関で働くことで、専攻分野における実践的なスキルを身につけられるでしょう。

さらに、OPTは将来のキャリアにおいて有利になる可能性があります。アメリカでの実務経験を持つことは、将来の雇用や就職活動において大きなアドバンテージとなるでしょう。

また、アメリカの労働市場やビジネスの文化に慣れることもできます。

ただし、OPTを取得するためには一定の条件や手続きが必要となる点には注意しましょう。

アメリカの学校で学位を取得する必要があり、OPTの申請手続きや期限に関する規定にも注意しなければいけません。詳細については後述します。

アメリカ留学を検討する高校生とその保護者の皆さんは、OPTの取得条件や申請方法をしっかりと把握し、将来のキャリアに活かすことを考えてみましょう。

アメリカでの実務経験は、きっと貴重な経験となるはずです。

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STEM分野を専攻した場合

STEM分野を専攻する学生にとっては、OPTがより重要な意味を持ちます。

なぜなら、STEM分野を卒業した場合、最長24カ月の延長が可能であり、通常のOPT期間である12カ月と合わせて、最大3年間のアメリカ滞在が可能となるからです。

STEM分野は科学、技術、工学、数学といった領域を指し、今日の世界でますます需要が高まっています。アメリカでは、STEM分野の人材を積極的に受け入れる政策が採られており、その一環としてSTEM OPTプログラムが提供されています。

STEM OPTプログラムを利用することで、STEM分野の知識やスキルを活かして実務経験を積めます。これは将来のキャリアにおいて大きなアドバンテージとなるでしょう。

さらに、STEM OPTプログラムは、将来的にアメリカでの就労を希望する方にとっても重要な選択肢となります。STEM分野を専攻する場合、OPTを活用することで、より長期間アメリカに滞在し、専門知識を活かした実務経験を積めます。

OPT(Optional Practical Training)の取得条件

OPTを取得するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。以下にOPTの取得条件を4点ご紹介します。

1点目は、アメリカの学校で学位を取得することです。OPTは、アメリカの学校で学位を取得した後に利用でき、学位を取得するには各大学やカレッジの入学要件を満たす必要があります。

2点目は、学位取得後の期間です。
通常、OPTは学位取得後の12カ月間の期間を与えられます。この期間中に実務経験を積めますが、STEM分野を専攻する場合は、さらに24カ月の延長が可能です。

3点目、学校のサポートと承認です。OPTを取得するには、所属する学校のサポートと承認が必要です。学校は、学生がOPTを受けるためのプログラムに参加する資格があるかどうかを確認し、必要な書類や手続きをサポートしてくれます。

4点目は、アメリカ合衆国移民局(USCIS)への申請です。OPTを取得するためには、アメリカ合衆国移民局(USCIS)に申請する必要があります。申請書類や料金の支払い、期限の遵守など、正確かつタイムリーに手続きを行う必要があります。

これらの条件を満たすことで、高校生や大学生などの学生はOPTを取得し、アメリカでの実務経験を積めます。

ただし、各学校や移民局の規定や要件に従う必要があるため、詳細な情報は関連する機関や専門家と相談することをおすすめします。

OPT(Optional Practical Training)の申請の流れ

続いて、申請の流れについて解説します。

申請に必要なもの

OPTの申請にはいくつかの書類や情報が必要です。

以下に申請に必要なものの一般的な例を示しますが、具体的な要件は個々のケースや学校によって異なる場合があります。

I-765(雇用許可申請書)は、USCISの公式ウェブサイトから入手できる申請書です。個人情報や学校の情報、OPTの期間などを記入する必要があります。

I-20(証明書)は、所属する学校から発行される、学生のステータスやプログラム情報を含む証明書です。正確な情報が記載されていることが求められます。

また、OPTの申請には手数料が必要です。現在の手数料額や支払い方法については、USCISのウェブサイトで確認しましょう。

そのほか、パスポートのコピー、I-94のコピー、過去のビザや証明書のコピーなど、関連する書類のコピーが必要となる場合があります。

申請の流れ

OPTの申請手続きは以下の流れで行われます。

まず、所属する学校のサポートを受けましょう。学校の国際交流オフィスや留学相談窓口に相談し、申請に必要な手続きや書類の準備方法を確認します。

続いて、書類の準備と記入を行います。必要書類を入手し、記入します。書類に必要な情報や署名を忘れずに記入し、関連する書類のコピーも用意します。

書類が準備できれば手数料の支払いです。USCISのウェブサイトで確認し、指定された方法で支払いを完了させましょう。

そして、書類の提出と申請です。申請書類、関連する書類のコピー、手数料の領収書などをまとめ、USCISに申請します。申請書類の送付方法や提出期限については、USCISのウェブサイトや学校の指示に従ってください。
諸々の手続きが終われば、あとは承認待ちと雇用許可証の取得です。

申請が受理されると、USCISから受領通知が送られます。その後、指定された期間内に雇用許可証が発行されます。許可がおりるまでの期間は個人や状況によって異なります。

以上が一般的なOPTの申請の流れです。学校やUSCISの指示に従い、必要な手続きを適切に行うようにしましょう。

なお、OPTに関する詳細な情報や具体的な要件は、アメリカ合衆国移民局(USCIS)や所属する学校の公式ウェブサイト、留学相談窓口などで確認してみてください。

OPTが利用できるタイミング

OPTが利用できるタイミングは、大学や短期大学などの学校を卒業する前または良卒業後の期間です。

具体的には、大学や短期大学で学位を取得する前の期間に申請できます。これにより、学位取得後に続く実務経験を得られるでしょう。

また、大学や短期大学で学位を取得後の期間も申請が可能です。この期間は、アメリカでの実務経験を積みながらキャリアを構築するための貴重な時間となります。

OPT終了後もアメリカで働く方法

OPTの期間が終了した後もアメリカで働く方法としては、3つの選択肢があります。

まず、H-1Bビザの申請です。H-1Bビザとは、専門的な知識や技術を持つ外国人労働者がアメリカで働くために使用されるビザです。

アメリカの企業に雇用されることが条件であることと、H-1Bビザは抽選制度で希望者が多く、選考には競争がある点には注意が必要です。

続いては、インターンシップやトレーニングプログラムへの参加です。

OPT終了後にインターンシップやトレーニングプログラムに参加することで、さらなる実務経験を積むことができます。これにより、将来の雇用機会を広げる可能性があります。

最後は、研究や学術活動への参加です。

大学や研究機関での研究や学術活動に参加することで、アメリカでの滞在を継続しながらキャリアを築くことができます。この場合、研究者向けのビザが必要となります。

留学生がOPT終了後もアメリカで働くためには、適切なビザの取得や雇用先との協力が必要です。法律や規制に則り、正確な情報を入手し、適切な手続きを行いましょう。

OPTで独自のキャリアを構築しよう

OPTはアメリカ留学生にとって貴重な経験の場です。

本記事では、STEM分野を専攻した場合の特典やOPTの取得条件、申請の流れについて詳しく解説しました。

OPTは、アメリカでの実務経験を通じてキャリアを発展させるための重要なステップとなります。アメリカ留学を検討する皆さんにとって、OPTの活用方法を理解し、将来の夢に近づくための一歩となることを願っています。

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記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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