アメリカの大学に留学して、その後の進路はどうなるのか気になる人は多いのではないでしょうか。
アメリカの大学は日本の大学よりも勉強の量がとりわけ多いので卒業後、何をすればいいのか迷う人が多いかもしれません。

アメリカの大学を卒業したら、多くの選択肢があります。
本記事ではアメリカの大学卒業後の具体的な進路について解説します。

アメリカ大学を卒業した後の進路が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

アメリカ大学卒業後について

アメリカの大学を卒業後、卒業生はそれぞれの進路に進んでいきます。
日本では大学院に進んで勉強を続けるか、企業に就職をするかと大きく2つに分かれます。
しかし、アメリカの大学卒業前後の選択肢は豊富です。

アメリカ大学の卒業後の進路

  • アメリカの大学院に進学する
  • インターンシップをする
  • 日本に戻って就職する
  • アメリカで就職する
  • ギャップイヤーを満喫する

アメリカ大学卒業前後、基本的に上記5つの進路があります。
では具体的にどのような進路になるのでしょうか。
具体的に一つずつ解説していきます。

進路①アメリカの大学院に進学する

進路の一つとして、大学院進学があります。
アメリカでは多くの学生が大学院に進学しています。
というのも、本格的・専門的な学問の内容は大学院でしか学べないからです。
アメリカの大学院は大きく分けて2つ存在します。

大学院の種類

  • 大学院
  • プロフェッショナルスクール

大学院は教育の中心となる場所です。
プロフェッショナルスクールはより専門性が高く、例えば、法学部の人がロースクール(法科大学院)に進む・工学部の人が工科大学院に進むといった形です。

その大学院に入るために、提出しなければいけないものが3つあります。

大学院に提出すべきもの

提出物として求められる代表的なものは以下の通りです。

  • 大学の成績
  • エッセイ
  • GMAT(Graduate Management Admission Test)
  • 大学からの推薦状およびGRE (Graduate Record Exam)

GMATとは、大学院入学をするためのスキルを測るためのテストで、数学的能力、分析能力等を問われます。
また、GREとは、大学院に進学するための一般知識、専門知識等を問われるテストです。

また、学部によって面接がある場合があります。
アメリカの大学院は学部ごとに基準内容が決められており、自身が進学を希望する学部独自の対策を練らなければなりません。

プロフェッショナルスクールではGREの代わりに、それぞれのテストがあります。
そのテストに受からなければ、プロフェッショナルスクールに入学できません。

アメリカで大学院に入学するのは日本に比べて難しく 、大学入学当初から真剣に勉強に取り組まないと進学できないシステムとなっています。
事実、一般的にアメリカ大学院入学の倍率は10倍ほどといわれています。

進路②アメリカでインターンシップをする

アメリカでインターンシップをするのも一つの進路です。
しかし、アメリカでインターンシップをする場合、学生ビザだけではできません
学生ビザは進学先のキャンパス内でアルバイトはできますが、キャンパス外で働くことはできません。(キャンパス内であれば18時間/週は可能)

キャンパス外でインターンシップをする場合、OPT(Optional Topical Training)が必要になります。
OPTは留学生が学んできた専門分野を活かしてキャンパス外で働くことができるシステムです。
OPTの権利を持っていれば、自分の知識を活かしてアメリカの企業で働くことが認められます。
しかし、OPTの権利を得るためにはいくつか条件が必要です。

OPTの条件

OPTの権利を得るためには下記のことが必要です。

  • 最低、1年間は学生ビザで就学している
  • 学位(学士号・准学士号・修士号)が取れる授業・プログラムを選択している
  • OPTのワークショップに参加している(学校が指定する)
  • 仕事・雇用主は自分で見つける

OPTの権利取得はそこまで難しいものではありません。
まず、自分が学びたい授業を選択し、1年間勉強してOPTのワークショップに参加しましょう。
そして、ネットや求人を使って勉強した知識を活かせる企業に応募して通れば、OPTの権利を得ることができます。

OPTの権利を得たら指定された日からキャンパス外でのインターンやアルバイトが認められます。

OPTの手続き

OPTの手続きに必須なのは在学校からI-20を得ることです。
I-20は、在学校の入学許可書を指します。
入学許可証は学生にとって必須でOPTのみならず、キャンパスで授業を受けるためにも必要です。

ただ、OPTのワークショップに参加すれば、I-20申請の手続きができるので難しく考える必要はありません。
I-20の手続きが終えたら近隣の移民局にてOPTを得るための申請をすることになります。
OPTの流れとしては以下の通りです。

OPTの流れ

  • 移民局にてOPTの申請を行う
  • 留学オフィスのスタッフからサインをもらう
  • 申請後、OPTの許可が下りるとEAD(Employment Authorization Document)カードをもらって終了

申請が下りるとキャンパス外で政府が指定した就労時間(21時間/週)で働けるようになります。
なお、OPTにはいくつか注意点があります。

OPTの注意点

  • OPT申請時に就労の開始日と終了日を記載するが、決して違反をしてはいけない
  • OPT期間時は就労に勤めないといけない
  • 専攻が一般教養の場合、OPTの許可が下りない可能性がある
  • OPTの期間は最長12ヶ月(1年間)

上記の注意点があるので、OPTを取得したい人は頭に入れておきましょう。
就労時間に関して、ひとつの仕事で事足りない場合は2つ以上の仕事をかけ持ちしても構わないルールとなっています。

もし、1年以上働きたいという人はSTEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics) OPT Extensionに申請する必要があります。
STEM OPT Extensionの条件は下記の通りです。

STEM OPT Extensionの条件

  • 専攻がSTEMであること
  • STEM OPT Extensionを一度も利用したことない
  • 雇用主がE-Verifyプログラムを利用していること

E-verifyプログラムとは、オンライン上での就労者管理システムです。
オンラインの勤怠チェックでこのシステムを持っている企業であればSTEM OPT Extensionの対象となります。

進路③アメリカ大学卒業後は日本に戻って就職する

一般的にアメリカの大学卒業時期が5月で日本の入社時期が4月なので、卒業と入社時期がかぶってしまいます。

しかし、来年就職に持ち越せば1年近く時間があるので話は変わります。
その間に自分がアメリカで培った知識やスキルがどこで活かせるかをゆっくり考えられます。
アメリカに留学した人は日本の企業に就職するにあたって、さまざまなメリットがあります。

就職するメリット

  • 英語が話せる
  • 広い視野を持っている
  • 英語を使って即戦力になれる
  • 発想が広がりユニークさが備わる
  • ディスカッションに慣れている

1番のメリットは英語を話せることです。
英語を4年間使用してきたので、海外駐在やグローバルな企業との仕事も即戦力として、少なくとも語学で苦労することはないでしょう。
また、アメリカの大学ではディスカッションがほとんど毎日行われ、留学生はディスカッション慣れがしやすいです。
自分の意見を発することに恐れがなくなるので、ミーティングや討論でも積極的に発言できます。

日本の企業は急速なグローバル化に対応しなければいけないので、アメリカの大学を卒業していることは、他の就活生との差別化にもなるでしょう。
帰国後、1年近く時間はあるので、自分がどの企業に就職したいかゆっくり考えることをおすすめします。

進路④アメリカ大学卒業後は現地で就職する

アメリカ大学卒業後、アメリカで就職することも一つの選択肢です。
ただし、アメリカで就職する場合、学生ビザでは就職できないので、就労ビザ(H-1ビザ)が必要となります。
就労ビザの取得には、いくつか確認すべき事項が存在します。

就労ビザ取得の確認すべき項目

  • 就労ビザの取得可否
  • 住民登録の可否
  • 企業との雇用契約を締結
  • 在留資格認定証明書の申請
  • 在留資格認定証明書を雇用先に送付し、就労ビザを発行

まず、アメリカで住民登録ができているかを確認する必要があります。
そもそも住民登録ができていないと就労ビザを発行できません。
OPTという制度を使えば、就労ビザなしでもキャンパス外で働くことが可能ですが、OPTは最長12ヶ月なので1年以上働きたい人は就労ビザ取得が必要です。
地域の市区町村役場で住民登録は行えますので、その際に下記のものを持参しましょう。

住民登録に持参するもの

  • パスポート
  • 在留カード

パスポートだけでも登録可能な場合もあるので、その際はパスポートだけ持参しましょう。
なお、在留カードは最寄りの区役所で発行できます。
申請する場合、発行に14日ほどかかるで注意しましょう。
企業との雇用契約の締結も重要です。
そもそも就労する企業と雇用契約を結んでいないと、就労ビザは申請できません。

最後に、在留資格認定証明書の申請です。
在留資格認定証明書は、アメリカに在留している外国人が自国に入国可能と出入国在留管理庁で認められているか記載されている証明書を指します。
在留資格認定証明書の申請は近隣の出入国在留管理庁で発行できます。
在留資格認定証明書が発行されたら郵送で本人宛に届きます。
あとは最寄りの在外公館で就労ビザの申請をしたら申請作業は終了です。

進路⑤ギャップイヤーを満喫する

アメリカの大学では入学前・入学後にギャップイヤーという1年間の長期休学ができるシステムがあります。
アメリカではこのギャップイヤーを取得する学生が多く、4人に2人はギャップイヤーを取得して休学する生徒がいます。
ギャップイヤーは卒業前でも取得することが可能です。

ギャップイヤーですること

  • 休みを満喫する
  • インターンシップをする
  • 働く
  • 勉強をする

1年という長期休暇があるので、勉強したい人は勉強し、社会に出る前に遊ぶという人もいます。

ギャップイヤーのメリット・デメリット

ギャップイヤーはメリットばかりだと思われがちですが、メリット・デメリット双方あります。
まずはメリットから解説します。

ギャップイヤーのメリット

  • 何を勉強したいか考えられる
  • 将来どのような企業で働きたいか考えられる
  • ギャップイヤー時、休学扱いなので学校に在学費用は支払う必要なし

ギャップイヤーのメリットは何を専攻したいか・将来どのような自分になりたいか考える時間が与えられることです。
アメリカの大学は専攻で勉強することが将来に大きく関わるのでギャップイヤー時に自分が何を勉強したいかゆっくり考えられます。

また、自分が専攻する分野と全く違う勉強をすることもできるので、知見を広げて今後の学生生活の視野を広げることも可能です。

ギャップイヤーのデメリット

  • 1年間遊んで何もしない終わる可能性がある
  • 何もしなかった場合、就活時に問題視される可能性がある

ギャップイヤーの過ごし方については、特別規定はありません。
極端な話、一年間を遊んで過ごすこともできます。
しかし、基本的に学生生活や自分の将来を豊かにするためにあります。
そのため、1年間遊んで何もしなかった場合、就活や大学院の面接時にギャップイヤーに何をしたのか聞かれる可能性があります。

しかし、ギャップイヤー自体はアメリカでは寛容に認められているので、その期間を設ける事で、就活・大学院の入学において不利になることはないので安心してください。

アメリカの大学と日本の大学との違い

アメリカ大学卒業後の進路について解説しましたが、大学においても、アメリカと日本では異なる点が多くあります。こちらの記事で、アメリカの大学と日本の大学を比べたときの違いを紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

アメリカの大学と日本の大学との違いを紹介!

アメリカの大学卒業後には豊富な選択肢がある

いかがだったでしょうか。

アメリカの大学卒業後にはさまざまな選択肢があり、それを決めるのはあなた自身です。
アメリカの大学は、毎日勉強しないと授業についていく・好成績を残すことが難しく 、日々考えることだらけです。その中で自分が何をしたいか明確になっていきます。

幸い、アメリカにはギャップイヤーやOPTなど将来を考えられるシステムがあります。
システムをうまく使い、アメリカの大学を卒業したという経験を活かして自分の将来を決めていきましょう。

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