ポーランドは、欧州の中でも学費が比較的安く、質の高い教育を提供する国として注目されています。特に、医学や歯学などの専門分野において、世界中から学生が集まる人気の留学先となっています。さらに、英語での授業を提供する大学も多く、ポーランド語に不安がある学生にも魅力的な選択肢です。

ポーランドの大学受験は、他の欧州諸国と比べて難易度が高すぎず、学生にとってチャレンジしやすい環境が整っています。この記事では、ポーランドの大学の魅力や入試に必要な資格、学費、選抜基準など、留学を考える上で必要な情報を詳しく解説します。

U-LABOは、海外大学進学を目指す人を対象とした英語塾「U-LABO BRIDGE」を展開しています。1対1のコーチングで、英語力を基礎から積み上げていきます。ポーランド留学を実現するため、「U-LABO BRIDGE」で英語力を磨きましょう。

ポーランドの教育システム

大学進学を目指すポーランドの学生は、高校卒業時に「マチューラ(Matura)」と呼ばれる国家試験を受験します。この試験は、日本で言うところの大学入試センター試験に近い役割を果たしており、大学入学のための重要なステップです。

日本では、大学受験が非常に競争的である一方、ポーランドでは、マチューラで基準点を満たせば多くの大学で受け入れられるため、試験結果に基づいた公平な進学が可能です。

大学の種類(公立・私立) 

公立大学

ポーランドの高等教育機関は大きく分けて公立大学と私立大学に分類されます。

  • ポーランドの公立大学は、国が運営する教育機関で、学費が比較的安価であることが特徴です。多くの大学が歴史的に長い伝統を持っており、学術的な評価が高いことから、欧州や世界中から学生が集まります。 
  • 主な公立大学には、ワルシャワ大学、クラクフ大学、ポズナン大学などがあり、これらは特に高い評価を受けています。 

私立大学

  • 私立大学は、公立大学に比べて学費が高いものの、学外活動やキャンパス内の施設が充実していることが多いです。 
  • 私立大学は、特にビジネスや芸術、コミュニケーション分野に強みを持つ学校が多く、学生に実践的な教育を提供しています。 

学位プログラムについて

ポーランドでは、

  • 学士課程(バチェラー)を3年間
  • 修士課程(マスター)を2年間 で取得できるようになっています。

これらは、EU圏内で共通の学位認証制度に基づいており、卒業後はヨーロッパ全域で学位が認められるため、キャリアの選択肢が広がります。

また、多くのプログラムが英語で提供されており、英語が得意な学生にとっても学びやすい環境が整っています。

ポーランドの大学受験に必要な資格と条件

ポーランドで大学に進学するには、いくつかの資格と条件を満たす必要があります。ここでは、具体的な要件や準備すべき事項について解説します。

高校卒業資格

ポーランドの大学に出願する基本条件は、高校卒業資格を持っていることです。日本の高校を卒業している場合、その卒業証書がポーランドの教育機関で認定される必要があります。 

高校卒業証書の認定とポーランドでの適用 

日本の高校卒業証書がポーランドで有効と認められるためには、以下の手続きが必要です:

  • 卒業証書の翻訳:英語またはポーランド語への公式翻訳が求められます。 
  • 認証手続き:ポーランドの教育省や関連機関による正式な認定が必要です。

 このプロセスを経ることで、卒業証書がポーランドの大学で受理されます。

語学力(ポーランド語や英語) 

英語またはポーランド語の語学力が求められます。

ポーランド語

ポーランド語で行われる授業に参加する場合、ポーランド語能力試験(例えばCertyfikat Polskiego Języka Obcegoなど)の合格が必要です。 

英語

英語プログラムでは、IELTSやTOEFLなどの英語能力試験のスコアが求められます。

英語プログラムへの出願時には、大学により異なりますが、以下のスコア基準を満たすことが一般的です。

  • IELTS:6.0以上
  • TOEFL iBT:80点以上

これらの試験の準備を早めに開始することで、出願に備えることができます。

その他必要な書類

ポーランドの大学出願には、以下の書類を提出する場合があります。

  • パスポートのコピー
  • 高校卒業証書および成績証明書
  • 健康診断書:留学中の健康状態を証明するため
  • 財政能力証明書:学費や生活費を支払えることを示す書類

推薦状や動機書

推薦状や動機書の提出が必要な大学もあります。

  • 推薦状:教師や指導者からの推薦は、学業成績や意欲を示す重要な証拠となります。 
  • 動機書(Personal Statement):なぜポーランドで学びたいのか、自分の目標や興味を具体的に記述する必要があります。

この書類は、受験生の個性や学びへの意欲をアピールする絶好の機会です。

ポーランドの大学の入試難易度と選抜基準 

入試の競争率や難易度 

ポーランドの大学入試は、学部やプログラムによって競争率や難易度が大きく異なります。

公立大学:

ヤギェウォ大学(Jagiellonian University)やワルシャワ大学(University of Warsaw)のような名門校では、特に医療や法学、ITなどの学部で高い競争率があります。

私立大学:

公立大学に比べると競争率は低めですが、特定分野に特化したプログラムでは依然として高い人気を誇ります。競争率は、志望者数やその年の入学枠によっても変動しますが、全体として優秀な学生が集まりやすい傾向があります。

どの学部やプログラムが特に競争が激しいか 

以下の分野は、特に競争が激しいことで知られています:

グダニスク工科大学(Politechnika Gdańska)のIT・エンジニアリング

審査基準:

数学や物理のスコア、英語プログラムの場合はIELTS 6.5以上が求められます。

ワルシャワ大学(Uniwersytet Warszawski)とクラクフ経済大学(Uniwersytet Ekonomiczny w Krakowie)の国際関係学

審査基準:

英語の能力(IELTS 6.5以上)と、志望動機書での具体的なキャリア目標の記載が重視されます。 

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*ワルシャワ大学(University of Warsaw)

留学生の受け入れが多い大学とプログラム

一方で、以下の大学は、留学生にとって比較的入りやすいとされています:

アダム・ミツキェヴィチ大学(Adam Mickiewicz University in Poznań) 

特徴:

多くの英語プログラムを提供しており、国際学生に親しみやすい環境です。 

審査基準:

IELTS 5.5–6.0以上が一般的で、エッセイや志望動機書が重視されます。

ウッチ大学(University of Łódź) 

特徴:

比較的柔軟な入試プロセスと手頃な学費が特徴です。英語プログラムが多く、社会科学やビジネス分野の留学生に人気があります。 

審査基準:

IELTS 5.5–6.0以上で、他の書類は最低限の要件を満たせばよい場合が多いです。

ヴロツワフ科学技術大学(Wrocław University of Science and Technology) 

特徴:

工学や技術系のプログラムに特化しており、国際学生の受け入れに力を入れています。 

審査基準:

IELTS 6.0以上が必要で、数学や物理の基礎知識を証明する書類が求められる場合があります。

ワルシャワ工科大学(Warsaw University of Technology) 

特徴:

工学分野で高い評価を持つ一方、一部のプログラムでは国際学生向けの枠が多く設けられています。 

審査基準:

IELTS 6.0–6.5以上が必要で、数学や技術系スキルに関する基礎評価が求められます。

ポーランドの大学の学費 

ポーランドは、比較的手頃な学費で提供しています。

公立大学の学費

ポーランドの公立大学では、ポーランド語と英語学位プログラムで学費の設定が異なります。

ポーランド語学位プログラム

無料で教育を受けられるのが一般的です。

英語学位プログラム

学費は年間2000〜6000 EUR(約30万円〜90万円)が一般的です。また、年々学費が上がっている傾向です。

*1 EUR=150円換算

私立大学の学費

ポーランドの私立大学は、公立大学に比べて学費が高い傾向があります。

一般的な学費は年間3000〜8,000 EUR(約45万円〜120万円)。一部のビジネススクールやデザインスクールでは、年間10,000 EUR(約150万円)を超える場合もあります。

*1 EUR=150円換算

まとめ

ポーランドは、質の高い教育を手頃な費用で提供する国として、多くの留学生にとって魅力的な留学先です!公立大学では、ポーランド語プログラムの無料教育や手頃な英語プログラムがあります。一方で、私立大学では特化した専門教育や施設の充実が期待できます。

この記事を通じて、ポーランドでの留学について具体的なイメージを持っていただけたでしょうか?ポーランドの大学での学びは、あなたの視野を広げ、貴重な体験となるでしょう!

記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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