今回は、CSU Fullertonを卒業され、ダンサーとしてOPT制度を活用しながら現地で生活されているMarinさんにお話を伺いました。

留学に至るまでの経緯や学生生活の様子など、大変貴重なお話が聞けました。アメリカでダンスを学びたいと思っている方は必見のインタビューです。ぜひご覧ください。

Q.学生時代に留学しようと思ったきっかけは?

小さい頃から、アメリカ文化への憧れがありました。両親が共働きだったので、学校から帰ってきたらディズニーチャンネルをずっと観ていたんです。「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」「ウェイバリー通りのウィザードたち」「グッドラック・チャーリー」は特にお気に入りの作品ですね。中でも大好きな「ハイスクール・ミュージカル」のようなアメリカ生活を夢見ていたので、「憧れの地へ行きたい!」という気持ちが強くありました。

小さい頃から習っているクラシックバレエをもっと学ぶために留学を考えてはいましたが、最初はエンターテイメントで有名な国内の専門学校か、バレエやダンスの強みがある音楽大学を視野に入れていました。音大は学費がとても掛かるので悩んでいたとき、幼稚園の時に通っていたのインターナショナルスクールから留学案内があったんです。とりあえず説明会だけでも聞いてみようと、母と一緒に参加しました。

そこで留学費用や具体的なプロセスを知って、実現できそうだなと思いました。ダンスを極めるには絶対に留学が良いと思っていたので、そこから話がとんとん進んでいきました。

長期の海外留学となると相当の決意が必要だと思います。友達の話を聞くと、初めは海外留学を考えていなかったけど、家族旅行などで現地の良さを知って、留学を希望するようになった人が多い印象です。

反対に私は、留学まで一度も海外に出たことがなかったけれど、小さい頃からとにかく「行きたい!」と憧れていたし、学びたいことも決まっていたので、特に迷いがなかったんだと思います。

Q.留学を決めたときの家族や友達など周りの反応は?

周りの人からはまず「無理だよ」と言われましたね。「海外の大学に行くよりも日本で学んだほうがいい」というアドバイスも多かったです。それでも、どうしてもダンスの実力を付けたかったので留学まで突っ走りました!

周りからは賛成の声が少ない一方で、母は「やりたいことをやりなさい」と全力で背中を押してくれました。留学費用は高額になるので、もちろん家族全員とも話し合いました。

音大も留学も同じくらいの費用が掛かるんだったら、アメリカ文化に触れられるだけでなく、現地で英語も学べる留学に魅力を感じたんです。これから音大を目指す人にも、ぜひ留学を勧めたいですね。

Q.留学先にカリフォルニアを選んだ理由は?

ニューヨークやカリフォルニアがニューエンターテイメントの舞台であることや、たくさんのダンス関連の事務所があることが最大の理由です。ダンスパフォーマンスに使う機材が多い場所であることも魅力でした。 短大選びの決め手は、ロングビーチへの編入を考えていたので、そこにいちばん近いという点です。学校の様子やクラス紹介の動画がYouTubeにアップされていたので、動画も参考にしたうえで決めました。

Q.留学前に期待していたことや苦労したことは?

「ダンスを学びたい」という気持ちが大きかったからこそ、最初の1〜2年目はすごく苦労しましたね。短大での勉強やダンスの練習も大変でしたが、ベーシックな教科を学ぶ中で「ダンスを学びにきたのに、どうして他の勉強をしなくちゃいけないんだろう」と辛かった時期がありました。

他の留学生にはさまざまな科目を学んでから決められるというメリットですが、私にはダンスという明確な目的があったので、横道に逸れているような気がして…。他の科目を学ばなければならないのがストレスで、編入に必要なプロセスだと分かっていても、辿り着くまでの大変さがありました。

学んだ教科は、正直に言うとダンスにそこまで活かされませんが、学んだことが今後活きるかより、やりたくないことでも精一杯努力したという過程が、後々自信になると思っています。

期待としては、現地でたくさん友達を作ってコミュニティを広げるのを楽しみにしていましたが、これもそれなりに大変でした。友達とどれだけコミュニティを広げられるか競い合って、良いライバル意識を持ちつつモチベーションを上げて頑張っていました(笑)

Q.留学前の英語力はどの程度でしたか?

道を聞くくらいの簡単な英会話はできましたが、すごく話せるというわけではありませんでしたね。通っていたインターナショナルスクールの幼稚園は卒園後も通える場所だったので、中学2年生までは放課後に英会話の練習をしていました。当時は文法をしっかり学べるクラスがなかったので、なんとなく発音や会話ができていた程度だと思います。

母に聞いた話では、英才教育を目指して入園させたわけではなく、周りの幼稚園がどこもいっぱいで、唯一空いていたのがインターナショナルだったようです。留学した今では、本当によかったなと感謝しています。

Q.どのように英語を勉強しましたか?

週2回のクラスの他に、定位的にTOEICを取り、自作の単語帳などで学べるだけ学びました。ただ実践的な英会話は学べなかったので、やはり渡米しないと分からない部分も多くありましたね。

Q.アメリカでの生活で困ったことは何ですか?

住む場所にいちばん困りましたね。渡米して最初のホストファミリーがビジネスライクな感じで自分に合わなくて、1ヶ月くらいで家を出たんです。友達の家に1週間泊まらせてもらい、次はまた別の友達の家…という風に、しばらく転々としていました。

サポートは最初のホストファミリーだけで、以降は自分で探すので、周りに知り合いも少ない中、次のホストマザーを見つけて移るまでにはかなり時間が掛かりました。

カリフォルニアはやっぱり車がないと不便で、バスもあるけどすごく移動時間が掛かります。そもそもバスの乗り方も分からなかったので、40度以上にもなる夏の炎天下に1時間以上自転車を漕いだり、7時のクラスに間に合うように、朝5時に出発して2時間歩いたりしていましたね…。今思えば、若かったなと思います(笑)

慣れない場所で勉強をしながら、食事も自分で調達しなければならない。初めて親元を離れて暮らし始める中で、家に帰っても自分の安心できる場所がない、という状態がいちばん辛かったです。

ホームステイをしていた1年間は寂しさが続きましたが、四年制大学からはコミュニティができて、ルームメイトとシェアハウスに住んでいます。プライベートルームも持てて、やっとこちらでの自分の居場所を作れたように思います。歳が近くて話しやすい友達と一緒に住むのが、いちばん楽で暮らしやすいです。こちらではとにかくコミュニティが強い力を持つので、住居探しにもコミュニティツールとしてFacebookの存在が大きかったですね。

Q.銀行や医療に関しての印象は?

銀行口座に関しては、現地で開設するのは大変だと思ったので、日本の口座と留学先の口座を繋げられるような銀行を事前に選んで準備して、最初はその口座を使っていました。

医療面では、病院によってケアの良し悪しの差を感じました。ダンスで軽い怪我をしたときに学校の保険を使ったのですが、大きい病院に行けず、アージェントケアを勧められました。そこではあまり良いサービスを受けられず、病院によって質の良し悪しが大きいので、受診前に現地の人に評判を聞いておくことが大切だと思いました。

Q.日米との文化の違いで驚いたことはありますか?

アメリカ人はとにかく気が強いですよね。日本人ほど話をちゃんと聞いてくれないというか…。私が留学生だというのもあると思いますが、英語をきちんと話せないと「何を言ってるのか分からないから聞かない」と遮られてしまうんです。だから負けじと強気で主張しなければいけない。日本人は配慮がある会話をするけど、アメリカ人はそういった遠慮がないので、臆さず主張しなくてはと感じました。

あとは、大学での友達作りが難しいかもしれません。コミュニティ・カレッジではクラスが終わると皆すぐに出てしまうので。クラスに残りがちな日本人と比べるとドライなので、話しかけるタイミングが難しいと思います。私はダンスを通じた接点が多かったので、周りよりも友達作りが楽だったのが幸いでした。

Q.留学でのいちばんの思い出は?

日本の友達が留学先に遊びに来てくれて、皆で憧れのハリウッドへ行ったのがいちばんの思い出です。残念ながら家族はまだ来られていないので、その日を楽しみにしています。

Q.留学してから変わったことはありますか?

自分では「強くなったな」と感じます。自分のことを自分でできるようになって、自立を実感しています。

母からは「話し方が速くなったね」と言われました。たまに私が何を話しているのか聞き取れないみたいです(笑) ロサンゼルスの人は特に話すスピードが速いので、負けないように話さないといけないから、自然と速くなったのだと思います。

Q.選んだメジャーではどんなことを学んでいますか?

編入後の4年制大学では全部のクラスがダンスでした。年2回コースごとにオーディションがあって、合格すればコンサートに出られるので、クラスが終わってから17〜21時くらいまでオーディション練習やリハーサルもしていました。それとは別にレッスン料を払って取っているクラスがあって、そこからコミュニティを広げて仕事に就ける事務所を見つけました。

学んでいるのはクラシックバレエが主です。クラシックバレエはヒップホップなどと違って、振り付けのデザイン性よりも筋肉の動き方などの美しさや精密さで表現していく感じです。渡米してからはジャズやコンテンポラリー、モダンも学んでいます。ヒップホップにも挑戦して1年くらいやりましたが、自分にはあまり合っていませんでした。ダンスはまだまだ模索中で、最近はタップダンスにも挑戦してみたいし、ミュージカルシアターのダンスもやってみたいなと思っています。

Q.日本とアメリカでのダンスのレベルの違いを感じましたか?

日本とはレベルが全然違います。これは良い面でもあり悪い面でもあると思うんですが、日本人はルールに沿ってきっちり踊る人が多いんですよね。だから「自由に踊っていいよ」と言われると踊れない。一方でアメリカのダンサーは自由に踊れてアドリブに強い。迫力も全く違いましたね。

Q.勉強で苦労した点や、克服方法は?

勉強も苦労しましたが、授業以外でのコミュニケーション面も苦労しました。カルチャーが違えば話のトピックも違うので、話題についていけないのがいちばん苦労した部分です。

例えば、テレビの話題などは観ていないと話についていけないですよね。英語は特に雰囲気で話すようなところがあるから、話の流れが分からないと「He/She」が誰を指すのか分からなくて話に乗り遅れちゃうんです。

英会話ができたとしても、現地のカルチャーを知らないと話の輪に入れないんだなと痛感しました。

Q.出願時のGPAや、編入のために意識したことは?

やっぱりGPAをいちばん意識しました。出願時のGPAは3.8で、UC出願圏内でした。周りはUCを目指す人が多かったし、UCの選択肢も残しておきたかったので、GPAをキープしつつ、どれぐらいダンスができるかというバランスを常に考えていました。

UCにも合格したのですが、ダンスを学ぶと考えるとUCは選択肢から外れたという感じです。

Q.なぜカリフォルニア州立大学(CSU)への進学を決意したのでしょうか?

CSUロングビーチ校とCSUフラトン校を受けて、CSUフラトン校に合格しました。

ダンスのメジャーでは、どの学校でも作文の他にダンスオーディションがあります。GPAももちろん必要ですが、ダンステクニック面も重視されるので、モダン、コンテンポラリー、ジャズなどの基礎が必須です。

オーディションでは、当日に教授から教わったダンスを先生たちの前で踊るんですが、その短時間で見た教授の実力や短い会話の中で、フラトンが自分に合うと感じました。プログラムも好きだったし、何より「ここに行きたい!」と強く思ったんです。

Q.カレッジでの生活はどうでしたか?

2年間通ったうちの半分はコロナの影響でリモート授業でしたが、先生たちが大好きだったので良いカレッジ生活を送れました。プライベートな面では、ロサンゼルスが近いロングビーチのほうが好きでした。

Q.卒業後、現在はどのような生活をしていますか?

CSUを卒業してからは、OPT制度を使っています。3つの所属事務所を掛け持ちして、来たオファーはすべて受けて働いています。

卒業後のOPTがとにかく不安だったので、卒業の1年前から働ける場所の見積もりをして、コミュニティを広げる下準備を始めていました。そこでクラスを取るうちに、先生方から仕事の話をされるようになったんです。オーディションがあれば必ず行くようにして、引っ掛かったらとにかく働きました。ロサンゼルスは物価が高いので大変ですが、おかげで今は生計を立てられています。

Q.どんなスケジュールで仕事をしていますか?

週5〜6日、10時半〜18時くらいまで働いています。今はナッツベリーファームが忙しい時期で、15分のショーを1日4回演じています。ショータイム以外の時間はリハーサルをしたり体を休めたり、何をしていてもいい感じです。月・水曜は、7時半〜10時まで他のダンス事務所のリハーサルがあり、火曜はダンススタジオで指導をしています。このスタジオの仕事は、自分のコネクションで作りました。23歳にもなって親にもお金を頼れないので、起きている間はできるだけ仕事をしていたいという思いで日々働いています。

Q.これからどんな存在になっていきたいですか?

メディアに取り上げられる話題性も重要になるとは思いますが、私個人としてはこれからダンサーを目指す人への道標を作りたいという夢があります。自分にしかできないことをして、良い事務所に入って、たくさんの人にダンスを見てもらいたい。そして事務所を目指すダンサーたちに、明確な道を示してあげたいんです。 ダンサーには「こうすれば必ずなれる」という方法がないから、模索しながら自分でベストな道筋を見つけて、同じ志を持つ若い子たちが安心して目指せるように、保証された道を作ってあげたいと思っています。

Q.これから留学を検討されている方へのアドバイス・メッセージをお願いします!

とにかく「絶対できる!」と信じることです。自分がやろうと思っていることを他の人ができたなら、できないはずがないと信じてください。やれば絶対に実現できることだから、周りに「できない」「無理だ」と言われても耳を貸さないで、留学したいという自分の気持ちをバネにして頑張ってほしいと思います。

ありがとうございました!

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