オーストラリアのトップ大学「ニューサウスウェールズ大学」。伊藤咲紀さんは「Bachelor of Commerce」の2年生に属し、会計学と金融について学んでいます。伊藤さんに留学のきっかけやニューサウスウェールズ大学の魅力、勉強内容などについて伺いました。あがり症だという伊藤さんは「失敗にも目を背けず向き合ったら、きっといい結果が待っている。頑張って踏ん張ってほしい」と自身の経験も踏まえてエールを送ってくれました。
簡単に自己紹介を
伊藤咲紀です。オーストラリア・シドニーにあるニューサウスウェールズ大学の2年生です。学部は「Bachelor of Commerce」、日本でいう商学部にあたります。専攻は会計学と金融のダブルメジャーです。
趣味は音楽を聴くことや、カフェ巡り。オーストラリアはカフェ文化が盛んで、「お気に入りのカフェ開拓」が楽しい場所です。家の近くにあるカフェは、物価の高いオーストラリアではとてもコスパがよく、美味しいです。オーストラリアにはいろいろな国のレストランやカフェがあり、アジアンテイスト、韓国系、中国系、フランス系、日本系とさまざまな味を楽しめます。
留学のきっかけ
幼いころから英語に親しんできて、もともと海外志向が強かったと思います。具体的に留学を意識したのは中学3年生の時です。この頃にカリフォルニア大学(UC)バークレー校でのサマーキャンプの案内を見つけ、実際高校1年の夏に 2 週間ほどUCバークレーの寮で生活したり、キャンパスで授業を受けたり、日本人の留学生の方にもお会いしていろいろお話を聞いたりという経験を得ました。「学生が主体的、自主的に勉強に意欲を持って取り組んでいる」という状況を目の当たりにし、自分もその意欲の高い人たちの中に身を置いて勉強できたら、やりたいことを極められるのではないかと思いました。
さらに、通っていた中高一貫校は、生徒の半分弱が外国籍や帰国子女で、日常的に英語と日本語の両方が飛び交う環境でした。そのため「海外大学への進学」というのが身近な選択肢であったと思います。
ニューサウスウェールズ大学を選んだ理由
オーストラリアは多民族国家で、アジア人も多く住んでいます。母が旅行でオーストラリアを訪れた際、この国の温かさを経験したということもありました。
オーストラリアの大学の入学プロセスを調べると、日本の高等教育課程を修了した後すぐに直接入学することが難しいと知りました(※一般教養課程を修了しておく必要があるため)。直接入学以外の入学方法としては、「ファウンデーションコース」を受講した後に学部1年に入学する方法と、「ディプロマコース」を修了して学部2年に編入するという方法があります。私は直接入学する場合と同じ期間(3年間)で大学を卒業したいと思ったので、「ディプロマコースからの2年次編入」という流れを選びました。そしてニューサウスウェールズ大学にはディプロマコースがあったので、進学したい大学の選択肢として上がってきました。
さらにニューサウスウェールズ大学では、就職に向けた実践的な経験を積めるという点も魅力だと感じました。例えば専攻する会計の授業では、実際にオーストラリアの会社でよく使われる会計ソフトを使って会計処理を行うなどしています。金融の授業でも、ソフトを用いて会社の金融・財政状況を分析し、株価の推移を見るといった経験を積んでいます。
また、実際の会社で就業体験できるプログラムもあります。働く会社にもよりますが、自分の上司にあたる方とミーティングをしたり、フィードバックやサポートを受けたりできるようです。授業で学んだことを、実践的な環境で深めていくことができます。
英語との関わり
1 歳から英会話を習い、幼稚園の頃には「児童英検」にも挑戦しました。英検は順調に3級まで取得したのですが、小学3年の時に「英語嫌い」になってしまい、一時は英会話だけゆるゆる続けるといった状況でした。英語の勉強から離れたぶん、中学受験の勉強に力を入れました。受験の際、自然と英語教育であったり、国際的な面に力を入れたりしている学校に目が向き、母校を選びました。
中学に進むと、ネイティブレベルの同級生がたくさんいて、「自分はまだまだだ」と痛感しました。その思いが「もっとやらないと」という原動力になり、そこからまた英語の勉強をしっかりとするようになりました。
留学に向けた勉強、実際のスコア
留学に向けての勉強は、高校1年生から始めました。海外大学においては学校の成績が重要です。ただ私は中学の成績があまりよくなく、学校の先生からは「成績が上昇傾向にあるということを数値で示せば、最初が低くても大きな影響はない。今からでも上げよう」とアドバイスをいただきました。自分で授業選択できる学校だったので、平均評定を上げられ、かつ自分のためになる時間割を工夫して組みました。ニューサウスウェールズ大学では、ディプロマコースで平均評定5段階中の4、ファウンデーションコースも受講期間に応じて3.5以上、3.0以上といったスコアが必要です。
オーストラリアの大学受験では、IELTSを英語力証明として使いました。どうしてIELTSを使ったかと言うと、IELTSはスピーキング試験が「対人」なので、自分としてはやりやすかったのです。テストというよりは、「ちょっとアカデミックな会話」をしているという感覚で受けられました。結果としては、6.5点でした。あがり症で、テストという環境は少し苦手です。
おすすめの英語勉強法
私が一番苦手というか…習慣化できなかったのが、単語の勉強でした。英検の対策をしていた時に先生から「さきちゃんは圧倒的にフィーリングでやっているから、勉強が足りない。ある程度の英検の級になっていくと、単語力がないと太刀打ちできない」と言われました。その先生の言葉をきっかけに、単語の勉強にも力を入れるようになりました。
英単語を日本語訳すると、若干ニュアンスが違うということがあると思います。ですので、その先生に教えてもらったのが、分からない単語があれば、検索エンジンに単語を打ち込み、「検索結果の画像を見る」という方法でした。そうするとその単語を見た時、日本語の意味や英語の意味ではなく、ビジュアルが思い浮かびます。ビジュアルで覚えた方が、その単語の意味やその時の情景がイメージしやすいということでした。
ニューサウスウェールズ大学での専攻
1年次は専攻を決めないので、商学に関する幅広い科目を学びました。会計、金融、マネジメント、マーケティング、分析、統計などビジネス全般に関することです。
2年次から専攻を選びます。私は会計学と金融を専攻しています。会計学に関しては、まず基礎的なバランスシートの読み方、作り方、勘定科目の処理の仕方などを学びました。金融の方は、基礎的な知識を得た後、アニュアルレポートの数値を分析して、株の売買や会社経営をどうすべきかという実務的な部分を学びました。
会計学に興味を持ったのは、中高で所属していたボランティアクラブで財務担当を担ったという経験からです。また、金融の博士課程に通っていた友人に「金融を専攻するか、専攻するならメジャーかマイナーかで迷っている」という相談をしたことがあります。そこで「会計と金融はとても相性がいいからやっていて損はない」というアドバイスをもらいました。将来の仕事で、その2つの知識が役立つと考えています。会計的見方と金融的見方の両視点を得られると、その企業の強み弱みの判断がもっとうまくできるようになるのではと思います。
留学後の苦労は
日本で大学生をやっていないのであまり比べられないのですが、高校時代は「常に先生に見られている」という感覚がありました。ですがニューサウスウェールズ大学はマンモス校ということもあり、先生と仲良くなるようなことはそこまでありません。干渉されないため、自分で予定を組んで、自分で自分を律していないと、モチベーションのキープが難しいです。
オーストラリア生活について
今は、2人で部屋を借りてシェアしてます。それぞれ1人部屋があります。家賃は週300~350ドルくらいです。家賃はどういうところに住むかで全く変わります。あまりおすすめはしませんが、1部屋に2、3人で住むともちろん安くなります。シドニー中心部でそうすると、週200ドルくらいでしょうか。オーストラリアは週ごとに家賃を払う習慣があります。場所を選べばもっと安く済みます。
食事は主に自炊と、アルバイトのまかないをいただいています。物価は高いのですが、その分給料も高いです。今、最低賃金は23ドル(2300円)程度です。学生ビザの範囲内でのアルバイトでも、自分の遊び代と食費くらいは賄えます。「家賃も自分で払う」という学生もいます。
週3日の授業日は「勉強する日」、そのほかの日は「バイトや好きなことをして過ごす日」…とメリハリをつけてやっています。土日に課題をやる場合もあります。
将来の夢
会計学と金融専攻を修了した後は、卒業生ビザでオーストラリアに残り、その期間中に会計士の資格を取りたいと考えています。というのも、オーストラリアの会計士資格は国際会計法に準じているので、香港やアメリカ、イギリスといった他の国の会計士資格への書き換えが可能なのです。自分の働ける国の幅が広がる、環境の幅が広がるということで、会計士の資格は取りたいと思っています。
その先は特に決めてはいないのですが、その時自分がやりたいことをやれるように、ベストを尽くしていけたらいいなと思っています。
留学を希望する後輩たちへのエール
私がよく海外大学を目指している中高生に聞かれるのが、課外活動についてです。私は課外活動として、ボランティア部などいろいろなことに打ち込んできました。そこで自分が大切にしてきたのは、「自分がやりたいことをやる」ということです。課外活動は、成果のためにやるというのではなく、「自分がこれをやりたい」という自分軸を持ってやらないと、結局は自分のためにならないと感じています。ですので、自分の気持ちに正直に、自分がやりたいことをやっていったら、きっとその将来のやりたいことや、受験の結果につながっていくのではないかと思います。
勉強に関しては、自分のテスト結果を見て、「ここ間違えちゃったなぁ」「思ったより点数低かったな」と、目を背けたくなることもあると思います。ですが、その背けたくなるところに成長の種がいっぱい詰まっています。目を背けず向き合ったら、きっといい結果が待っているし、成長にもつながるので、そこは頑張って踏ん張ってほしいと思います。
About Us:株式会社U-LABO
U-LABOは、あらゆる学生のための「海外大学進学予備校」です。
レスポンスの速さやサービスの質の高さで、生徒や保護者様からも非常に高い評価を得ており、ありがたいことに年々入会者数が増加中。
無料カウンセリング予約・お問い合わせ・最新情報の配信は公式LINEから!
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私たちは、海外トップ大学を目指す日本人学生のための留学サポート会社です。
U-LABO生のカリフォルニア大学への合格実績は、なんと100%!レスポンスの速さやサービスの質の高さで、生徒や保護者様からも非常に高い評価を得ており、ありがたいことに年々入会者数が増加中。
LINEでのお問い合わせも受け付けております!
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