日本の大学を中退し、Minnesota State University, Mankato (ミネソタ州立大学マンケートー校)に入学、そして大学院へと進学した原将希さん。

ご自身の興味と情熱を追求する思い、そして夢を現実にするための努力について語っていただきました。

また、留学生としての生活の中で将希さんが実践しているおすすめの節約術もご紹介します。ミネソタの魅力とともに、海外留学のリアルをお届けします!

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留学しようと思ったきっかけを教えてください。

留学前は日本のリベラルアーツ系の大学の生物コースで学んでたんです。3年生になって、ウミガメの研究をしてる先生のゼミを選んで入ったのに、急にその先生が研究テーマを変えてワカメの養殖技術についての研究をするって言われて。僕は動物が好きなので、動物の研究がしたかったんです。

自分の将来について考えた時に、元々興味のあった海外留学に挑戦して英語を使えるようになりたいという思いと、動物学をもっと勉強したいっていう思いがあって、留学を決意しました。

ミネソタ州立大学マンケートー校を選んだ理由は?

学費の面で非常に魅力的だったからですね。留学生はほぼ全員が奨学金を貰えるんですよ。30時間のボランティア活動をすれば全員がもらえる。アメリカ人学生と同じ額の授業料で済むのはすごく助かりますね。

それから自然豊かな環境も魅力的でした。僕の地元も小さな町なので、自然が好きな僕にはマンケートーは理想的な場所でした。

留学前に不安だったことと克服方法を教えてください。

一番不安だったことは英語ですね。やっていけるのかな、友達出来るのかな、っていうのがすごく不安でした。海外留学や海外旅行もしたことがなかったので、英語での生活に自信がなかったんです。

実際に来てみると、先生が何言ってるか分からない、宿題も何をしたらいいのか全然分からない、みたいな状態で。このままではやばいって思って、授業終わりに「授業分からなかったです。宿題は何をしたらいいですか。」って毎回先生に聞きに行ってたんですよ。そうしたら先生が丁寧に教えてくれて。

あと、オフィスアワーも毎回利用してました。先生と一対一で話してたら、だんだん英語力が上がっていきましたね。授業もだんだん聞き取れるようになっていきました。

その他に英語力を向上させるためにどのような努力をしましたか?

実際に英語を話すようにしていました。マンケートーは留学生が多いんですけど、みんな英語が上手いんですよ。「間違っててもいいからとにかく話そう」って決めて、その子たちに話しかけに行ってました。

会話の中でいろんなフレーズや言い回しを知って、自分で使ってみる、その繰り返しでしたね。留学生同士ということもあって、相手のことをちゃんと分かろうとして聞いてくれるので話しやすかったです。エチオピア、ネパール、韓国からの留学生が多かったんですが、みんなオープンで話しやすいから、英語の練習相手にはもってこいでしたね。

それから、寮に住んでいた時は同じフロアの学生やルームメイトとよく話してました。学校では先生やクラスメイトと。とにかく色んな人と話すように心がけてました。単語帳を読んで覚えるよりも、実際に話す方が僕には合っていたみたいで、実際に友だちと話したり授業を受けたりする中で、英語力を伸ばしていった感じですかね。

日本とアメリカの大学の違いで驚いたことはありますか?

アメリカの学生の向学心に驚きました。日本の大学だと、教授が一方的に話すのを学生がただ聞くだけの授業が一般的だし、授業中に寝ていたりスマホをいじっていたりする学生が多い。アメリカの大学だとそういうことはなくて、何か分からないことがあるとすぐに質問する学生が多いです。

それから教育レベルの差をすごく感じましたね。日本の大学だと一夜漬けで点数を取れることもあるんですけど、アメリカの大学ではちゃんと勉強していないと良い成績は取れない。図書館に行くと、勉強している学生をたくさん見かけますし、学ぶ姿勢が日本とは違うなって思いますね。

大学時代の授業の規模と難易度はどうでしたか?

大学1・2年生の時のクラスは大きめでした。色んな学部の学生が授業をうけるので、大体40〜50人規模のクラスがほとんどでしたね。難易度はそこまで高くはないですが、宿題やテスト・クイズの量は多かったです。

大学3・4年生レベルのアッパークラスになると15人以下の規模になるので、教授やクラスメイトと近い距離で授業が受けられます。宿題はそこまで多くないですが、研究論文を書いたりプレゼンテーションをしたりといったレベルの高いプロジェクトが多くなります。

1・2年生の時に成績を高く保つ秘訣はありますか?

オフィスアワーをよく利用していました。授業中や授業後に質問して、それでも分からなかったことを質問しに行ったり。

あとは大学のライティングセンターやチュータリングセンターも利用していましたね。それから図書館の司書さんに、ペーパー (小論文) の書き方やサイテーション (引用・言及) の仕方、文献の見つけ方などを教えてもらっていました。

現在の所属と専攻を教えてください。

ミネソタ州立大学マンケートー校の大学院のMaster’s Program (修士課程)でGeography (地理学) を学んでいます。さらに詳しく言うとBiogeography (生物地理学)という、生物学と地理学の間のような学問を学んでいます。

動物や外来生物の分布などを研究していて、やってることはほぼ生物学です。僕は主に魚の分布にフォーカスしていて、GIS:Geographic Information System (地理情報システム)というマッピングソフトウェアを使った研究をしています。

留学生活で楽しいと感じたことは何ですか?

学生団体が主催するイベントに参加するのが楽しいです。スポーツや文化交流など様々なイベントがあるんですけど、学生が企画から運営までやっています。

留学生が多い大学なので、Cultural Nightと呼ばれる文化交流イベントが特に盛り上がりますね。インディアンナイトとかアフリカンナイトとか。学生が実際にご飯を作ったり、伝統衣装を着てダンスを披露してくれたりするんです。主催は学生団体ですが、大学のインターナショナルオフィスがスポンサーになってお金を出してくれることもあります。

イベントに参加すれば人と話したり一緒に何かする機会が増えるので、友達が作りやすいと思いますし、留学生には英語を話すいい機会になります。

ミネソタの人々の印象はどうですか?

「ミネソタ・ナイス」という言葉通り、とても親切でフレンドリーです。困っているときには見ず知らずの人でも声をかけている光景をよく目にします。

実際僕も、初めてミネアポリス空港に着いたときに、色んな人に親切にしてもらいました。まず空港のインフォメーションスタッフさん。拙い英語で、マンケートー行きのバス乗り場を尋ねた時、わざわざ自分の席を立ってかなり遠いバス乗り場まで僕を案内してくれました。

それからバスの運転手さん。僕が新入生だと気づいたのか「どこの寮に住むの?」と聞いてくれて、その寮の前でバスを停めてくれたんです。教授や先生も優しくて、英語が分からない留学生を丁寧にサポートしてくれます。学生たちもすごく優しい。

友達もすごく親切な子が多いです。僕の車のバッテリーが切れて駐車場から動けなくなった時も、電話したらすぐに助けに来てくれました。あと、バスで買い物に行った先でばったり会った友達が、車で家まで送ってくれたりとか。

とにかくフレンドリーで親切な人が多いなって思いますね。ミネソタに住んでいて差別を受けた経験は一度もないですね。すごく住みやすいです。

ミネソタでの学生生活で、インフラストラクチャーの面で特に便利だと感じる点はありますか?

交通の便がいいと思います。大学内にバスが走っていて、学生証を見せればマンケートー内のほとんどの場所に無料で行けるんですよ。スーパーとかレストランみたいなお店の前だったり、ダウンタウン、公園、小さめのモール、病院などに停まります。降車を知らせるワイヤーを引けば、バス停じゃないところで停まってくれたりもします。

空港やモールオブアメリカなど少し離れた場所へ行くのには別のバス会社を使うんですが、それでもチケット代はそんなに高くなくて、片道15ドルぐらいで行けます。大学から1日に2〜3回は直行バスが出ているので便利ですね。バスを使えば車なしで生活できるので、日本人留学生で車を持っている子は少ないです。

それからインターネット環境もいいですし、大学のサービスもすごく良くて。ノートパソコンやカメラなど、学生生活で必要なものは大学内で無料で借りることができるんです。学生へのサポートが充実しているので、高価なものを買わなくても生活ができますね。

医療でいうと、風邪とか軽い病気のときに診てもらえるクリニックが大学内にあります。重い症状の場合は病院を利用することを勧められますけど。クリニックだと薬代も比較的安く済みますね。僕が風邪をひいて受診したときに処方された薬は5ドル以下でした。

あとおすすめはスポーツ観戦。マンケートーはアイスホッケーのチームが強くて、ダウンタウンにアイスホッケーのフィールドがあるんです。他にもアメリカンフットボールやバスケットボールも盛んで、学生は学生証を見せるだけで試合を無料で観戦できます。

生活費の節約術はありますか?

大学には「フードパントリー」というシステムがあって、そこで毎週無料で食べ物をもらえるんです。お肉、卵、牛乳とかスーパーで買うようなものが全部無料でもらえるので、それで自炊したらだいぶ節約になりますね。

あと、申請すれば大学のダイニングセンターを1年間で5回まで無料で利用できます。1年の間にビュッフェ形式の食事を5食分食べることが出来るので、その分の食事代を浮かせることができます。

学外だと、教会とかですね。フードパントリーと同じ感じで食べ物を提供してくれたり、ディナーイベントをしてくれたり。そういう地域のサポートを利用して食費を減らすことも可能です。

食事で言うと、お店選びや利用頻度も重要ですね。スタバは毎日じゃなくて時々買う程度にして、普段は大学のカフェテリアのコーヒーにするとか。ちなみに僕は大学のカフェテリアのサンドイッチが好きでよく食べています。大学の周りにもレストランがたくさんあるんですが、そんなに高くないのでおすすめです。

それから、ルームシェアですね。アメリカではほとんどの学生はアパートをルームメイトとシェアします。僕も4ベッドルームのアパートに住んでいて、月390ドルを家賃として払ってます。夏場の電気代は1人あたり月40〜50ドル以下で済むことが多いですね。ミネソタの冬は寒いので、冬場は少し高くなるんですが、それでも1人あたり月70ドル程度です。Wi-Fiも1人あたり月10ドル程度。ルームシェアすれば生活費はかなり抑えることができますね。

将希さんの学内アルバイト経験について聞かせてください。

今は冬休み期間中ならではのアルバイトをしてるんですけど、生物学の学部で研究用の動物の世話をしています。ネズミ、トカゲ、蛇など、いろんな動物のお世話ですね。食べ物や水をあげたり、ケージを清掃したり。

他にもリサーチのアルバイトもやりました。外来種の植物の分類作業をして、時給は14ドルくらいでしたね。

オフィスワークもしていて、Graduate Assistant (大学院生アシスタント)としてIntensive English Program (集中英語講座) や交換留学プログラムで働いています。学生のサポートやカウンセリング、インストラクターの先生のサポートが僕の仕事です。

Graduate Assistantshipについて詳しく教えてください。

週20時間の有給の仕事とTuition Waiver (授業料免除)が適用されるプログラムです。大学院生なら誰でも利用できる訳ではなく、応募して採用される必要があります。ここでは大学院生の2-3割が利用していて、僕のようにGraduate Assistantとしてオフィスで働いたり、Teaching Assistantとして学部の授業に関わる仕事をする学生もいます。

授業料が免除される上に、週20時間分の給料がもらえるので、生活費をカバーできるどころか貯金することもできます。Student Fee(学生活動費や施設利用費)は自分で払う必要がありますが、それほど高くないです。

留学生ができる学内アルバイトにはどんなものがありますか?

フードコートやフロントデスク、スポーツジムの受付など、大学内には色んなアルバイトがあります。大学のアプリにアルバイトの募集が掲載されるので、定期的にチェックして応募すれば、何かしらの仕事を見つけることができると思います。

カフェテリアのような仕事は始めやすいかもしれませんが、時給があまり高くないのでおすすめはしないです。研究やオフィスワークは時給が高いのでおすすめです。僕は先生に直接メールを送って雇ってもらいました。英語力の問題があると最初はきついかもしれませんが、可能な限りレジュメを送って応募してみるのがいいと思います。

留学生でも、初学期から週20時間まで働けるんですが、授業との両立を考えると初めから週20時間働くのはちょっときついかもしれないですね。 勤務時間はアルバイト先によって違うので、週10時間までしか働けないところを選ぶのもいいと思います。慣れてきたら、週10時間の仕事を2つ掛け持ちしてトータルで週20時間働くこともできるので。

日本人留学生だと、1年目から働く学生はほとんどいないですけど、2〜3年生になってアルバイトを始める学生が半数くらいいますね。交換留学生も働けるんですが、実際に働いてる子はいないです。交換留学生だと採用されにくいっていうこともあるんですけどね。

学費を抑える方法はありますか?

学部に在籍する留学生はVISAの関係で1学期に12単位以上取る必要があるんですが、ミネソタ州立大学では12単位から18単位まで同じ値段なんです。なので可能であれば1学期に18単位取るのがおすすめです。

それから返済不要の Scholorship (奨学金) があります。大学のウェブサイト上に「Scholoship Finder」というサイトがあって、そこで応募して採用されると奨学金を受け取れます。成績ももちろん重要ですが、これまでの経験や活動も評価される。どんな研究をしたり、アルバイトやボランティアをしたりしたかを、エッセイに書いて応募するんです。奨学金によって応募方法は変わってくるんですけど、基本的にはエッセイが必要ですね。

僕は学部時代に3回、大学院時代にも3回くらい貰いました。留学生が全員貰える奨学金とか、学部内で募集されている奨学金とか。大学院ではリサーチファンドのおかげで、ほぼ無料でカンファレンスに参加できたりしています。4月にハワイで開催されるカンファレンスに行く予定なんですけど、大学からトラベルファンドを受けるので、ほとんど費用がかからずに行けるのでありがたいですね。大学院の2年間は、実質お金がほとんどかかってないです。

夏休みや冬休みなどの長期休暇中はどのように過ごしていましたか?

夏休みは*CPTを利用して学外でインターンシップに参加していました。夏休み中は時間がたくさんあるので、フルタイムでガッツリ働きました。大学内で働くよりも時給が高いので、お金も貯められます。

*Curricular Practical Training (CPT):アメリカに学生ビザで留学している学生が、大学で学んでいる専攻プログラムの一環として、学外で就業経験を許されるプログラム。

冬休みには大学内でアルバイトをすることが多かったですね。飛行機代も高いし、日本にはあまり帰ってなくて。前回日本に帰ったのは3年ぶりでした。基本的には休みもアメリカにいる感じです。

留学前後でご自身にどんな変化がありましたか?

あんまり失敗を恐れなくなったなって思いますね。日本にいた時は失敗を恐れていて、誰かに英語で話しかけるなんてなかなかできなかったけど、アメリカに来てからは話さないとやっていけないって思って。

アメリカだと、やれることや機会がたくさんあるので、やればやるほど経験が積めるし、自信もつく。英語でしっかり話せるようになって、友達もできて、成績も良くなって。それで自信がついたことから失敗を恐れなくなりましたね。

今後のプランを教えてください。

来学期修士課程を修了予定で、その後は博士課程に進もうと思っています。すでにCentral Michigan University (セントラル・ミシガン大学) からオファーを頂いていて、そこで貝の研究をする予定です。

昨年の夏休みに、淡水の貝の分布に関する調査のインターンシップに参加していたんです。スキューバダイビングで川や湖に潜って貝を捕まえて、どんな貝がいるのかとか、その分布とかを調べたり。その経験が認められて、オファーを得ることができました。博士課程でもGraduate Assistantship を利用するので、有給で働きながら無料で授業を受けることになります。

とても具体的で役に立つお話をありがとうございました!

この他にも、U-LABO生やアメリカ大学卒業生の体験談を多数ご紹介しておりますので、以下よりぜひご覧ください!

U-LABO体験談 – U-LABO | 世界トップ大学への進学 (ulabo.org)
学生・卒業生インタビュー – U-LABO | 世界トップ大学への進学 (ulabo.org)

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記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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