アメリカの西海岸にあるロサンゼルスは、ニューヨークに次ぐアメリカ第二の巨大な都市。日本からの語学留学先としても人気が高い場所です。
留学先を考えるにあたって、渡航先の治安は気になるところでしょう。ロサンゼルスは巨大な都市であるため、長年犯罪率は高いと言われていました。では、現在の治安はどうなっているでしょうか?
ここではロサンゼルスの基礎情報や治安情報、治安のよい場所、悪い場所などを紹介します。ぜひ、滞在先の決定の参考になれば幸いです。
ロサンゼルスの基礎情報
ロサンゼルスはアメリカのカリフォルニア州にある、西海岸最大の都市です。映画の都として世界的に有名なハリウッド、さらにディズニーランドやユニバーサルスタジオなどの大型テーマパークが揃っており、スポーツ観戦も含め、有名な観光地でもあります。
一年を通して温暖な気候で、年間の平均気温は20℃〜21℃程度。真夏には35℃を超えることもしばしばありますが、日本と比べて湿度が低いため、不快な暑さではありません。
また、ロサンゼルスはアメリカ内において、非常に多くの人種が集う都市です。もともとはメキシコ領だったこともあり、人口の約45%がヒスパニック系もしくはラテン系。さらにリトルトーキョーやチャイナタウン、コリアンタウンなどアジア系のタウンも存在します。
英語は第二言語という人が多いため、留学生のつたない英語でも受け入れられやすいということもメリットです。
ロサンゼルスの治安事情
多くの観光スポットや美しい自然、そして文化を持つロサンゼルスですが、残念ながら犯罪率は全米で第2位です。近年は犯罪率の減少に成功していましたが、パンデミック以降、人種間の問題も多発しており、犯罪が増えつつあります。
ただし、同じロサンゼルス内でも治安の良ここをクリックしてテキストを入力してください。い地域と悪い地域があるため、危ない地域に行かなければ問題なく日常生活が送れると考えてよいでしょう。
なお、日本は世界で最も治安が良い国のひとつと考えられています(世界競争力レポートの安全に関する調査では10位)。日本と比べると、ほとんどの国の治安は悪くなってしまいます。日本よりも治安が悪くなることは、留学にあたって受け入れるべきリスクといえるでしょう。
犯罪率
ロサンゼルス日本国総領事館が発表している「ロサンゼルスの治安情勢および一般犯罪の傾向」によると、2022年にロサンゼルスで起きた凶悪犯罪は4,420件、財物目的犯罪は23,403件でした。つまり合計で27,823件発生したことになります。
※凶悪犯罪:殺人・強姦・強盗・暴行 財物目的犯罪:住居侵入・車両盗難・車上荒らし・窃盗
参考:ロサンゼルスの治安情勢および一般犯罪の傾向
これは同じ2022年の東京都での凶悪犯罪件数629件に比べると、非常に多い結果です。そのため現地では一層の注意を払い、自分の身を守って生活するようにしましょう。
ロサンゼルスで治安のよい場所
留学におすすめするロサンゼルスで治安のよい場所についてみていきましょう。
比較的治安がよく、十分留学生活が楽しめると予想できるのは、次の3つの地域です。
- ウェストウッド
- サンタモニカ
- トーランス
ウェストウッド
ウェストウッドは富裕層が多く済む町で、人口が多い割には治安がよいエリアです。学生街もビジネス街もショッピング街もそろっており、バスの本数が多いため車がない留学生でも生活しやすいでしょう。
サンタモニカ
サンタモニカも富裕層が多く、普通に生活するには問題のないエリアです。しかしながら観光客が多いため、盗難や詐欺といった軽犯罪が多く、犯罪率でいえばそれほど低いとは言えません。
夜に一人で歩いたりナイトクラブに行ったりするという場合には、細心の注意が必要な場所です。
トーランス
トーランスは自然が多く人口が少なく、犯罪発生率が低いエリアです。治安がよいため、この地域には日系のコミュニティも多く存在しています。
ロサンゼルスで治安の悪い場所
ロサンゼルスで治安の悪い場所は、次の4つが代表的です。これらのエリアにはできるだけ近寄らないようにしてください。
- コンプトン
- スキッドロウ
- サウス・ロサンゼルス
- イングルウッド
コンプトン
コンプトンは、現在アメリカで最も治安の悪い地域と言われています。場所は日本人が多く住むトーランスの北東部分で、トーランスより車で10分程度の距離です。
コンプトンにはギャングや麻薬中毒者などが多いのですが、そうなってしまった理由の1つにはロサンゼルス国際空港があります。コンプトンはロサンゼルス国際空港に飛行機が降り立つときの道になっており、飛行機の騒音で人々が離れてしまいました。その結果家賃が徐々に下落し、低所得者層が集まるようになったため治安悪化につながったそうです。
住民はヒスパニック系やアフリカ系が多く、殺人事件や窃盗、車上荒らしが多発しています。
スキッドロウ
リトルトーキョーと呼ばれる日本人街に近いところにあるのが、スキッドロウと呼ばれるエリアです。
ここは麻薬中毒者やホームレスといった人々が多く住んでいる場所として有名で、通行人にいきなり襲いかかるケースも多発しています。道も汚く、人々が座り込んでいるのを目にするかもしれません。
徒歩では立ち入らないようにしましょう。
サウス・ロサンゼルス
サウス・ロサンゼルスは殺人などの凶悪犯罪が多いことで知られている地域です。
通りの建物の窓には鉄格子、有刺鉄線なども多く、他のエリアではあまり見ないほど道にゴミが散乱しています。警官ですらあまり立ち入らない場所のため、通り抜けることもやめておいてください。
イングルウッド
イングルウッドはロサンゼルス国際空港から内側に入ったエリア。観光地ではないため、旅行中にそこを訪れる必要はないはずです。ただし近くのホテルに泊まることもあるかもしれませんので、イングルウッドは危険地域であるという知識を持っておきましょう。
過去にはこちらの吉野家で日本人男性が射殺されるという事件が起きています。日本人は見た目でわかるため、よほどのことがない限り近づかないようにしてください。
ロサンゼルスでのトラブル事例
実際にどのような犯罪・トラブルが起きているか知ることで、対策を立てられます。
多く発生しているトラブルは次の4つです。
- 強盗
- 傷害事件
- すり・置き引き
- アジア人へのヘイトクライム
強盗
ロサンゼルスはアメリカの中でも抜きんでて強盗の多い地域です。アメリカの日本大使館が公開しているところによると、全米の平均強盗事件の発生件数は年間約120件ですが、ロサンゼルスでは約300件も発生しています。
路上やエレベーターなどで武器を突きつけ現金やバッグを奪うという手口が多いため、一人で行動しないようにしましょう。また、目を付けた人を尾行して、人気のないところに入った瞬間に暴行し、脅迫して金品を奪うといった手も多く発生しています。
傷害事件
アメリカは銃社会のため、小さないざこざでも拳銃が使用されることがあります。またナイフを所持している確率も多く、いかにも観光客な日本人は狙われやすくなることも。
路上やお店でも傷害事件は多いため、外にいるときは気を抜かないようにしましょう。
スリ・置き引き
犯罪としては比較的軽度ですが、スリや置き引きは多発しています。外出先でパスポートを盗まれると大変困ったことになるため、人が多いエリアに行くときは特に身辺に注意してください。
お店でも席を立つときには鞄を所持し、置きっぱなしや目から見えないところに置かないようにしましょう。
アジア人へのヘイトクライム
コロナ禍以後は、アジア系へのヘイトクライムが増加しています。コロナウィルスが中国の武漢から出たという話に基づき、うっぷんを晴らす矛先がアジア人に向いているのです。
大声を出しながら近寄る人がいたらすぐに逃げましょう。
危険なエリアか見分ける方法
危険なエリアを見分ける方法は、以下の4つが代表的です。
- 窓などに鉄格子が付いている
- 壁に落書きが多く、ゴミも大量に落ちている
- 古い車がたくさん駐車している
- ホームレスのテントがたくさんある
前述したすべての治安が悪いエリアに共通するのは上記のことです。
低所得者が集まるエリアでは、武器を持ちだした争いは日常茶飯事。さらにホームレスがゴミを漁って散らかすこともあり、道路も奇麗ではありません。ギャングが多いエリアでは縄張りを示すための落書きが多いので、落書きを見たら引き返すくらいの慎重さで間違いないでしょう。
トラブルに巻き込まれないための方法
トラブルに巻き込まれないための方法は、アメリカでなくとも日本を出たら共通しています。外にいるときは常に気を抜かないようにしましょう。
そもそも治安の悪いとされるエリアに近づかない
危険な場所には始めから近づかないようにしましょう。興味本位で近づくと、取り返しのつかない恐ろしい目に合う可能性があります。日本とは違う外国で、命を取られることもあると理解しておくことが大切です。
夜に外出しない
基本的に、海外では夜の外出は控えましょう。日が落ちたら家の中にいることが重要です。もし何等かの用事がある場合には、必ず複数の人とでかけるようにし、車で送迎してもらうなどが必要です。
不審者に気を配る
狙った人のあとをつけ、エレベーター内や階段などで襲う性犯罪もたくさんあります。自分の背後には気を付け、もしも不審者に後をつけられていると感じたら住居を知られないようにしなければなりません。
貴重品の取り扱いに注意する
貴重品はできるだけ持ち歩かない方がよいですが、万が一持ち歩くときには絶対目を離さないようにしましょう。車の中に置きっぱなしにしないでください。
トラブルに巻き込まれた際の対処法
留学先でトラブルに見舞われると、頼れる人が身近にいないために不安に思うことも多いでしょう。もしトラブルに巻き込まれたとき、いくつかの対処法を覚えておけば安心です。
たとえば犯罪に巻き込まれたなどでなくても、風邪を引いた、交通事故に遭った、対人関係で争いが起きたなどのときにどうすればいいかを確認してください。
緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)に連絡
アメリカではすべての緊急連絡は「911」で統一されています。日本では警察・消防(救急車)で番号が違いますが、アメリカは911にかければ大丈夫です。
焦っていて英語がうまく話せないといった場合には「ジャパニーズ・プリーズ」といってみてください。日本語通訳サービスが使えます。
友人・ルームメイト・ホストファミリーに相談
一番身近にいるのは友達やルームメイト、ホストファミリーでしょう。彼らに相談することが大切です。
次にすべきことや対処法を教えてくれるほか、人に話すことで気持ちを落ち着かせることもできます。
留学エージェントに相談
連絡がつく時間であれば、留学エージェントに相談してみるのもおすすめです。ULABOでは現地のサポートスタッフもいるため、ちょっとしたトラブルも相談できる環境が整っています。
ロサンゼルス留学のメリット
ロサンゼルス留学が人気の理由は次の3つです。
- 進路の選択肢が多い
- 日本人コミュニティがある
- 恵まれた気候
進路の選択肢が多い
ロサンゼルスには多くの有名大学が集まっているだけでなく、語学学校も豊富。学校の選択肢が多いということが、留学生にとって大きなメリットです。
日本人コミュニティがある
ロサンゼルスには日系企業が多いため、日本人も多く暮らしています。そのため日本食を扱うスーパーも点在しており、自炊でならホームシックにもなりにくいという特徴があります。
日本人コミュニティがあるため日本語に訳されたサービスも豊富。医療も日本語で受けられる病院が複数あるため、万が一のときに安心できます。
恵まれた気候
せっかく留学したのにずっと雨だったり、常に寒かったりすると体調も悪くなりがちです。ロサンゼルスは前述した通り、温暖な気候で天気に恵まれた場所。暮らしやすく、遊びやすいため、素敵な留学生活が望めるでしょう。
ロサンゼルスの治安は良し悪し混合! 危険エリアには近寄らないこと
ロサンゼルスの治安は一般的には悪いと言われています。しかしエリアを選べば普通に生活するのに困ることはないため、留学先としても人気になっているのです。
自ら危険なエリアには近寄らないようにし、日本にいるときよりも慎重に周囲を観察するようにしてください。注意点を守れば、留学期間を安全に楽しめるでしょう。
U-LABOでは名門のアメリカ大学・カルフォルニア大学(UC)への編入をはじめとした、さまざまな編入プログラムを用意しています。
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