大学受験の舞台では、総合型選抜が新たな挑戦の門を開きます。なぜならば、この入試方式では、筆記試験のスコアだけでなく、受験生の個性や強み、多様な能力を評価してくれるからです。

「そもそも総合型選抜ってなに?」

「受験対策はいつから、なにをはじめたらいいの?」

「日本の大学と海外の大学、どちらも気になる。どちらも受験することって可能なの?」

この記事では、総合型選抜の概要と効果的な対策ポイントを6つに分けて解説します。

さらに、国内大学への進学と海外大学への進学とで迷われている方は必読!総合型選抜の入試とアメリカの大学への出願の共通点もご紹介します。

さっそくみていきましょう!

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そもそも「総合型選抜」とは?

国内大学の入試方法は、2021年度入試から以下のように名称が見直されました。

  • 一般選抜
  • 総合型選抜(かつて「AO入試」と呼ばれていたもの)
  • 学校推薦型選抜
  • 専門学科・総合学科卒業生選抜
  • 帰国生徒選抜・社会人選抜

総合型選抜は、大学入試において学生の多面的な能力を評価する方法の一つです。筆記試験のスコアのみに頼るのではなく、受験生の個性や特技、活動実績などを幅広く考慮し評価しています。

大学はアドミッションポリシーに基づく学生像を求めている

大学はそれぞれの建学の精神、教育理念、特色等に基づいた「ディプロマ・ポリシー」「カリキュラム・ポリシー」「アドミッション・ポリシー」の三つのポリシーを掲げています。

そのうちの「アドミッションポシリー」には、学生に求める理想の学生像が示されています。総合型選抜は、その理想の学生像に近い人材を見つけ出すための入試方式です。

「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等の能力」、「主体性をもって様々な人々と協働して学ぶ態度」の要素が多面的・総合的に評価されます。

高校時代の成績(いわゆる評定平均)のほか、

  • なぜこの大学への入学を志望するのかという志望理由
  • この大学でなにを学びたいかという意欲や学修計画
  • 部活動、ボランティア活動、リーダーシップ活動、研究プロジェクトなどの活動

など、試験のスコアからは読み取ることができない、その人の人間性や考え方、意欲、熱意なども評価・判定の基準として含まれています。

学力が重視される一般選抜とは異なり、大学のアドミッションポリシーに適合する学生を多面的に評価し、時間をかけて見つけ出す総合型選抜。

つまり、「総合型選抜」では、受験者には自分自身の強みをアピールする機会が与えられ、大学側が志願者の潜在的な能力や適性をより深く理解できるようになることを目指しています。

効果的な総合型選抜の対策方法

総合型選抜対策を始める前に、まずはその選抜方法の理解を深めることが重要です。総合型選抜は、志願者が持つ様々な能力や経験を総合的に評価する入試方式であるため、どのような要素が評価されるのかを具体的に知ることが第一歩となります。志望大学が公表している選抜基準や、過去の入試情報を参照し、積極的に情報収集しましょう。

総合型選抜の成功には、自分自身を多角的に分析しアピールすることが求められます。以下の6つのキーポイントを押さえ、効果的な準備を進めましょう。

キーポイント1:自己PRの強化

評価される項目に応じて、自身のどのような経験や能力がアピールポイントになり得るのかを洗い出し、自分の強み、興味、経験を明確にし、それらを総合的にアピールできるようにしましょう。自己PRは、面接や小論文、ポートフォリオでの表現に直結するため、自己分析をしっかりと行い、他者と差別化できるポイントを見つけることが重要です。

キーポイント2:小論文対策の重要性

小論文は、自己の思考力や表現力を試されます。日頃から時事問題に関心を持ち、自分の意見を持つこと、そしてそれを論理的に書き表す練習を積むことが大切です。

キーポイント3:面接対策で差をつける

面接は、自己PR能力が直接試される場です。予め想定される質問に対する答えを準備し、明確かつ自信を持って伝えられるよう練習しましょう。また、対話を通じて自己の人柄や考え方を自然に表現することも重要です。

キーポイント4:ポートフォリオの活用

自分のこれまでの活動や成果を視覚的に示せるポートフォリオは、自己アピールの有力な手段です。ポートフォリオを通じて、自分の個性や能力、経験を具体的にアピールしましょう。

キーポイント5:総合的な思考力を養う

問題解決能力や批判的思考力など、総合的な思考力を養うことは、総合型選抜において非常に重要です。日常から様々な角度から物事を考える習慣をつけ、幅広い知識を身につけましょう。

キーポイント6:時間管理とストレス対処

総合型選抜の準備は長期戦になることが多いです。効率的な時間管理とストレスを適切に管理することで、準備期間を乗り切るための心身のコンディションを整えましょう。

これら6つのキーポイントを踏まえ、総合的に自己を高めることで、総合型選抜での成功がぐっと近づきます。

総合型選抜の出願はいつ?

国公立大学の総合型選抜の出願受付は9月1日以降に始まり、合格発表は11月1日以降に行われることが一般的です。私立大学の場合、早いところでは7月から出願受付がはじまるところもあります。

1月中旬に大学入学共通テストがあり、2月1日から私立大学の個別試験が始まる一般選抜と比べると、「総合型選抜」は高校3年時の2学期には入試が実施され、早期に合否判定がわかるという特徴があります。

(参照 令和5年度大学入学者選抜実施要項

大学や学部ごとに出願要件、出願時期、選考方法が異なるため、志望大学の募集要項をしっかりと確認することが重要です。

他の大学にも併願できる?併願と専願についての基礎情報

専願

専願とは、受験生が一つの大学または一つの学部・学科のみを受験することを意味します。専願で受験する場合、その大学への合格が確定すると、他の大学や学部・学科を受験する権利がなくなります。

出願要項に以下の文言が記載されている場合、通常は併願は認められません。

「専願」

「入学が確定している者」

専願を選択する主な理由は、特定の大学や学部に対する強い希望がある場合や、その大学から特別な選考メリット(入試の優遇措置など)を受けられる場合です。専願は、その大学に対する強い意志を示す選択と言えます。

併願

併願は、受験生が複数の大学や学部・学科を同時に受験することを指します。併願を利用することで、合格の可能性を広げることができます。特に総合型選抜のように、複数の能力や特技を評価基準とする入試方式では、異なる大学が求める能力や特性に応じて自己の強みをアピールできるため、受験生にとって有利な選択肢となり得ます。

「併願可」

「第一志望校としている者」

「本学で学ぶことを強く希望する者」

このような文言が募集要項に含まれている場合、合格後の入学が確約されていないため、多くの受験生が複数の大学に併願しています。ただし、基本的には「合格したらその大学に入学したい」という姿勢で受験することが望ましいです。

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アメリカ4年制大学への出願に、総合型選抜の入試対策をフル活用できる?!

「総合型選抜の入試対策」と「アメリカ4年制大学の入試対策」は、異なる教育システムに基づいているものの、複数の共通点があります。これらの対策が共有する要素は、学生が大学入試において多面的な能力を示す必要があるという点に集約されます。

例えば、日本の高校生がアメリカの4年制大学に出願する際に必要なものは以下のものです。

  • 願書
  • 高校の成績
  • エッセイ
  • 推薦状
  • SATなどのテストスコア
  • 課外活動

ここでいうエッセイは、大学から課されたテーマに基づいた作文のこと。批判的思考や問題解決能力、創造性を示すことが求められます。これにより、受験生がどのように情報を処理し、独自の見解を形成するかが評価されます。

課外活動とは部活動、クラブ活動、ボランティア、リーダシップ活動、芸術活動など、高校時代に積み重ねた経験や活動のことです。いずれも、多様な能力や興味、社会への貢献度を示す指標として重視されます。その人の人間性や価値観、経験からなにを学び、どう活かされたのかということを判断する材料とされます。

総合型選抜の入試で、志望動機、活動報告などを通して自己アピールするように、アメリカの大学受験においても、高い英語力だけではなく、自身の多面的な能力や人間性をアピールすることが求められます。総合型選抜のために整えてきた入試対策を、アメリカ大学への出願にも最大限に活用することができるのです。

アメリカの大学への出願はいつ?

アメリカの大学は2学期制を採用しているところが多く、入学は秋学期(9月〜11月)が一般的です。9月入学のための出願準備をはじめるのは、7月頃からです。

国内大学の合否を受けて、やっぱり諦めきれないアメリカ大学への進学を目指す、というケースであったとして、出願準備の時間をたっぷり確保することが可能です。

とはいえ、日本の高校生が、教育制度の異なるアメリカの大学に進学するということは、英語力の面からも手続きの面からもハードルが高いもの。知識豊富な専門家やカウンセラーのアドバイスやサポートを得ることができれば、無理のないスケジュールで、より網羅的に受験対策を進めることが可能です。

まとめ

総合型選抜は、受験生の総合的な学習能力を評価する入学試験方式です。学生の多面的な能力や個性を評価するという点で、アメリカの4年制大学の入試も共通しています。

これらの入試では、学業成績だけでなく、自己表現の能力、外部活動の経験、コミュニケーション能力、そして総合的な思考力が重要視されます。特に、自己PR、小論文やエッセイの書き方、面接対策、ポートフォリオの作成、そして時間管理とストレス対処の技術が、成功への鍵となります。

この共通性を理解することは、日本の高校生が総合型選抜に挑戦しつつ、アメリカの大学への併願を考える上で大きなメリットとなります。また、入試準備を通じて獲得したスキルや経験は、将来のキャリア形成にも大きく役立つことでしょう。

しかし、その準備は一朝一夕にしてはならず。緻密なスケジュールのもと、自己分析を深め、周到な準備を進めることが夢実現への道を切り拓きます。

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記事監修・・・小泉 涼輔
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U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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