学生の感情の本質に迫る、U-LABOのオフィスアワー

大学生活は様々な課題や疑問、不安を抱える場面が多いものです。そのような学生さんたちが安心して相談できる場として、U-LABOでは定期的にオフィスアワーを開催しています。

今回は、9月中旬に行われたオフィスアワーでの一幕をお届けします。

一人ひとりの声に耳を傾け

9月中旬のオフィスアワー、今回相談に訪れたのは、大学で孤独を感じ、日本に帰りたいという悩みを抱える学生さんでした。多くの学生が新しい環境に適応する中で、孤独や不安を感じることはよくあります。私はその学生さんの話をじっくりと聞いてみることにしました。

こちらが学生さんの初めてのオフィスアワーだと知り、特に慎重にその言葉と表情、そしてその背後にある感情を読み取ろうとしました。学生さんのお話しを伺う中で、その学生が学業面でのプレッシャーを感じ、不安な気持に押しつぶされてしまいそうな状況にあることを理解することができました。

こういった場面で重要なのは、思い付いた解決策をすぐに提案するのではなく、まずはその人の感情がどこからやって来ているのかを理解し、共感しながら寄り添うことだと思っています。

オフィスアワーでは、カウンセラーが学生の悩みに共感し、一緒に解決策を見つけるお手伝いをしています。多くの学生は、アメリカ＆カレッジ生活に慣れていない最初の半年間、新しい環境や学業面のプレッシャーによってストレスを感じやすく、その悩みをカウンセラーに相談する目的でオフィスアワーをご利用くださいます。

学生が勇気を出して、抱える悩みを打ち明けにオフィスアワーをご利用くださる際は、学生さんの話しに真剣に耳を傾け、日常の不安や孤独な気持ちをその方の立場に立って理解することを心掛けています。

また、すぐに悩みに対する対処法を共有するのではなく、なるべく学生さんご自身が自分の感情と問題に向き合い、どのようにしたら苦しいと思う状況を克服できるのかを一緒になって考える姿勢を大切にしています。

新しい環境で慣れない中での勉強は、想像以上に大変です。そんな中でもトップ大学への編入を目指して好成績を維持することが求められるので、最初は「頑張らなければ」と意気込んで自分に過度なプレッシャーをかけてしまう学生が多いです。

ですが、遠く大きな目標にフォーカスするあまりにプレッシャーを自分に与え続けてしまうと、それがストレスとなり、いつしか気持ちが心に追いつかなくなってしまいます。その為、プレッシャーにより漠然とした不安な気持ちが強くなってしまっている学生には、最初から自分に完璧を求めるのではなく、できる限り「今日できること」に焦点を当て、「昨日の自分より少しでも成長できた」自分がいるのであれば、その成長を認め、自分自身を褒めてあげる習慣を身に付けることも大切であることをお伝えするようにしています。

また、当たり前ではありますが、適度に休息を取ったり、健康的な食事、運動、十分な睡眠を心掛け、自分を大切にすることも忘れてはならないということもご説明するようにしています。自分を過度に責めないことと、心と体の調子を整え、自分を大切にすることが最良のパフォーマンスを発揮することに繋がります。

自分を責めないで！カウンセラーの私達があなたの一番の味方です！

頑張り屋さんであるほど、ネガティブな感情が生まれると、「なぜ自分はいつもこんな気持ちになってしまうのだろう？」「自分は弱い人間なのかな？」などと負の感情を抱えていることに対して罪悪感を感じてしまう学生が多いですが、時々ネガティブな感情になることは決して悪いことではありません。まずは自分のそのような複雑な負の感情を受け入れてあげましょう。

私達カウンセラーは、悩みを相談されに来る学生さんには、「何度も悪いな…」という遠慮の気持ちは捨て、気持ちがモヤモヤして来たら、何度でも相談にいらしてください！とお伝えしています。友達ができなくて寂しい、勉強が思うようにいかなくて悔しい、日本が恋しい…など日常の中で様々な感情と常に向き合っている皆さんは、既にひたむきにできる限りのベストを尽くし、非常によく頑張っていらっしゃいます。

自分一人だけ、頑張っているような孤独な気持ちになった際は、ULABOカウンセラーが皆さんの一番の味方であり、メンターのような存在であることを忘れないでください。私達は、皆さんの目標達成を支えるだけでなく、学生さん一人一人を一番理解したカウンセラーになりたいという想いで日々サポートをさせて頂いております。ですので、友人に相談するぐらいの気持ちで、気軽に悩んだり、悲しい気持ちになったらオフィスアワーにお越しください。

日々の学生さんからのご相談を通じて、私自身も多くの学びを得ております。人それぞれの悩みや疑問は、一筋縄ではいかない複雑なものですが、その中でも私たちができることは、しっかりと耳を傾け、共感し、少しでも心の負担を軽くできるようにサポートすることだと思っています。

これからも、学生の心に寄り添う姿勢を大切にしながら、学生一人一人と向き合っていきたいと考えております。どうぞ宜しくお願いいたします！