UーLABOが提供する英語学習プログラム「U-LABO BRIDGE」では、英語学習における教訓を10箇条にまとめています。これは、「偏差値28」からカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進学した小泉涼輔代表自身の反省や気付きが込められたもので、勉強姿勢や時間の使い方などについてのアドバイスとなっています。小泉代表に「10箇条」に込めた思いを聞きました。
U-LABOは、あらゆる学生のための「海外大学進学予備校」です。
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「10箇条」を作った理由は?
「どういう塾なのか」「日々どういう姿勢で学習に取り組むべきか」ということについて指針を示したいと思ったのです。10箇条に盛り込まれている「努力をする」「学習に向き合う姿勢を大切にする」ということは塾(講師側)にとっても大切であるし、利用する学生にとっても大切にしてもらいたい部分です。10箇条は、そういうところを意識してまとめてあります。
第1条「『やった気』になるな、『できる』までやれ」
「勉強しても伸びない」という場合、いろいろな理由はありますが、「やった気になっているだけ」ということが多いのではないかと思います。学校や塾の授業は知識を理解し、頭に入れるためのもので、そのあとの復習が本当に知識を身に着けるために必要です。
授業を受けているだけですと、学習内容の理解はできるかもしれませんが、実際にそれを使って問題を解けるかというと、そうではない。
従来の塾の立場であれば「授業を提供する」ということで「自分の責任は果たした」ということになっています。しかし、U-LABO BRIDGEでは、「学生が一度理解した知識を、本当に使いこなせるかどうかにフォーカスを当てる」ということが重要だと考えています。学習の本質はどれだけ学んだ知識が身についているかどうかだと思います。塾は「授業をしただけ」で終わりではいけないし、学生は「授業を受けただけ」「参考書を読んだだけ」で勉強をやった気になってはいけない。こういう姿勢を我々塾側も、学生側も徹底していきたいと考えています。
「やった気」を防ぐカリキュラムを設定
U-LABO BRIDGEでは1週間に1度のペースで確認テストを受けてもらいます。そこでは勉強していなければ、当然スコアにつながりません。スコアをクリアしなければ次に進むことも許しません。そうしてやった気になるのを防いでいるのです。
なかなかクリアできなかった場合、「そもそも勉強のやり方がおかしくないか」という視点で、学習方法をアドバイスすることもあります。例えば単語の暗記がなかなかできないという学生には、「できるだけ多くリピートする」「同じ単語を目にする回数をどれだけ増やすか」といった記憶法を伝えたこともあります。できなければ、どうやったらできるかを考え、とことん「できる」という状態に引っ張っていきます。
第2条「浅く広くではなく、一つを完璧に」
「英語」と一口にいっても、単語や文法、リスニング・ライティング・リーディング・スピーキングの4技能とありとあらゆるスキルが必要になります。そして、それらを一気に学べるかと言われると、そうではありません。
特にこれまであまり勉強をしてこなかった人は、「いろいろ手を付けたけれど、中途半端に終わってしまった」という経験が多いように思います。結果的に、一つも完璧にできていない人が多いのです。
高度な4技能が習得できるのは、ベース(基礎)があるからこそです。ベースがない人が、4技能を学習しようとしても難しい。しっかりと基礎からやる必要があります。
まずは、基礎を鍛えるため、単語帳1冊を完璧にしましょう。1冊を完璧に覚え、テストなどをクリアすれば、このときの自信や達成感が次に進む糧となります。
何かひとつ、自分が「やるぞ」と決めたことをやり遂げると、単語力だけではなく、勉強習慣の獲得や成功体験につながっていきます。これだというものを軸とし、次につなげていくのが重要だと思います。
「これだ」と思うものを決める
今の学習状況というのは、「こういうコンテンツがある」「ああいう学習方法がいい」とさまざまな情報にあふれています。ただその中からどれか一つを選び、勉強を始めるという行動にうつさないと、結局は何も身につかないです。なので「これ」というのを決めたら、とにかくやってみてほしいです。
あとは日常でも優先順位を決めて物事を進めていくことが大切です。一人で勉強していると、徐々に無駄なことがいろいろ出てきませんか?U-LABO BRIDGEの面談では、さまざまな物事の優先順位も付けて、やるべきことを明確にします。
第3条「時間内にできて初めて『できた』と言える」
単語テストをしている際、タイピングや(単語を)思い出すことにかなりの時間がかかってしまう人がいます。そして時間内で回答が終わらなかった場合、「時間があればできました」とよく言われるのです。我々はその言い分は認めていません。なぜかと言うと、「決められた時間内で解く」ということに意味があると思っています。時間内で回答できたという背景には、「単語を思い出すスピードが早い」ということがあり、そのスピードが早ければスピーキングの際にもやり取りがスムーズにできるようになります。そういう瞬発性というのはとても重要です。ほかにリスニングにおいても、どんどん単語の意味を思い出して聞き取らなければいけません。ですので、「時間があればできた」ということを許していては、ほかの場面にも響いてくるのです。
タイピングが遅いという人にも改善を求めます。海外大学に行ってタイピングができないと、エッセーをスムーズに書けなくなるなどさまざまな弊害が出てくるのです。
「単語テストを時間内にする」というのは、単純なように見えて、実際はいろいろなスキルを身につけていないとできないのです。できないのであれば、さっきいったような能力が劣っているのかもしれない。そしてその能力は今後すごく役に立つ…なので決して「時間があれば」という言い分は認めないのです。時間内にできて初めて「できた」と言えるのです。
海外大学試験の時間制限はシビア
入試でいうと、TOEFLというテストはかなりシビアです。ものすごい長文を読まなければいけないので、あまり単語の意味を時間をかけて思い出すような余裕はありません。
エッセーもかなり長く書く必要があります。「作業する時間(タイピングなど)」はできるだけ減らし、「頭を使う時間(内容を考えるなど)」に長く費やすというのが重要です。
第4条「基本に忠実に、正しい順序で」
実際に海外大学に行っている人の中に、実はあまり単語力や文法力、またそもそもの勉強習慣が身に付いていない人がいます。こうした人たちは、たとえ数年留学したとしても、英語力が身につかず、帰国後に英会話教室に通っているなんて例もあるほどなのです。基礎を学ばずに行くと、そんな結果になるのです。
基礎がないと、いきなり予習・復習が必要なネイティブの授業にもついていけません。
「英語をペラペラになりたい」と言っていきなり英会話教室に行く人もいますが、やはり単語や文法をしっかり叩き込んだうえでなければ、会話に対応することも難しいと思います。理想(英語をペラペラになりたい、海外留学で高度な学問を学びたい)の下には隠れた基礎があり、そこをしっかりしなければならない。
また、いきなり難しいことをやると「全然できていない」とショックを受けると思います。それで「身の丈にあったことを頑張ろう」とするといいのですが、できないくらい難しいことをずっとやり続けてしまうというケースがあります。そうすると英語が嫌いになってしまう。本当にちょうどいいレベルを勉強していかなければならないが、多くの人はその「ちょうどいい」が分かっていないのです。
そこで、U-LABO BRIDGEはどのレベルがその人にふさわしいのか調整していく役割も担っています。そういうことをしなければ学力は伸びもしないし、勉強が楽しくもなくなってしまいます。
人間の面白い部分なのかもしれませんが、ある利用者に「テストどうだった?」と聞くと、「結構できました」というのですが、実際はそうでもないということがあります。その人の実力を冷静に見なければいけません。ただしばらく利用している人に「どうだった?」と聞くと「確認しないと分からない」という冷静な答えが返ってくることも。それだけ自己判断は信用できないと気付いたのでしょうし、だからこそU-LABO BRIDGEでの確認テストを大切にしてくれていると感じました。
第5条「学ぶのは『自分』だということを忘れるな」
この5条ができたのは、U-LABOの利用者で「想像よりうまくいかない人」にはある共通点があると気付いたからです。どういった共通点かというと、それはU-LABOから提供されるサービスに「なんでもかんでも任せてしまおう」というものです。
海外大学に行くためには、すべてのハンドリングは自分自身がしなければなりません。
「業者から提供されるこれをやれば僕はできる」と受け身の姿勢ではいけないのです。「このサービスをやれば自分は伸びる」というのでは主体性がない。結果がほしいのであれば自分でがんばるしかない。自分がしっかりと努力した上で、U-LABO BRIDGEを活用してもらえるとさらに伸びると考えています。
第6条「居眠りをして夢を見るか、勉強して夢を叶えるか」、第7条「勉強の苦しみは一瞬、勉強しない苦しみは一生」
6、7条ともに趣旨は同じです。もちろん勉強だけが価値観のすべてではないのですが、勉強して人生を変えたいからU-LABO BRIDGEの門をたたいたはず。そういう決意を持って入ったのであれば、やるしかないと思います。また、U-LABO BRIDGEに来る人の中には、「勉強しない自分」に嫌気がさしているという人もいるでしょう。そんな思いをずっと抱え込んでほしくはないのです。
第6条の内容は昔、ハーバード大学の机の上にこういった趣旨の落書きがあったと聞いたことがあり、私はそれに大変刺激を受けました。まさにそうだな、と思いました。居眠りすれば今は楽で楽しい夢を見られるかもしれないが、本当に夢を実現していくには自分が行動していくしかないのです。
過去、私自身も海外留学前は日常生活の隙間時間を見つけては英語学習に費やしました。お風呂の間に文法書を読んだり、通学中にリスニング問題を聞いたりなどし、とにかく英語の優先順位を上げていました。
現在U-LABO BRIDGE利用者で、高校を卒業している人であれば、1日12時間くらい勉強している人もいます。
第8条「勉強に必要なのは時間ではなく、努力である」
利用者に「どうして(決めた部分まで)勉強できなかったの?」と聞くと、「忙しかった」「時間がなかった」と答える場合があります。でもそれは、単なる言い訳です。出来なかったときの言い訳というのは、だいたいが「時間」です。
そして、本当に時間がなかったのかと言うとそうではなく、単にその人自身が勉強を優先しなかったり、時間をなんとか取ろうとする努力をしていなかったりしたという結果なのです。恐らく楽しい予定のためであれば、みんないくらでも時間を作ろうとすると思います。
それと同じように「自分が成長した未来」を実現するため、今の時間を勉強に割いてやっていかなければいけないと思います。
第9条「成功は怠惰からは生まれず、徹底した自己管理と強い忍耐から生まれる」
このままではありますが、成功は努力によって生まれると思います。特に学生のうちは努力しなければなりません。体調やモチベーションなどの自己管理が大切です。
よく「お昼ご飯を食べて眠くなってしまい、勉強できませんでした」と言う人がいるのですが、そうであれば食事を管理しなければいけない。細かいところで自分をどう管理するかが重要です。U-LABO BRIDGEでは、どうやって自分を管理していくのかというところも学んでほしいと思っています。
今の時代あまり「忍耐」というものを重んじないのかもしれませんが、「1万時間の法則」というものがあって、ある分野の成功者はその物事に1万時間を費やしているそうです。「これ」と決めたものにはとことん取り組んでもらいたいです。
また心理学者アンジェラ・リー・ダックワース氏が「成功のカギはIQでも才能でもなく、やり抜く力だ」と言っています。アンジェラ氏が複数の子どもたちを観察した結果、成績が良かったのは「やり抜く力」を持った子だったようです。
第10条「過ぎ去った今日は、二度と戻ってこない」
人間に平等に与えられたものは時間で、今この瞬間も時間は去って行っている。
それって無意識になりやすいことだと思います。昨日やらなかった、今日もやらなかった…と時間は気付いたら経っている。勉強しなかった子は「気付いたら大人になっていた」ということもあるでしょう。でもそうはなってほしくなくて、今をしっかり頑張って後悔しないようにしてほしいのです。保護者の方はまさにこういう思いがあるのではないでしょうか。
10箇条を実践し、いかに成長するか
まず最初に、それぞれが抱いている夢は、今この瞬間から努力を始めれば実現できるものだという感覚を身に着けてほしいです。多いのは「こういうふうになりたい」と思い描くものがあっても、「自分には無理だ」とすぐに見切りをつけてしまうことです。こういう風に考える習慣が付いてしまうと、大人になっても変えられない。「世の中をこう変えたい」と思うことがあっても、結局はすぐに諦めてしまう。
そうではなく、「世の中をこう変えたい」と思ったのであれば、それを自分が実現できると思ってほしいのです。そうなるにはまずは「単語帳をやろう」と決め、分厚い単語帳をボロボロになるまで読み込む…そこから初めて次に次にとつなげていってほしいです。
この他にも、U-LABO生やアメリカ大学卒業生の体験談を多数ご紹介しておりますので、以下よりぜひご覧ください!
U-LABO体験談 – U-LABO | 世界トップ大学への進学 (ulabo.org)
学生・卒業生インタビュー – U-LABO | 世界トップ大学への進学 (ulabo.org)
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