「語学力を上げるには、長期留学じゃないと意味がない?」
「費用を抑えるなら短期留学?」
海外留学を検討している方の多くが悩む問題が「留学期間」でしょう。本記事では短期留学と長期留学の違いについてご紹介します。
自分に合った留学プランを選ぶためにも、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解しましょう。
短期留学とは
短期留学とは、夏休みや春休みなどの休暇を利用して留学することです。一般的に、留学期間は1週間〜3ヵ月ほど。「一度は留学してみたい」「費用を抑えたい」という方に人気の留学スタイルです。
短期留学は初心者コースが設けられていることが多いため、語学力に自信がなくても心配ありません。基本的にビザは不要で、パスポートの準備だけでOK。
気軽に海外旅行気分で留学できる一方、期間が短いため語学力の向上には臨めないでしょう。
長期留学とは
長期留学とは、3ヵ月〜1年以上の長い期間を海外で生活し学業に専念することです。「語学力の向上を目指したい」「将来、海外とかかわりのある仕事に就きたい」など、明確な目的を持って留学に挑む学生から選ばれています。
長期留学では、学生ビザが必要な国がほとんどです。ただし、アイルランドやマルタのように、長期間の滞在でもビザの申請が不要な場合も。留学する国が決まったら、訪れる国のビザの有無を確認しましょう。
メリット
長期留学のメリットは、何と言っても語学力が飛躍的に上達することです。
語学を習得するために必要な期間が設けられているので、英語スキルは着実に身につくでしょう。
また、語学力が上達することで学業以外のさまざまなことにチャレンジする余裕も生まれます。長期留学は、専門分野を学べるカリキュラムやボランティア活動などのプログラムが組まれているため、積極的に参加することで短期留学にはない経験を得られるでしょう。
留学生活で得た経験が、就活や大学進学時に有利になる可能性も大いにあります。
短期留学と長期留学の違い
短期留学と長期留学の違いは、4つあります。
- 費用
- 留学前に必要な語学力
- 得られる成果
- 準備期間・大変さ
それぞれ解説していきます。
費用
まず、費用が大きく異なります。
短期留学と長期留学では、もちろん長期留学の方が費用は高額です。留学費用は、授業料だけではなく滞在期間中の住居費や食費、光熱費などの生活費も含まれます。現地での滞在日数が長くなればなるほど、費用は高くなります。
ここで、短期留学と長期留学にかかる平均的な費用をご紹介します。
- 短期(1週間~3ヵ月):約35万円~100万円
- 長期(半年~1年間):約170万円~800万円
費用を抑えるなら、短期留学がおすすめです。
関連記事>>>アメリカ留学でかかる費用と節約方法を詳しく解説
留学前に必要な語学力
次に、留学前に求められる語学力です。
長期留学は、短期留学よりも高い語学力が必要と思われがちですが、実は両者にそこまで違いはありません。どちらも英検®3級〜準2級程度の語学力があれば問題ないでしょう。
というのも、留学前には学習レベルを調べるためのクラス分けテストが行われることが一般的です。語学力に合ったレベルのクラスで授業を始めるため、初日から授業についていけないということはありません。
語学力が足りないから長期留学を諦めないといけない……なんてことは決してないので、安心してください。
関連記事>>>アメリカの大学へ留学するのに必要な英語力と基準となる5つの試験
得られる成果
留学先で得られる成果は、長期留学が圧倒的に高いです。
もちろん、短期留学でも積極的に授業で発言し、現地の学生とコミュニケーションを図れば英語力が伸びることは間違いありません。
ただし、語学学校でIELTSを0.5伸ばすには、およそ10〜12週間かかるといわれています。長期留学では、英語力が身につく十分な期間が設定されているため、確実にスキルアップを目指したいなら長期留学がおすすめです。
準備期間・大変さ
準備期間や大変さを考慮するなら、短期留学がおすすめです。
短期留学であれば、春休みや夏休みなどの長期休暇を使って留学できます。休学する必要もないので、帰国後の授業についていけなくなったり、部活やアルバイト先に迷惑をかけてしまったりなどの心配もありません。
一方で、長期留学の場合は学校への休学手続きや現地での住居手配や生活環境を整えるなど準備が非常に多いため、忙しくなります。
気軽に留学したい場合は、短期留学をおすすめします。
どちらがおすすめ?
結論、短期留学と長期留学のどちらを選べばいいかは、「留学目的」によって異なります。
留学先で何を学び、どのような経験を得たいかを考えて、自分に合った留学スタイルを選びましょう。
短期留学を選ぶ理由
短期留学のメリットは、何といっても気軽に留学できること。費用を抑えて、海外での生活を送ってみたいという方におすすめです!
ここでは、短期留学を選ぶ理由についてまとめました。
海外体験をしてみたい
短期留学の大きな魅力は、短い期間の中でも現地の人たちと触れ合い、文化や価値観を学べること。「英語が好き」「海外の雰囲気を味わいたい」など、海外に興味のある方が気軽に海外体験を送れるメリットがあります。
最近は、大学主催の短期留学プログラムや留学エージェントの高校生向けパックなど、短期間でも質の高い留学生活を送れるプログラムが組まれています。
言葉や文化の異なる環境下で、さまざまな経験を積めることは、海外への更なる探求心を深めるでしょう。
長期留学前の準備
短期留学を選ぶもう一つの理由は、長期留学をする前提の「お試し」として利用できること。
長期留学は費用や休学手続きなどの準備が大変なため、そう簡単に行けるものではありません。ましてや高校生の場合は、両親の理解を得る必要があるので難しい問題です。
一方、短期留学なら費用を抑えて気軽に留学することができます。まずは、短期留学で海外の雰囲気を知り、現地の生活を味わってみるのもよいでしょう。
長期留学を選ぶ理由
長期留学は、語学力の向上や将来の目標を視野に入れて留学を検討している学生の方におすすめです!
ここでは、長期留学を選ぶ理由についてまとめました。
ネイティブレベルの語学力を身につけたい
長期留学が選ばれる最大の理由として、語学力の飛躍的な向上が挙げられます。
通常、相手の英語を理解し会話できるまでは最低でも3ヵ月はかかります。さらに、頭の中で日本語に置き換えなくてもスラスラと英語を話せるようになるには、9カ月かかるといわれています。
長期留学の期間は3ヵ月〜1年以上のため、語学力を向上するために必要な期間が十分確保されていることがわかります。耳が英語に慣れることで自信が生まれ、積極的に英語を使ってコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
「ネイティブレベルの語学力を身につけたい」という方は、長期留学がおすすめです。
グローバルな環境で専門知識を学びたい
学びたい学科やコースが留学先にある場合は長期留学がおすすめです。
長期留学は、海外で専門知識を学ぶことができます。専門分野の資格が取れるカリキュラムが組まれていたり、大学の聴講やインターンシップに参加できたりと、長期留学は専門知識を身につけられる環境が整っています。
また、専門分野を思う存分学習できる期間も設けられているため、留学先での研究結果や学習成果に満足しやすい傾向があります。
海外での就職・移住を考えている
将来的に海外に身を置きたいと考えている場合は、海外生活をリアルに体験できる長期留学がおすすめです。
海外生活は、日本とは勝手が異なり驚くことも多いです。例えば、住環境や食べ物、医療水準など。さまざまな違いに、カルチャーショックを覚えるかもしれません。
留学で海外生活に慣れることで、現地での生活を疑似体験できるでしょう。
海外で就職や移住を考えている方には、長期留学を選ぶことをおすすめします。
おすすめの国
短期留学と長期留学にはメリットがあれば、デメリットもあります。選びきれず悩んでいる場合は、留学したい国別で考えてみるのもおすすめ!
ここからは、短期留学と長期留学それぞれにおすすめの国をご紹介します。
短期留学におすすめの国
短期留学におすすめの国、一つ目はアメリカです。
留学先ランキングで常に上位を獲得するアメリカは、短期留学でも人気があります。他の国と比べて語学学校が多く留学プログラムも豊富なため、希望のカリキュラムやコースを受けやすいです。
ボランティア活動やスポーツ、アクティビティなども豊富に取り揃えているので、語学学習に限らず、さまざまな経験を得られるでしょう。
次に、ニュージーランドです。
日本人人気の高いニュージーランドは、留学初心者からの人気を集めています。現地の人たちはフレンドリーなため、コミュニケーションが取りやすく安心。
気候も穏やかで、過ごしやすいです。
長期留学におすすめの国
長期留学におすすめの国は、アメリカ、カナダ、オーストラリアです。
アメリカは短期留学におすすめの国でもご紹介しましたが、長期留学にも推したい国です。長期留学に向けた専門分野のカリキュラムやアクティビティプランなど、たくさんの魅力的なプログラムが組まれています。
また、学生ビザも最大5年間まであり、長期滞在向けの国とも言えます。
カナダとオーストラリアはアジア人留学生が多いことから、英語に自信のない学生から人気の高い国です。学費も他の国より抑えられるので、長期留学に適しています。
アメリカの大学への編入について
日本の高校からアメリカの大学へ編入することも可能です。
一般的には、高校卒業後にコミュニティカレッジへ入学し、4年制の大学へ編入します。
コミュニティカレッジでは、2年間に渡り語学や一般教養を身につけられるため、3年次の編入も安心して進むことができます。
アメリカの大学へ編入するメリット
アメリカの大学へ編入するメリットを紹介します。
- 複数の編入ルートから選べる
- 年間通うより学費が抑えられる
- 1年次の入学よりもハードルが低い
アメリカの大学は、さまざまな環境下に置かれた多くの学生を受け入れています。4,000以上の大学や語学学校があるため、希望の大学への編入も難しいことではありません。
また、コミュニティカレッジを利用することで、学費を抑えられたり英語力に自信がなくても入学できたりと、意外とハードルが低いことも大きな特徴。
多様性に優れた教育環境で、学びたい学問を学べることがアメリカ大学編入のメリットといえるでしょう。
編入までの流れ
アメリカの大学への編入の流れを紹介します。
- 編入に必要な書類(願書、学生時代の成績、推薦状など)を揃える
- 出願する
- 入学許可を受ける
- 単位移行、履修授業の登録
- SEVISの移行、学生ビザの取得
- 航空券の準備、現地での住居を確保する
- 海外保険の加入
- 編入へ
ビザの手配や書類作成など、手続きすることはたくさんあります。事前に編入までの流れを頭に入れておくことで、スムーズに進められるでしょう。
関連記事>>>アメリカの大学に編入?メリット・デメリットについて紹介
目的に合った留学スタイルを選ぼう
いかがでしたでしょうか。
今回は、短期留学と長期留学の違いやおすすめの国について解説しました。短期、長期ともにメリット・デメリットはあるため、留学の目的を軸に考えるとベストな選択ができるでしょう。
海外留学は他の国の文化や価値観に触れることで、あなた自身の人間力が成長する場でもあります。きっと、素敵な経験を得られますよ。
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