ドイツへの留学を考えている方々に向けて、この記事ではドイツの大学受験事情について詳しく解説します。ドイツは高い教育水準と多様な学問の選択肢が魅力的な国であり、世界中から多くの留学生が集まっています。そこで、大学受験のシステムや必要な資格、言語能力など、留学を実現するためにはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

この記事では、ドイツの大学制度、入試の特徴、必要な資格、学費の情報など、留学準備に役立つ知識を分かりやすく紹介します。ドイツ語や英語の語学力要件、各大学の入試難易度など、留学を成功させるために必要な情報を網羅しています。

これからドイツでの大学生活をスタートさせるために、ぜひ参考にしてください!

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ドイツの大学制度とは? 

ドイツの大学制度は、非常に高い評価を受けており、世界的にも有名です。ドイツの大学は、特に工学、自然科学、医学、ビジネスなどの分野において優れた教育と研究を提供しています。

ドイツの教育システムの概要 

ドイツの大学教育は、以下の3段階に分かれています。 

  • 学士課程(Bachelor’s Degree):3年 (大学や学部により4年)
  • 修士課程(Master’s Degree):2年(学士課程一貫型の場合5~6年) 
  • 博士課程(PhD):3~4年 

ほとんどのプログラムが欧州共通のECTS(European Credit Transfer System)に基づいているため、他のヨーロッパ諸国への移行や学位の互換性が高いのが特徴です。

ドイツでは、質の高い教育を提供する公立大学が大半を占めており、一般的に学費が無料または非常に低額であるため、国内外から多くの学生が集まります。また、私立大学も存在しており、これらの大学はより専門的な教育を提供することが多いですが、学費が高いことが一般的です。

大学への進学を希望する学生は、「Abitur(アビトゥア)」という高校卒業試験に合格する必要があります。Abiturを取得することで、大学進学の資格が与えられます。大学の入学試験は一般的に存在せず、Abiturの成績によって大学への入学資格が決まります。

ドイツの大学に入学するためには、特に外国からの学生に対して、大学入学申請資格(Hochschulzugangsberechtigung, 略称HZB)が求められます。

Unter den Linden is a historic boulevard in Berlin, stretching from the Brandenburg Gate to the site of the former Berlin Palace. Named after the linden trees that line its median and sidewalks, it has been a central part of Berlin’s urban landscape since the 17th century. This grand avenue has witnessed many significant events in German history and is home to several important sites, including the Humboldt University and the State Opera. Today, Unter den Linden remains a vibrant cultural hub, connecting the past and present of Germany’s capital city.

ドイツの大学の種類(公立・私立)

ドイツの大学の大多数は公立大学であり、これらの大学は政府からの支援を受けて運営されています。公立大学は、ほとんどの場合、学費が無料か非常に低額であるため、留学生を含む多くの学生にとってアクセスしやすいです。

公立大学は、高い学問的水準と幅広い専門分野を提供しており、学術研究にも積極的に取り組んでいます。特に、技術系や自然科学系の学科が強い大学が多いです。 

代表的な公立大学: 

  • ミュンヘン大学(Ludwig Maximilian University of Munich)
  •  ベルリン自由大学(Freie Universität Berlin) 
  • ハイデルベルク大学(Heidelberg University) 
  • フランクフルト大学(Goethe University Frankfurt) 

私立大学は、公立大学に比べて数は少ないものの、特定の分野で専門的な教育を提供することが多いです。私立大学は、学費が高額である場合が多いですが、より実践的で業界に直結した教育を受けられることが特徴です。例えば、ビジネスやデザイン、マネジメントなどの分野で強い私立大学が多いです。

代表的な私立大学: 

  • ヨーロッパ大学(European University) 
  • ドイツ国際大学(The German International University) 

ドイツの大学受験の特徴 

ドイツの大学受験は、日本や他の多くの国とは異なる特徴があります。ドイツの大学は一般的に、入学試験を行わず、代わりに学生が持っている学歴(主にAbitur、または外国の高等学校卒業資格)が入学資格を決定します。しかし、特定の学科や大学、またはプログラムによっては、追加の選抜プロセスが存在する場合もあります。

入試システムの概要 

ドイツの大学入試システムは、日本のように全国一斉の入試試験(センター試験や個別の大学入試)を行うわけではありません。代わりに、大学への入学資格を得るためには、以下の主な条件が必要です。

  1. 大学入学資格(HZB) 

大学入学資格(Hochschulzugangsberechtigung, HZB)を持つことが、ドイツの大学への入学の基本条件です。通常は、Abitur(アビトゥア)というドイツの高校卒業資格がこれにあたります。日本の高校卒業生は、Abiturに相当する資格を持っていないため、日本の高校卒業証書に基づき、ドイツの大学入学資格認定を受ける必要があります。

  1. 特定の学科に対する選抜試験(場合による) 

一部の学科(特に医学や音楽、芸術分野)では、特別な選抜試験や面接が求められる場合があります。例えば、医学部や心理学部では非常に高い競争率を誇り、これらの分野に進学するためには特別な選考プロセスが設けられることがあります。 

  1.  語学力の証明 

ドイツ語で行われるプログラムに進学する場合は、TestDaFやDSHなどのドイツ語試験を通じて語学力を証明する必要があります。英語で提供されるプログラムに進学する場合は、TOEFLやIELTSなどの英語力試験が求められます。 

  1. 一部の大学やプログラムの入学試験 

一部の大学、特に私立大学や芸術系のプログラムでは、特定の学科ごとに入学試験やポートフォリオ提出(芸術系)などの選抜試験が行われることもあります。

一般的な入試の流れとスケジュール 

ドイツの大学に入学するための基本的な流れとスケジュールは、以下の通りです。

*ここでは、特にドイツの公立大学への入学を想定しています。

  1. 高校卒業資格の認定と確認(1年~数か月前) 

日本の高校卒業生は、ドイツの大学に進学するために、大学入学資格認定(HZB)を受ける必要があります。これにより、卒業証書がドイツの大学進学に必要な資格を満たしているかどうかが確認されます。 認定は、ドイツのUni-Assistや大学の国際事務室で行われることが多く、申請には高校の成績証明書や卒業証書、場合によっては翻訳された書類が必要です。

  1. 語学試験の準備と受験(3~6か月前) 

ドイツ語で行われるプログラムに応募する場合、TestDaFやDSHなどの語学試験を受ける必要があります。これらの試験は、通常1年に数回実施されるため、早めに準備を始めて、試験日程に合わせて受験することが重要です。 英語のプログラムを受ける場合、TOEFLやIELTSを受けることが求められます。英語の語学試験もスケジュールに合わせて受験します。 

  1. オンライン出願(1月~3月、秋学期の場合)

 出願はオンラインで行うことが一般的です。秋学期の出願締め切りは、一般的には7月15日、または6月末です。 必要書類には、成績証明書、語学力証明書、動機書(場合によっては)、CV(履歴書)などが含まれます。

  1. 入学試験(必要な場合)

 進学希望の学科や大学によっては、選抜試験や面接が求められることがあります。例えば、医学部や音楽学校、デザイン学科では、別途の試験が行われます。 また、これらの学科では、学科ごとの試験や競争の結果に基づき合格者が決定されます。

  1. 入学許可と手続き(7月~9月)

合格後、大学から入学許可証が届きます。その後、入学手続きとして、学費(場合によっては)や学生証の申請、健康保険の手続きなどが行われます。 さらに、学期開始前のオリエンテーションや、大学生活に関する準備が必要です。 

  1. 学期開始(通常は10月) 

ドイツの大学の学期は通常、冬学期(10月~3月)と夏学期(4月~9月)に分かれています。新学期が始まる前に、オリエンテーション期間が設けられていることが多く、学生が新しい環境に慣れるためのサポートが提供されます。

ドイツの大学の入試難易度と選抜基準 

ドイツの大学への入学は、日本のように統一された入試試験を経るわけではありませんが、入学の難易度は大学や学部によって大きく異なります。

ここでは、いくつかのドイツの主要大学の入試難易度について紹介します。

入試の難易度(競争率や難易度に関する情報)

ラインマイン応用科学大学(RheinMain University of Applied Sciences) 公立

難易度:中程度

都市:Wiesbaden (ヴィースバーデン)

学費:なし

ラインマイン応用科学大学は、ドイツの中でも比較的小規模な大学ですが、ビジネス、社会学、経済学分野で特に評価されています。入試難易度は中程度であり、特にビジネス関連の学部では競争が激しくなることがあります。

この大学は、留学生の数が非常に多く、英語の専攻がドイツ語の専攻を上回るという珍しい特徴を持つ大学です。

一般的に、入学試験は不要で、成績や必要な書類を基に選考されます。 成績(高校の成績や共通試験)が重視されます。学部によっては、面接や動機書が求められる場合もあります。

mail@ralpe.eu

ミュンヘン大学(Ludwig Maximilian University of Munich, LMU)  公立

難易度:高い

都市:Munich(ミュンヘン)

学費:なし

ミュンヘン大学(LMU)は、ドイツで最も名門の大学の一つです。2024年度のQS World University Rankingsでは、世界59位にランクインしており、国際的にも高い評価を受けています。入学の競争率は非常に高く、特に医学部や経済学部ではその競争が激しく、入学するためには非常に高い学力が求められます。LMUの入試は、Abiturの点数や学業成績が主な選考基準となりますが、特に人気の学部では追加の選抜プロセス(例えば、試験や面接)が実施されることもあります。 

ベルリン自由大学(Freie Universität Berlin, FU Berlin)  国立総合大学

難易度:高い

都市:Berlin(ベルリン)

学費:なし

ベルリン自由大学(Freie Universität Berlin, FU Berlin)は、ドイツの首都ベルリンに位置する名門大学で、特に社会科学、人文学、政治学、国際関係学などの分野で高い評価を受けています。特に、政治学や国際関係学は、ドイツ国内外でトップクラスのプログラムとされ、学問的に充実した教育と研究が行われています。 

また、ベルリン大学連合の一員として、フンボルト大学(HU)、ベルリン工科大学(TU)、シャリテー医科大学とともに、エリート大学の1つに指定されています。

大学入学資格認定(HZB)が必要です。 特に人気のある学部やプログラム、例えば政治学や国際関係学、社会学の学部では、競争が非常に激しくなります。

フランクフルト大学(Goethe University Frankfurt) 公立

難易度:高い

都市:FrankFurt(フランクフルト)

学費:なし

フランクフルト大学は、経済学や金融学、法学、社会科学の分野で強みを持っている大学です。入学の競争率は学部によって異なりますが、特に経済学部では非常に競争が激しいです。一般的には、Abiturの成績が主な選考基準となりますが、人気学部では試験や面接が追加されることもあります。

経済学部や法学部では、高校の成績が非常に重視され、選考基準も高めです。

ドイツ国際大学(The German International University) 私立

難易度:中程度

都市:Berlin(ベルリン)

学費:1学期 3,715 ユーロ(約582,623円)

ドイツ国際大学は、特に国際的な学生に人気のある大学で、英語で提供されるプログラムが多くあります。入学は一般的に、Abiturまたは同等の外国の高等学校卒業証書を持つことが条件となります。ドイツ国際大学では入学試験が実施されます。論理的思考テスト、英語能力テストと面接があります。

英語のプログラムが多いため、TOEFL iBT(86点以上)やIELTS(6.5以上)などの語学力証明が求められます。

Hof University of Applied Sciences(ホフ応用科学大学)公立

難易度:中程度

都市:Hof(ホフ)

学費:なし

エンジニアリング、コンピュータサイエンス、ビジネス、デザインなどの分野で多様な学位プログラムを提供しています。ホフ応用科学大学の入学難易度は、学部やプログラムによって異なります。一般的には、実務的なスキルと知識を重視したプログラムが多いため、入学基準はやや高めですが、他の有名大学に比べて競争は少ないとされています。

TOEFL iBT(90点以上)、またはIELTS(6.5以上)などの語学力証明が求められます。

また、ホフ応用科学大学で英語学士プログラム受験の場合はドイツ語A2レベル以上の証明も必須です。ドイツ語学士プログラム受験の場合はB2レベルが必要です。

ドイツの大学受験に必要な資格と条件

ドイツの大学でBachelor(学士)やStaatsexamen(専門職)などの学位課程に入学申請するには、一般的に「学歴上の条件」として大学入学資格(Hochschulzugangsberechtigung (HZB) またはHochschulreife)が必要です。 

最終的な判断は各大学によるので、入学申請資格があるかどうかは、志望する大学の留学生課(Akademisches AuslandsamtまたはInternational Office)に直接確認する必要があります。

正式な審査は、出願書類に基づいて行われます。 

日本の高校を卒業した場合+大学入学共通テスト

日本の高校を卒業し、12年の学校教育を修了している場合、以下の条件を満たす必要があります: 

  • 大学入学共通テストを5科目以上受験すること。 
  • 5科目の合計得点が420点以上であること。 
  • ドイツで専攻予定の学科に関連する2科目で、それぞれ62%以上の成績を収めること。 (詳しい情報は、DAADの公式サイトをご確認ください。)

学歴がドイツの大学課程への入学資格を満たしていない場合+準備コース

日本の高等専門学校を卒業した場合や学歴や成績がドイツの大学課程への入学資格を満たしていない場合、Studienkolleg(準備コース)を受講する必要があります。

この場合Studienkollegに通い、「Feststellungsprüfung」(大学入学資格試験)を修了することで入学資格を得ることができます。また、 Studienkollegでの授業言語はドイツ語なので、Studienkollegへの入学には、ドイツ語能力を証明する必要があります。

日本の大学の学部課程で1年以上修了した場合

日本の大学の学部課程(原則として通学制)で1年以上を修了している場合、修了した専攻学科および関連学科に出願することが可能です。ただし、1年間で35単位以上を修得していること(2年間の場合は70単位以上、3年間の場合は105単位以上)が条件です。

出願時には、以下の書類を提出する必要があります:

  • 高校の卒業証明書
  • 高校の成績証明書
  • 大学の成績証明書

国際バカロレアを取得した場合

IB diplomaを取得されている方は、一定の条件を満たしていればドイツの大学に出願することができます。条件は大学によって異なるので志望する大学に直接確認する必要があります。

語学力(ドイツ語や英語)の要件 

ドイツの大学で学ぶ際、語学力が求められます。学ぶ分野や大学によって異なりますが、主に以下の要件があります。

ドイツ語

ドイツ語で授業が行われる大学や学科では、ドイツ語の語学力が求められます。英語の学士プログラムでも、ドイツ語の語学証明が求められる場合があります。

英語

英語のプログラムに受験する場合は、英語の語学力を証明する必要があります。TOEFL(トーフル)やIELTS(アイエルツ)のスコアが求められることが多いです。TOEFLのスコアは最低でも80~100点(iBT)程度、IELTSは5.5~7.0程度が一般的です。 

ドイツの大学受験における学費 

ドイツの大学の学費は、一般的に他の国々に比べて低いか、無償であることが多いですが、いくらかの費用が必要です

公立大学の学費

ドイツには多くの公立大学があり、これらの大学では通常、学費は非常に安いか、無料で提供されています。これがドイツの高等教育の特徴の一つです。 

ただし、学費が完全に免除される代わりに、学生には一定の「管理費」や「セメスター料金(Semesterbeitrag)」を支払う必要があります。この料金は通常、100ユーロ〜400ユーロ程度(約10,000円〜40,000円)です。この料金には、学生証の発行費用や、大学の施設利用料、公共交通機関の利用チケット(学期内の交通費割引)が含まれることもあります。 

私立大学の学費 

一方、私立大学では学費が発生します。私立大学の学費は公立大学より高額で、年間でおおよそ3,000ユーロ〜20,000ユーロ程度(450,000円から3,200,000円)になることがあります。特にビジネスや経済学、エンジニアリング、医療系の私立大学では高い学費が要求されることが一般的です。

学費の例外 

一部の州(特にバーデン=ヴュルテンベルク州)では、外国人学生(EU外から来た学生)に対して学費を請求する場合もあります。例えば、バーデン=ヴュルテンベルク州では、EU以外の国から来た学生に年間1,500ユーロ程度(約250,000円)の学費が課せられることがあります。ただし、これも州ごとに異なるため、個々の大学の規定を確認する必要があります。

ドイツの大学受験を成功させるためのポイント 

試験当日のポイント

ドイツの大学受験には、いくつかの試験形式が存在します。特に、ドイツ語で行われる大学の入学試験や、入学資格を認定する試験(Feststellungsprüfung)があります。試験当日の注意点を押さえておくことが大切です。 

  • 早めに会場に到着

試験会場には少なくとも30分前に到着するようにしましょう。会場で必要な書類や試験票、身分証明書を確認しておきます。 

  • 必要な持ち物の確認

試験に必要なもの(筆記用具、身分証明書、受験票など)を必ず持参しましょう。ペンや鉛筆、消しゴム、計算機など、試験によって異なる場合がありますので、事前に確認しておきます。 

  • リラックスした状態で臨む

試験前にあまり緊張しすぎないように、十分に休息をとってリラックスした状態で臨むことが重要です。しっかりと食事をとり、水分補給も忘れずに。 

  • 時間配分を意識

特に筆記試験の場合、限られた時間内で解答しなければならないため、最初に試験全体の構成を確認し、時間配分を考えて取り組みます。 

  • 問題の指示をよく読む

試験問題の指示をしっかりと理解してから回答を始めましょう。間違った理解で解答すると無駄な時間を費やすことになります。 

合格後のステップ(入学手続きなど) 

大学受験に合格した後には、いくつかの手続きが必要です。これをスムーズに進めるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。 

  1. 入学許可証(Zulassungsbescheid)の受け取り

合格通知(Zulassungsbescheid)を受け取ったら、まずは入学許可証を確認します。この許可証が入学手続きのスタートとなります。書類の提出期限を確認し、必要な書類を準備しましょう。

  1. 必要書類の提出 

通常、大学に入学するためには以下の書類を提出する必要があります(大学や学科によって異なる場合があります)。 

  • 高校卒業証書:日本の高校卒業証書が必要です。ドイツの大学に提出する前に、ドイツ語に翻訳して公証することが求められる場合があります。 
  • パスポートや身分証明書:国際学生であれば、パスポートやビザの証明が必要です。
  •  健康保険証明:ドイツでは学生に健康保険への加入が義務付けられています。ドイツの大学に入学するには、ドイツの健康保険に加入している証明が必要です。多くの場合、大学に提出する際に必要な健康保険証明書を手に入れます。
  • 証明写真:大学によっては、証明写真が必要な場合があります。 
  1. 学生登録(Immatrikulation)

 大学に正式に登録するためには、学生登録(Immatrikulation)を行う必要があります。この手続きは通常、合格後に指定された期間内に行います。登録には、大学に必要書類を提出し、登録費用(セメスター料金など)を支払うことが含まれます。 

  1. セメスター料金(Semesterbeitrag)の支払い

多くの大学では、セメスター料金(100〜400ユーロ)を支払う必要があります。これは大学の運営費や学生サービス、公共交通機関のチケットなどをカバーする費用です。 

  1. ビザの取得(非EUの学生)

非EU諸国からの学生(日本を含む)は、入学許可を得た後、ドイツでの滞在許可を申請する必要があります。学生ビザを申請するためには、通常、大学の入学許可証と、資金証明(ドイツでの生活費を賄えることを証明する書類)などが求められます。

  1. 住居の手配 

ドイツでの学生生活を始めるには、住居の確保が不可欠です。学生寮や民間のアパートメント、シェアハウスなど、さまざまな選択肢があります。住居の確保は早めに行うことをお勧めします。

まとめ

ドイツの大学受験に向けた成功のためのポイントとして、まず、準備を早めに始めることが非常に重要です。特に、高校卒業資格の認定や語学試験の準備には時間がかかることがあります。語学力を証明するための試験も計画的に準備しておくことが大切です。

また、進学希望の学部についてもしっかり調べておくべきです。特定の学部では追加の選抜試験やポートフォリオ提出が求められる場合があるため、どのような選考基準が設けられているのかを事前に確認しておくことが重要です。

これらの点を考慮し、準備を進めることで、ドイツの大学受験を成功させましょう!

記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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