アメリカでは、2009年にUniversity of the People(通称UoPeople)という、世界初の授業料が無料のオンライン大学が開校しました。

UoPeopleではどんなことが学べ、どんなメリットがあるのでしょうか。

UpPeopleから4年制大学への編入は可能か、といったU-LABOならではの観点も含めて、解説していきます。

UoPeopleとは?

University of the Peopleとは、世界初である授業料が無料のアメリカのオンライン大学です。

イスラエル人の起業家であるシャイ・レシェフ(Shai Reshef)によって、設立されました。

通称「UoPeople」と呼ばれる、アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナにあるオンラインの私立大学になります。

なぜ無料なのか?

It is the University’s mission to provide affordable, tuition-free education for everybody. We believe higher-education should be accessible to all.(大学HPより引用)

つまり、

この大学の使命として、全ての大学教育を受けたいと思う方に、学費を無料で提供します。

ということです。

昨今、おそらく円安の影響を多く受けているのは、これからアメリカに留学をしようと思っておられるお子さんをお持ちの保護者の方や、既にアメリカの大学に在学中のお子さんをお持ちの保護者の方だと思います。

1ドル110円と、2026年7月現在の約160円では、大学側から提示される学費は変わらないのに、支払う額がかなり違ってきますので、学費無料と聞いて、とても助かる、もっと詳しい制度を知りたいという保護者の方も多いのではないでしょうか。

UoPeopleのプログラム

それではUoPeopleのBachelor’s Degree を見てみましょう!

学位が取得できるプログラムと、未取得のプログラムがそれぞれ用意されています。ビジネスやコンピュータサイエンスのプログラム等も用意されており、これらのプログラムをみると一般教養というよりも、実学重視のプログラムを提供しています。

その他、ESL、大学院プログラムもあり、現在はまだ準備中ですが、ファンデーションコースも用意されています。

UoPeopleの活かし方

アメリカの大学は、単位制です。大学課程では、特殊分野を除き、基本一般教養が中心にプログラムが組まれています。日本で取得できる科目に偏りがある場合、60単位まで、且つ成績がB以上(C以上の場合もある)であれば、アメリカの大学へ単位を移行できます。

つまり大学課程にて単位が付けられており、成績が出る場合は、単位として移行できます。一般教養で履修できていない必須の科目が、UoPeopleで提供されている場合には、費用がかからず単位を取得することができるのです。

関連記事>>> アメリカ大学には偏差値ってある?難易度や合格基準は?

メリット、デメリットについて

最大のメリットは、もちろん学費そのものが無料であることでしょう。実は、学士を取得するなどの場合は完全無料ではありません(以下参照)。ただし、学士を取得するのに約63万円(1ドル130円で換算)と、圧倒的な安さを誇るのは非常に魅力的です。

2026年7月7日時点の料金は以下の通りとなっております

  • Associate Degree: $3,660
  • Bachelor’s Degree (Health Science): $7,080
  • Bachelor’s Degree (Business, Computer Science): $7,260
  • Bachelor’s Degree (General Studies): $4,000
  • Master’s Degree (MBA and MSIT): $5,940
  • Master’s Degree (Education): $5,650

UoPeopleのHPより引用)

また、人によってはオンラインで履修場所を選ばない・好きな時間に履修できるのも魅力かもしれません。そして大学レベルの内容の単位が取得でき、その成績が良ければ、単位を移行できます。

デメリットは、今のところ実学に偏っているので、Humanities、Fine Arts分野の科目を履修することが難しい状況にあること、完全オンラインのため、同級生が目に見えないこと(これはモチベーションの維持に影響するかもしれません)や、英語にハンデのある留学生にとって、授業が現地で履修するよりも難しいと感じる場面があるかもしれないことなどが挙げられます。

しかし、メリット、デメリットを比べてもメリットの方が大きいと言えるでしょう。

コミカレとの違い

名門大学を安価に目指す進路として最近人気のコミュニティカレッジ(通称コミカレ)ですが、編入を目指すのであればコミカレ経由ではなくUoPeople経由でも良いのでは?と思う方もいるかもしれません。制度的には、もちろんUoPeople経由での名門大学編入も可能になっています。

特にUCバークレーは提携を結んでいて編入がスムーズにできるようになっており、実際にUoPeople からUCバークレーへ編入した日本人女性がいるようです。

そこで、ここではUoPeopleとコミカレにはどのような違いがあるのか、見ていきたいと思います。

まず、コミカレであれば、授業料を支払っている分、いわゆる一般教養の科目は選択肢が多く、ほぼどのクラスも開校していますので、履修内容に偏りがなくなります。まんべんなく一般教養を履修することが、編入の際は最も大切となりますが、その環境が揃っています。近年は、成績や経験値から、Havardのような名門大学に合格できるようなアメリカ人の生徒も、金銭的に問題がある場合、地元の州立のトップ校に進学せず、地域のコミュニティーカレッジに通う学生も増えているほどです。

次に、コミカレは実際に現地の大学に通う事となります。日本にいながらオンラインで英語の授業を履修することだけでも学びは大きいかもしれませんが、異文化での生活力や英語でのコミュニケーション力を鍛えるという意味では、現地の大学であるコミカレに比べると劣ってしまうでしょう。もし名門大学への編入を目指すのであれば、編入できるだけでなく編入後に名門大学を「卒業」できなければ意味がありません。アメリカの大学は卒業するのが大変になりますので、UoPeopleで良い成績を収めて名門4年制大学に編入したとしても、編入後にいきなり現地のしかも名門大学で生き残れるかと言われると疑問が残ります。コミカレでの2年間は「名門大学を卒業するだけのサバイバル力を身に着ける準備期間」という意味合いもあるのです。

また、コミカレによっては一定の要件を満たすことで州立大学への編入が保証されているケースがあります。カリフォルニア州がその例で、カリフォルニア州のコミカレからであれば、一部のキャンパスを除いたカリフォルニア大学(UC)、カリフォルニア州立大学(CSU)への確実な編入ができます。
関連記事>>> 【保存版】コミカレ経由でカリフォルニア大学(UC)に編入するまでのプロセス

一方で、既に学部課程を終えている方や、アメリカに在住している方、UoPeopleでも超好成績を収める自信のある方であれば、こうしたデメリットはあまり関係がありません。こういう方々にとって、UoPeopleはとても良い選択肢と言えるでしょう。

UoPeopleとコミカレの比較

比較項目UoPeopleコミュニティ・カレッジ
2年間の学費目安約30万〜50万円(圧倒的に安い)約160万〜250万円(4年制大よりは安いがUoPeopleよりは高い)
学ぶ場所・受講形式日本国内など、自宅から完全オンラインアメリカ現地のキャンパス(通学)
一般教養科目の豊富さ実学(ビジネス・IT・健康科学)中心のため、文系・芸術系の科目が少ない非常に豊富。ほぼすべての分野の一般教養クラスが開講されている。
実践的な英語・生活力読み書き(リーディング・ライティング)は鍛えられるが、会話力は伸びにくい圧倒的に身につく。現地の異文化生活、ディスカッションでサバイバル力が磨かれる。
州立大学への編入保証個別の提携校(UCバークレー等)のみ。個別審査がシビア。UCへの編入保証制度(TAG)があり、一定の成績で一部のUCキャンパスへ確実に編入できる。

まとめ

UoPeopleは学費無料の大学であることから、正しく利用すれば非常に大きなメリットを得られます。一方で、UoPeopleが状況に即さない人がいるのも事実であり、時間やお金を無駄にすることにもなりかねません。

世の中には情報が溢れていますが、これらの中から、どれが正しくて、自分にとって有意義なのかという事を見極めていくところから、留学の準備は開始されると言えます。特にアメリカ留学は選択肢が非常に多岐にわたるため、なおさらです。

アメリカ留学をしたいなら、是非プロの助言を聞いて、進路の判断の材料としていただくことをお勧めします。

U-LABOでは、カルフォルニア大学(UC)をはじめとした 名門アメリカ大学への編入プログラムを用意しています。

編入する前から編入後、就職活動までをサポートするので、編入を考えているけど、不安が多い方は編入プログラムを受けるのをおすすめします。

無料相談も実施しているのでお気軽にご相談ください。
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記事監修・・・・大江 節子
記事監修・・・・大江 節子

20年以上に渡りアメリカ正規留学サポートを行ってきたベテランカウンセラー。過去2000人以上の学生をアメリカ大学へ送り出している。アメリカ大学の受験制度を熟知しており、返済不要の奨学金獲得にも強みを持つ。TOEFLiBT満点保持者。

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私たちは、海外トップ大学を目指す日本人学生のための留学サポート会社です。

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