日本の都心部は公共交通機関が発達しているため、車無しでの通学や通勤や生活必需品の購入も困難に感じることは少ないと思います。しかし、カリフォルニアは決して公共交通機関が発達しているとは言えません。さらに食品やトイレットペーパーといった日用品も日本で一般的に販売されているものと比べサイズがかなり大きいので、徒歩や自転車で運ぶのは簡単ではありません。そのため、車があるのとないのとでは生活の質が大きく変化します。

そこで今回は、免許の取得から車の購入、事故の対応まで、アメリカ車社会に対応するためのポイントをまとめました!

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まずはこれ!アメリカの運転免許を取得しよう

車生活を始めるに当たって、まずは必要になるのが免許の取得です。日本で国際免許を取得する方法もありますが、国際免許証で運転できる期間は1年間という制約があります。このため、長期留学者が留学期間中ずっと運転したい場合は、アメリカの免許を取ることが必須になってきます。

アメリカにおける免許の取得の流れは日本とは異なります。今回は、カリフォルニア州を例にとって説明していきます。

  1. 必要書類を用意
  2. 筆記試験の勉強
  3. DMV Officeに行き申し込みをし、視力検査と筆記試験を受ける
  4. 仮免許で運転の練習
  5. 再びDMVに行き、実地試験を受ける

また、日本の教習所のような制度はなく、仮免許での運転も実地試験も、個人で教えてくれる人と練習や試験に使う車を探す必要があります。

手順 1 : 必要書類について

必要書類は以下の通りです。

  • パスポート
  • I-20(留学生用のVISA)及びI-94(ビザを使って入国したという証明)
  • カリフォルニアの住所証明ができる書類2つ(アパートの契約書類、光熱費の支払いの証明、銀行の書類、保険の書類、学校からの書類など)。

>>>Federal Non-Compliant DL/ID Card – Documents List

※I-20はカレッジの入学許可証として留学開始前に郵送されます。また、I-94はアメリカ入国後にオンラインで入手できるようになります。 

自分の名前とカリフォルニアでの住所が記載されていて、信用性のある書類であることが条件です。例えばアマゾンからの郵便やお店の会員登録の書類などは当てはまりません。

ホームステイを利用する方や、カリフォルニアに到着したばかりの方は住所証明を集めるのに苦労すると思います。銀行と学校や保険の書類であれば比較的手に入れやすいかと思います。

関連記事>>>アメリカ留学で必要なものチェックリストを大公開!

手順 2. 筆記試験の勉強

必要書類を集めたら実際にDMVに行く前に筆記試験の勉強に必要です。

勉強に必要なHandbookはDMVのサイトでダウンロードできます。

>>>California Driver Handbook (2022)

また、 筆記試験のサンプル問題もいくつか用意されていますので、ぜひ活用してみてください。

>>>サンプル問題集

日本語のテストも用意されていますが、文章が少し変だったりしてむしろわかりにくいかもしれません。英語で問題のない方は英語で受けることをお勧めします。

手順 3. DMV Office

アメリカの免許証を発行する機関はDMV(Department of Motor Vehicles)と呼ばれています。

必要な書類が集まり、筆記試験に自信が持てれば、次はいよいよDMVを訪れることになります。

予約は任意ですが、予約なしで訪れた場合、半日近く待たされることがありますので、予約を入れることを強くお勧めします。(予約をしても数時間待たされることもあります)

尚、予約を入れるDMVは家から最も近いOfficeでも構いませんが、場所によって評判の良し悪しがありますので、事前に下調べを行い、可能であればレビューの高いOfficeを選ぶと試験や手続きが楽になります。

予約日は筆記試験の他に指紋採取や視力検査があります。ちなみに免許証に使われる写真もその日に取られるので注意が必要です!

無事に筆記試験にパスしたらPermit (仮免許)をもらえます。そして公道での練習が可能になります。

手順4.運転の練習

運転の練習も日本の流れとは異なります。

Permitを手に入れた時点で、助手席に18歳以上のカリフォルニア州の免許を持った人がいれば、個人の車でいきなり公道での練習が可能になります。

友人やホームステイ先の家族に手伝ってもらうか、個人のドライビングスクールに通うのがよくある練習方法です。

英語力にまだ自信のない方は、地域によっては日本人が経営しているドライビングスクールもあるので調べてみると良いかもしれません。 

※U-LABOでは、日本語対応の安心できる提携ドライビングスクールをご紹介しています!

手順5.実地試験

実地試験の際には、必ず予約が必要となりますので、運転に自信が持てたらDMVのホームページで試験の予約を入れましょう。

当日は必要となる書類は以下の通りです。

  • Permit(仮免許)
  • 試験に使用する自身の車
  • その車の保険の証明
  • 同伴してくれる18歳以上の方の免許書

念のために手順1でご説明した書類も併せて持っていくことをお勧めします。

窓口での受付後、車に乗り込み指定のスタート場所に車で並びます。

助手席にDMVの試験官が座り、様々な指示を出しながら採点をします。

採点用紙には「Critical error」と「Minor error」という項目があり、「Critical error」は一発アウト、「Minor error」は15個以下で合格になります。

アメリカにおける車の購入方法とは?

カリフォルニアでは免許保有の有無に関わらず車を購入することができます。しかし、正式な免許証を保有していない場合には、保険料が高額となるため、免許証取得後に購入することをおすすめします!

車の購入に関しては大きく分けて以下のような選択肢があります。

  • ディーラー等から新車を購入
  • 販売店で中古車を購入
  • 個人から中古車を購入

どの選択肢であっても、英語や車の知識が乏しい留学生ではぼったくりに会ってしまう可能性があります。ホストファミリーやアメリカ人の友人等に確認したり、事前に中古車価格検索サイト(Kelley Blue Bookなど)で適切な値段を調べてから購入するようにしましょう。

もしも事故にあってしまったら?対応方法について

事故には関わらずに済むのが一番ですが、もし事故にあってしまったら、事故の大小に関わらず迅速かつ適切な対応が求められます。
事故対応の大まかな流れは以下の通りです。

手順 1 : (可能であれば)安全な場所に移動

道の途中で事故にあって、車を動かせる状態であれば端に寄ったり、Freewayであれば車線から外れてハザードランプを点けて安全を確保してください。

手順 2 :  警察、救急車を呼ぶ

大きな事故でなくとも必ず警察を呼んでください。また、ひどい怪我をしている人がいたり、必要と判断したら救急車を呼んでください。電話番号は以下の通りです。

警察・救急車の番号:911

手順 3 : 必要な情報を集める

その後の処理に必要な情報は以下の通りです。できる限りの情報・証拠などを残しておくことをお勧めいたします。

  •  相手の情報 (ドライバーや同乗者の名前、連絡先、免許証、保険会社の情報)
  • 相手の車の情報 (メーカーやモデル、年式、ナンバープレート等)
  • 目撃者の情報 (歩行者や同乗者など事故を目撃した人の名前と連絡先)
  • 事故現場の情報 (事故を起こした詳細な場所や状況、お互いの車の損傷具合)
  • 対応してくれた警察官の情報
  • 写真 (事故現場や車の傷、相手の免許書等なるべく多くの写真を撮っておく)

手順 4 : 自分が入っている保険会社に事故を報告し、事故処理を始める

事故の状況や相手によっては必ずしも上記のような対応ができない可能性もあります。しかし、どんな状況でもとにかく冷静に、安全第一で行動することが重要です。また、言葉の壁や市民権の有無で不利な状況に立たされる可能性もあるため、ドライブレコーダーなど自分を守る手段を普段から用意しておくようにしましょう。

まとめ

アメリカで車生活を始めるに当たっては、

①免許を取得すること

②車を購入すること

③事故対応について認識しておくこと

の3つのポイントが重要になります!

慣れない異国の地でこれらの手続きを行うことは非常にハードルが高いですが、乗り越えれば素敵なアメリカ車生活が待っています!情報収集をしっかりしながら、1つ1つ進めてみましょう。

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また、免許の取得に当たって教習所がないのは不安!という方も、ご安心ください。U-LABOでは、日本語で受けられるドライビングスクールと提携しています。

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記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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