2025年情報【カリフォルニア】サンタローザジュニアカレッジのスタッフに聞く　コミュニティカレッジの魅力や奨学金など気になるポイント解説

アメリカカリフォルニア州のコミュニティカレッジ・サンタローザジュニアカレッジ。サンタローザジュニアカレッジはのどかな環境の中で、留学生に対して勉強、生活の両面で手厚いサポートを提供しています。コミュニティカレッジとしてはかなり珍しい奨学金制度も充実。サンタローザジュニアカレッジのリージョナルスペシャリストの三浦江美さんに詳しいお話を伺いました。

三浦さんのサンタローザジュニアカレッジにおける役割

2023年春までの15年以上、語学学校「ELSランゲージセンター」に勤務していました。ELSは、アメリカのコミュニティカレッジや４年制大学への進学を目指す学生も多く学ぶ英語学校で、全米の大学のキャンパス内で運営されています。。サンタローザジュニアカレッジはELSの提携大学の１つで、ELSを退職したのをきっかけに、サンタローザジュニアカレッジと直接契約することになり今に至ります。

現在、インターナショナルスチューデントオフィスの「リージョナルスペシャリスト」という肩書で、主に日本、一部ベトナムの留学生支援・受け入れを担当しています。International Student Programオフィスには私含めて５、６人の職員と学生アルバイトスタッフがいます。

サンタローザジュニアカレッジの日本人留学生の受け入れ状況は？

サンタローザジュニアカレッジは創立してから100年以上の歴史があり、学生総数も2万人以上と、地域での認知度は非常に高いですが、留学生の数は約100名、日本人は10名程度と少数です。

履修登録や編入サポートについて

留学生は、渡米前に履修登録の完了を推奨しています。そのためのサポートとして、アカデミックアドバイザーがズームでカウンセリング面談を実施しています。「希望専攻」「編入プラン」「将来のキャリア」など個々の目的に合わせて的確な助言を行っています。

トランスファー（編入）センターもあり、編入を目指す大学に合わせて情報の提供を行っています。例えば、UCを目指す学生には、必要な履修科目やGPAのスコアなどを助言します。トップ大学編入のためのワークショップの開催なども行っています。

サンタローザジュニアカレッジの魅力や特徴は

サンタローザジュニアカレッジは、日本人が多く在籍しているカリフォルニア州のコミュニティカレッジと比べて、非常に差別化しやすい魅力を持っています。

①充実した学部

まずは学部が充実していることです。学部は１００以上あり、日本人の学生に人気のビジネスやコンピューターサイエンスはもちろん、専門性の高い専攻も提供しています。例えば、アスレティックトレーナー、カリナリーアーツ、、ホスピタリティのほか、コミュニティカレッジとしては珍しいナチュラルサイエンスやサステナビリティなどを勉強する学部があります。

②奨学金制度

さらに、留学生に対するサポートが充実しています。特に奨学金です。コミュニティカレッジは授業料がもともと比較的安価なため、一般的にコミュニティカレッジで奨学金を出しているところはほぼないでしょう。

③学生寮、生活面サポート

これもコミュニティカレッジとしては珍しいと思いますが、昨年新設のオンキャンパスレジデンス（学生寮）があります。

これ以外にも無料で食品を提供する「フードパントリー」を実施したり、留学生にオンキャンパス・キャンパス外の就労の機会を提供したりしています。

④4年制大学編入サポート

日本人留学生は「2+2（コミカレ2年、大学2年）」を考えている方がほとんどです。編入サポートについても充実しています。

奨学金制度について詳しく

奨学金制度の数は、全体として600以上です。これは留学生のみならず、在籍している学生すべてが対象となるものも含めています。

留学生向けには「ドイルスカラーシップ」があり、基本的に競争のない奨学金制度です。受給条件は最低12クレジットを登録していること（これはビザの要件でもある）、さらに「最初の学期」のGPAが2.0以上であること、という2点です（最初の奨学金の申請は１学期終了後）。この２条件をクリアしていれば、人数の制限なく、留学生は申請できるのです。

金額は、授業料に対して1年目1200ドル～、2年目ももらえます。寮に滞在している学生はさらに年間1200ドルもらえます。つまり、留学生で寮に滞在している人は2400ドル～受給可能です。

これ以外にも留学生を対象とした奨学金は、年間20人ほどが受けられるものもあります。この奨学金はある程度競争はあるものの、留学生数が少ないので、チャレンジする価値があります。実際、今年卒業した日本人留学生も数名もらっていました。。

こうした奨学金を設けるのは、「学生に安心して学べる場を提供したい」という思いからです。ドル高、物価高の状況ですので、少しでも学生さんを支援していきたいです。この思いが奨学金制度、さらには寮の設置、フードパントリー事業などにつながっています。

キャンパスでの就労について詳しく

現在の留学生数が100人ほどですので、当面で考えると一定の成績を収めていればオンキャンパスでのアルバイトに就くことが可能です。サンタローザジュニアカレッジはキャンパスが大きく、学部もたくさんあるので、人材が必要なのです。学生寮の普段の運営も学生アルバイトのサポートでまかなわれています。絶対とは言えませんが、１年目のオンキャンパスのアルバイトはある程度「ある」と考えています。ただ成績とやりたいことのマッチングには注意が必要です。２年目については、CPT（企業での実地研修）も提供しています。

学生寮について詳しく

寮のキャパシティは352ベッドです。2024年８月に希望した日本人学生は、全員入寮できています。入寮は抽選ではなく、アスレチックスチューデントと留学生が優先される仕組みです。この優先される人たちの中では、早いもの順となります。入寮は空室数次第となりますので、早く申し込みいただくことで可能性が高くなります。寮に空きがない場合、ホームステイの紹介を行っています。近隣アパートの情報提供も行っています。

寮の食事はオプションでつけられますが、日本人留学生でつけている人はいないと思います。なぜならフードパントリーでフレッシュフルーツや野菜、卵、パスタ、チーズなど無料でもらえるので、自炊生活を送っている学生がほとんどです。

自炊しないときはカフェテリアを利用することも。カリナリーアーツ（料理の芸術やホスピタリティを学ぶ）の専攻があるため、実践の場としてレストランやベーカリーなどもありますので、そこでの飲食の機会もあります。

ホームステイ、アパートの賃貸について詳しく

サンタローザジュニアカレッジは、International Student Placementsと言う地元の会社と提携をしています。信頼のおけるパートナーですので、安心してお任せください。

アパートメントについては、サンタローザジュニアカレッジが情報提供を行っています。アパートを借りる場合は、ほとんどがシェアです。例えば２ベッドルームを４人で住むなどしています。家賃はオンキャンパスレジデンスより安くなるケースもあります。サンフランシスコ郊外なので費用を抑えることができます。

サンタローザの街の魅力は？

サンタローザは人口約１８万人の地方都市です。ワインとスヌーピーがとても有名です。サンタローザジュニアカレッジにもワインを学ぶ専攻があります。スヌーピーの原作者チャールズ・M・シュルツ氏が亡くなるまでの30年以上サンタローザに住んでいたので、ミュージアムなどスヌーピーのキャラクターが街のあちこちに点在します。

大きなビルや百貨店があるわけではないですが、地域のコミュニティは生活するぶんには十分です。サンタローザジュニアカレッジから徒歩５～１０分に「セーフウェイ」「ターゲット」などのスーパーがあります。「サンタローザプラザ」というショッピングモールは、徒歩３０分くらいです。徒歩圏にアジアンフードレストランやハンバーガーショップなどがあります。基本的に車がなくても大丈夫です。アパートやホームステイで暮らすとしても自転車やイーバイクでの移動ができます。ローカルバスも無料で乗れます。

電車で２０～３０分の距離に「サンラファイル」という街があります。日本食レストランや日本食を買えるスーパーマーケットもあります。サンフランシスコのダウンタウンに行きたいときは、サンラファイルからダウンタウンまで直行バスが出ています。

サンタローザジュニアカレッジのキャンパス

メインキャンパスだけで、東京ドーム９個分くらいの広さです。アメフト、野球場、サッカーなどの競技場もあり、コミュニティカレッジとしてはスポーツ施設が充実しています。学生寮の前には交番も設置され、常にキャンパスを巡回してくれています。しっかり地元警察と連携し、学生の安全を見守っています。また託児所もキャンパス内にあり、ここでは幼児教育を専攻する学生が学部での実習を行ったり、学生アルバイトとして役割を担っていることもあります。

サンタローザジュニアカレッジに入る前の語学学校について

英語力がサンタローザジュニアカレッジの入学基準に達していない場合、提携の語学学校をご案内しています。ELSサンフランシスコーノースベイ校、Kaplanバークレー校、ECサンフランシスコ校などがあります。これ以外にもソノマ州立大学が大学内で英語プログラムを提供しています。

U-LABOからサンタローザジュニアカレッジ、さらにその先へ

U-LABOは、カリフォルニア州のコミュニティカレッジから、カリフォルニア大学編入を目指す「UC編入プログラム」という強みを持っています。サンタローザジュニアカレッジからUC、もしくはカリフォルニアの他の大学への編入を目指してみませんか？編入という制度を使うと、大学1年次に直接入学するより安価に、かつ英語力や学力を磨く時間を長くとりながら、憧れの大学へ進むことができます。UC編入プログラムは、手続き的なサポ－トや編入アドバイスなどをワンストップで提供できるので、必ずあなたの留学・編入に役立ちます。

また、海外大学進学塾「U-LABO BRIDGE」では、サンタローザジュニアカレッジ入学に必要な英語力を身に着けることができます。もし英語力に不安を感じているなら、まずはBRIDGEから始めてみましょう！