アメリカ・ロサンゼルスにある名門私立大学「南カリフォルニア大学」。「ヒドゥン・アイビー」の一角とも称され、スタンフォード大学などとも並ぶ学術・研究レベルを誇ります。
南カリフォルニア大学への進学を目指す人も多いでしょうが、直接入学するとなると、かなりの狭き門を突破しなければなりません。そこで、U-LABOがおすすめしたいのが、「コミュニティカレッジ(コミカレ)からの編入学」という方法です。コミュニティカレッジから編入すると、いきなり高い英語力や成績を求められないという大きなメリットがあります。
この記事では南カリフォルニア大学の基礎情報や学部、学費に関する情報と、具体的な編入方法について紹介します。「憧れているけど、直接入学できるほどの学力はなくて…」と悩んでいるのであれば、この記事を参考に「コミカレから南カリフォルニア大学への編入」という道を探ってみましょう。
U-LABOは、「カリフォルニアのコミュニティカレッジからの4年制大学編入」に高い実績を持ち、「編入プログラム」を提供しています。ぜひプログラムを活用し、南カリフォルニア大学での生活をスタートさせてみましょう!
南カリフォルニア大学とは?
南カリフォルニア大学とは、どんな大学なのでしょうか。基礎情報や特徴をまとめています。
南カリフォルニア大学の基礎情報
南カリフォルニア大学は、アメリカカリフォルニア州・ロサンゼルスにある名門大学です。
創立は1880年で、まだ未開の地だったロサンゼルスで、「ビジネスのための高等教育機関をつくろう」という理念で設立されました。アメリカ西部においては最古かつ最大の総合私立大学でもあります。大学自体は「USC」の愛称で親しまれるとともに、在校生と卒業生は「トロ―ジャン」という愛称で呼ばれています。
学生数は約4万7千人で、留学生数も1万人超。留学生数は全米最多を誇ります。非常に国際色豊かな大学生活を送ることができるでしょう。
多様な学部・専攻がありますが、特に映画教育のレベルはニューヨーク大学と並んで世界最高峰です。世界のエンターテイメントの中心地・ハリウッドが近く、普段の生活でもクリエイティビティを刺激されます。

ヒドゥン・アイビーの一角
南カリフォルニア大学は、教育・研究機関として抜群の評価と信頼を誇ります。間違いなくアメリカトップクラスの名門大学といえるでしょう。よく同じカリフォルニア州のスタンフォード大学と同等と称されます。
また、「ヒドゥン・アイビー(隠れた、目立たない大学)」の一角でもあります。ヒドゥン・アイビーはアメリカで出版された本のタイトルです。この本では、主に質の高いリベラルアーツ教育を提供する学校を紹介しています。アメリカ西部では、南カリフォルニア大学のほか、コロラド大学、ポモナ大学、リード大学などが「ヒドゥン・アイビー」に数えられます。
世界大学ランキング上位
南カリフォルニア大学は、世界的に見てどのような位置づけでしょうか。イギリスのタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)の2025年最新世界大学ランキングによると、南カリフォルニア大学は、72位と、上位100位以内にランクイン。教育・研究ともに世界をリードする存在であるといえるでしょう。
南カリフォルニア大学の卒業生
南カリフォルニア大学の卒業生には、各分野で大きな功績を残した人物が複数います。例えば、人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロング氏はあまりに有名です。このほかにも複数の宇宙飛行士を輩出しています。
さらに、南カリフォルニア大学は「映画学」が盛んですので、数々の映画監督らも南カリフォルニア大学出身です。スターウォーズなどの制作者・ジョージ・ルーカス氏をはじめ、多くのアカデミー賞受賞者らがいます。映画音楽家など映画に携わる卒業生も多いです。
日本ゆかりの人物としては、元首相・安倍晋三氏や三木武夫氏が在籍していました(卒業はしていない)。
大きな盛り上がりを見せるスポーツ
南カリフォルニア大学は、スポーツの強豪校としても有名です。南カリフォルニア大学の愛称「トロ―ジャン」からとり、学生スポーツチームは「USCトロ―ジャンズ」と呼ばれます。
USCトロ―ジャンズは、全米体育大会で数々の実績を持ちます。例えばアメリカンフットボールでは、何度もナショナルチャンピオンに輝いています。UCLAとは学業面だけでなく、スポーツ面でも良きライバル。両校のアメリカンフットボール対抗戦は、大きな盛り上がりを見せます。南カリフォルニア大学で生活すると、スポーツに親しむ機会も増えるでしょう。
また南カリフォルニア大学出身のオリンピック選手は500人以上にのぼり、300以上のメダルを獲得しています。パリオリンピックまでに卒業生が獲得した金メダルは、153個にもなります。

南カリフォルニア大学の環境
南カリフォルニア大学での学習や暮らしの環境はどのようなものでしょうか。キャンパスや大学があるロサンゼルス市街の様子について紹介します。
南カリフォルニア大学のキャンパス
南カリフォルニア大学のメインキャンパスは2つで、いずれもロサンゼルスの中心部に位置します。まず一つ目の「ユニバーシティパーク・キャンパス」は、人文科学のほか、専門大学院などを有します。もう一つ、ダウンタウン北東にある「ヘルス・サイエンス・キャンパス」には薬学や作業療法、理学療法、生体運動学などの学部が集まっています。この2つのメインキャンパス以外に、「ロサンゼルス子ども病院」が3つ目のキャンパスとしてあります。
メインキャンパスはカフェや病院、図書館、美術館、博物館などを備えた一つの町のようです。学内ホールでは年間500を超えるコンサートやリサイタルがあり、文化活動も盛んです。
ロサンゼルス市街
ロサンゼルスは、ニューヨークに次ぐアメリカ第二の都市です。創造性や革新性にあふれた土地といえ、世界中のエンターテイメントを集約させた場所として名高いです。140を超える国・地域から集まった300万人の外国人が暮らし、多様性に富んだ街でもあります。
有名な観光地も多く、ハリウッドやビバリーヒルズ、サンタモニカなどは多くの観光客が訪れます。
また、亜熱帯気候で、年間300日近く晴天に恵まれ、日本人にとってもとても暮らしやすい場所です。
治安は比較的落ち着いていますが、一部に近づいてはいけない危険な場所も存在します。危険な場所へは近づかないようにし、夜間の一人歩きを避けるなど、しっかりと危機感を持った行動を心がけましょう。

南カリフォルニア大学の学部
南カリフォルニア大学には、23の学部があり、専攻は150以上に分かれます。研究大学として、映画や医療、コンピュータなどの分野で多くの実績を上げてきました。ビジネスや社会科学、法学などの人気・評価も高いです。
映画学部は、全米1位のレベルと称され、全米最古の「フィルムスクール」です。ジョージ・ルーカス氏、ロバート・ゼメキス氏、ロン・ハワード氏、ブライアン・シンガー氏などを輩出しています。
医学分野については、スタンフォード大、イエール大付属病院と並んで、世界的な医学研究の拠点となっています。
また、インターネットの基幹技術の開発、標準化にも貢献しており、専門の研究施設を持っています。数学や計算機科学と分子生物学を融合させるなど、異なる領域の学問を組み合わせた研究も盛んです。
南カリフォルニア大学の学部一覧は次の通りです。
学部 |
人文科学部 |
会計学部 |
アドバンスドコンピューティング学部 |
建築学部 |
技術、ビジネス革新学部 |
ビジネス学部 |
映画芸術学部 |
コミュニケーション&ジャーナリズム学部 |
ダンス学部 |
歯学部 |
演劇学部 |
教育学部 |
工学部 |
老年学部 |
法学部 |
医学部 |
音楽部 |
作業療法学部 |
薬学部 |
理学療法学部 |
専門研究学部 |
公共政策学部 |
社会福祉学部 |
南カリフォルニア大学で必要な費用
留学を考える際、必要な学費や生活費のプランを立てておかなければなりません。南カリフォルニア大学の学費や生活費はどれほど必要なのでしょうか。
南カリフォルニア大学の学費
南カリフォルニア大学は私立大学なので、学費はかなり高額になります。1年間(2学期で、12~18単位)の学費・手数料は71,647ドル(平均的な額)、このほか書籍代1200ドルなどが必要です。学費については、学部・専攻によって実験代や施設利用料などが追加で必要です。
奨学金をうまく活用すれば減額することも可能ですので、民間の支援団体による奨学金情報をしっかり確認するようにしましょう。南カリフォルニア大学は、留学生への奨学金にはあまり積極的ではないので、注意が必要です。
住居費、生活費
南カリフォルニア大学の新入生は、寮、ホームステイ、アパートメントでの一人暮らしなどさまざまな生活スタイルを選べます。
寮はキャンパス内に2つあります。部屋は2人部屋で、共同のバスルームやラウンジ、自習室、トレーニングエリアがあります。「スイート」と呼ばれるタイプもあり、シングルまたはダブルの部屋で、バスルームも付いているようです。
キャンパス内の寮に住む場合の平均家賃は、月約12000ドルです。寮に住むと、標準食事プランがつき、栄養価の高い食事を食べられます。この食事プランは、3830ドル(1学期)で、寮内の食堂を無制限に利用できます。食事をアップグレードするプランもあります。

南カリフォルニア大学へ直接入学する要件
南カリフォルニア大学は、全米屈指の名門大学であるため、入学におけるハードルもかなり高いです。2024年~2025年には82,027件の出願があり、そのうち入学許可を受けた学生は8,050人(9.8%)。そのうち3,489人が入学しました。
応募する際は、願書、成績証明書、学位証明書、英語力の証明書、志望動機書などを提出します。学部によって必要な書類や、申請期限が異なりますので、しっかりと公式ページで確認しましょう。
成績について、求められるレベルとしては、例えば国際バカロレアであれば、「IBディプロマプログラムの修了」と、すべての科目で優れた学業成績を収めなければなりません。日本の高校の成績であれば、ほとんどの科目で「5」が必要です。
英語力については、TOEFLiBTで少なくとも100点(すべてのセクションで20点を上回っていること)、iELTS7.0以上のレベルが求められます。
英語力 | TOEFLiBTで少なくとも100点(すべてのセクションで20点を上回っていること)、iELTS7.0以上 |
出典:https://admission.usc.edu/prospective-students/how-to-apply/international-students/
集中英語プログラム
南カリフォルニア大学には付属の英語学校「USCインターナショナルアカデミー」があります。そこでは学部進学に足りない英語力を補う「集中英語プログラム」を実施しています。
集中英語プログラムは、初心者から上級者まであらゆるレベルの学生に対応可能です。クラスの規模は小さく、教師や同級生への質問もしやすい環境が整っています。授業は週20時間で、4技能を複合的に伸ばせます。
また、レベル5(TOEFL80以上、IELTS6.0以上)に達した学生は、「SAT準備コース」の履修もできます。南カリフォルニア大学をはじめとするアメリカの大学へ進学を希望するなら、このコースで専門家による入学アドバイスやテスト準備などのサポートを受けることができます。

南カリフォルニア大学へコミュニティカレッジから編入
コミュニティカレッジに入学後に南カリフォルニア大学の3年生に編入するという方法があります。この編入という方法のメリットや具体的な方法について見ていきましょう。
コミュニティカレッジとは
「コミュニティカレッジ(コミカレ)」とは、公立の二年制大学のことを指します。その地域の人に、できるだけ安価に高度な教育と職業訓練を提供するのが主な役割です。総合大学に比べて小規模で、学生と教師の距離が非常に近いです。分からない部分を気軽に質問する機会も多く、学力、英語力ともに成長できます。このようにコミカレで2年間学び、その後、4年制大学に編入する学生も多いです。
編入のメリット
①英語力の向上
日本から海外大学に進学する際、多くの人にとっての課題は「英語力」でしょう。大学の勉強で使う「学術英語」となれば特に高いレベルが必要です。アメリカの大学はディベート形式の授業が多く、高度な英語を使って討論できるレベルに達していなければ授業についていくのは難しいでしょう。難解な単語が出てくる論文なども読み込まなければなりません。
そうした英語力を上達させるためにも、まずは小規模で学習環境の良いコミカレで学ぶのがよい方法だといえます。
②学力の向上
「高校時代の成績があまりよくない」という場合も、コミカレからの編入という手段が有効です。3年次からの編入学には、高校の成績は関係なく、代わりにコミカレでの成績を使って受験します。高校時代に良い成績を残せなかったとしても、コミカレで良い成績を残せば十分に合格が可能です。
③学費の節約
アメリカの大学は、日本の大学に比べてかなり学費が高い傾向があります。南カリフォルニア大学の年間学費は約1000万円に上ります。この上生活費が必要となってきますので、留学をためらう理由となりかねません。一方のコミカレは年間学費150万円程度ですので、1年次から南カリフォルニア大学へ入学した場合と比べて約1700万円の学費を節約することができます。金銭的なハードルがずいぶん下がるでしょう。
南カリフォルニア大学へ具体的な編入方法
編入するためには、コミュニティカレッジでの成績や英語の成績証明、願書などの提出が必要です。2024年に編入した学生たちの平均GPAは、3.44~3.93となっています。英語力については、TOEFLiBTで少なくとも100点(すべてのセクションで20点を上回っていること)、iELTS7.0以上のレベルが求められます。編入するために、コミュニティカレッジで取得しなければならない単位などについては、希望する学部ごとに異なりますので、公式ホームページで確認するようにしましょう。
◆州内(In-state)からの編入
カリフォルニア州内のコミカレに2年間通い、その後南カリフォルニア大学3年次への編入を目指すのが望ましいです。同じ州内の大学への編入であれば単位互換の手続きもスムーズで、どのくらいの成績で修了すべきかなどの情報も豊富です。カリフォルニア州は、アメリカの中でも特に編入システムが確立されています。2024年に南カリフォルニア大学へ編入した学生のうち、55%はカリフォルニアのコミュニティカレッジ出身の学生でした。
U-LABOはカリフォルニア州のコミカレに関する手厚いサポートを展開しているので、4年生大学編入に欠かせない成績の維持や課外活動などにより注力できます。U-LABOの編入プログラムを利用し、出願するのがおすすめです。
◆州外(Out-of-state)からの編入
州内編入ならではのメリットはないのですが、州外のコミカレからの編入も可能です。2024年は、編入生のうち22%は州外のコミュニティカレッジからの編入という結果でした。
おすすめ!カリフォルニア州のコミュニティカレッジ
U-LABOがおすすめするカリフォルニア州のコミュニティカレッジは、以下の通りです。どの学校も高い編入率や、充実した設備を誇ります。
・オレンジコーストカレッジ(Orange Coast College)
人気のカレッジで、建物も新しいです。ディズニーランドやメジャーリーグ球団・エンジェルスのホームも近くにあります。最大のポイントは、学生寮があることです。
・サンタモニカカレッジ(Santa Monica College)
サンタモニカ市街、つまりかなり都会のエリアにあります。履修が組みやすいというのは大きなポイントです。
・サンタローザジュニアカレッジ(Santa Rosa Junior College)
サンタローザにあるコミュニティカレッジ。サンタローザジュニアカレッジの特徴は、4年制大学への高い編入率です。例えば、サンタローザジュニアカレッジからカリフォルニア大学へ出願した学生の80%が合格しています。主な編入先は、UCバークレー校、UCデイビス校、UCLA、カリフォルニア州立大学、コーネル大学などのトップ大学です。
この3校については、こちらの記事でも紹介しています。ぜひご一読ください。
まとめ:UC編入プログラムを利用しよう!
この記事を通じ、南カリフォルニア大学の魅力や、編入という進学方法への理解や興味は深まったはず。世界屈指の名門・南カリフォルニア大学へ、節約しながら、かつ学力や英語力を蓄えながら近づけるコミュニティカレッジからの編入を目指してみませんか?
U-LABOは、「UC編入プログラム」と銘打ち、カリフォルニア州のコミュニティカレッジからの4年制大学編入へ力を入れています。このプログラムを利用し、南カリフォルニア大学への入学を実現させましょう。さらに、英語塾「U-LABO BRIDGE」では、コミカレ進学に必要な英語力を鍛えるプログラムを提供しています。「英語力が低い」ことに悩んでいる方は、BRIDGEの力を借りてみましょう。

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