アメリカには、コミュニティカレッジ(コミカレ)という教育機関があります。2年間のカリキュラムの中で、大学の一般教養課程と同等のことを学ぶことができます。そして、4年制大学を目指す人にとって最大のメリットは、「コミカレから4年制大学3年次に編入可能」ということ。最終的に4年制大学を目指す人にとってはとても魅力的な方法となるでしょう。
そこで、この記事ではコミカレについて深く知ってもらうため、具体的なコミカレの入学条件やメリット、デメリット、さらにコミカレを選ぶポイントを紹介。8月放送のNHK教育番組「ニュー試」でも専門家としてコミカレからの編入方法を紹介した、U-LABOの小泉涼輔代表にお話を伺いました。U-LABOでは「海外大学編入プログラム」を展開し、コミカレからの4年制大学進学の実績もかなり豊富にあります。編入プログラムを活用し、憧れの大学へ進んでみませんか?
改めて、コミカレとは?
コミカレとはアメリカの2年制大学です。4年制大学に比べて、広く一般に門戸を開いています。「現地のローカル生向けの高等教育機関」で社会人から留学生まで、幅広い方が学ぶことができます。大学の一般教養課程と同様の科目を学ぶ場合は、物理学、数学、政治学、経済学、文学、芸術などの幅広い教養を身に着けられます。また看護や自動車整備など特定の職業・職種のスキルを学ぶコースもあります。
4年制大学に比べて比較的入学難易度が低く、学費も安いです。コミカレで2年間のカリキュラムを修了した後、コミカレの成績が基準を上回っていれば、4年制大学の3年次へ編入することもできます。
カリフォルニア州のコミカレの特徴は?
カリフォルニア州では特に「コミカレから4年制大学編入」が盛んにおこなわれています。これには歴史的背景があります。1800年代半ばにカリフォルニアで金が見つかったことを受け、世界中から移民が押し寄せ、根付きました。移民の方にも高度な教育が必要ですが、なかなか必要な学力、学費ともに高い大学へ直接進学することができなかったそうです。そこで、コミカレがそういった方たちの受け皿となって学びを提供することになりました。当初のコミカレは、職業訓練の場としての要素が強かったようです。
そして1960年、州政府はカリフォルニア高等教育マスタープランを制定。そこでは「カリフォルニア州の経済を支えるため、より多くの人が大学学士を保有する必要がある」との見解が示されていました。この見解を受け、コミカレから4年制大学編入のルートが確立されていったのです。
具体的な入学条件とは?
基本的に高校の成績はいらないというのがコミカレの魅力です。ただし英語力は一般的に「TOEFL60点」「IELTS5.5」程度は必要でしょう。
よく「コミカレによって求める英語力の基準が違うのはなぜか」という質問をもらいます。例えばTOEFL46点くらいで入れるところと、60点を求めるところの違いというのは、「46点レベルの学生を受け入れられる英語コースがあるか否か」というものです。低い点数からでもきちんとステップアップできるような体制が整っているかどうかなのです。
ただ、コミカレから4年生大学編入を目指すのであれば、編入までに求められる英語の基準をクリアしておかなければなりません。
例えば、編入までにコミカレで2つの英語クラスを履修することが要件としてあったとします。そうすると、あまりにも低い英語のクラスから始まると、編入までの2年間に全ての英語クラスを終えられない可能性も出てくるのです。それで編入時期が先延ばしになると、結果として余分のお金が必要になることも。「コミカレは安い」と言いつつも、今の円安時代にはそれなりの負担になるはずです。
さらに低い英語力でコミカレに入れば、最初しばらくは留学生用の英語クラス(ESL)ばかり受け、実際の大学レベルの授業は受けられなくなってしまいます。モチベーションにもかかわってきますね。
U-LABOとして必要だと思う英語力は?
TOEFL iBTで「70~80点」くらいだと考えています。これくらいあれば、授業についていけ、良い成績を残すこともできるでしょう。「60点」というのは最低限と考えた方がいいでしょう。TOEFLはアメリカの大学の授業にすごく似ている形式ですので、そこで70~80点を取れる人であれば十分な力が身についていると思います。
海外大学進学塾「U-LABO BRIDGE」では、徹底的な反復練習や講師によるサポートで英語力向上を目指します。
コミカレのメリットとは?
高校卒業時の英語力や成績に不安がある人にも名門大進学のチャンス
コミカレ入学時には、高校の成績(スコア)は求められません。高校の成績が悪かったとしても、コミカレに進学してそこでしっかりと努力すれば、その成績をもって名門大学へ進むチャンスがあります。また求められる英語力は、4年制大学へ直接入学する要件よりは低く設定されています。2年間のコミカレ生活の中で、英語力を鍛える猶予を得られます。
学費の節約
カリフォルニア州のコミカレの学費は、カリフォルニア大学の学費の4分の1程度になります(年間150万円前後)。その額は、コミカレによって多少異なります。
希望する4年制大学へ編入できる
カリフォルニア州はコミカレから4年制大学への編入が盛んです。大学側が求める成績・英語力の基準を満たしていれば、編入することができます。
多様性
良くも悪くも、さまざまな人が集まっています。例えば私立大学だと割と同じソーシャルステータスの人が集まり、恐らく居心地はいいでしょう。一方コミカレはいろんな人がいて、それはすごく学びにも繋がります。例えば今、故郷は戦争中だという難民の方がいたり…。そういう方と友人になり、ディスカッションできるというのはコミカレの醍醐味でしょう。
逆にデメリットは?
デメリットに関しては、学費が安いとはいえ、カリフォルニア州の現地学生に比べると割高感を感じてしまうことでしょうか。学費はコミカレによって多少違いますが、150万円前後が日本人留学生の相場です。一方現地学生はその1/10、15万円程度で通えるのです。
学費に違いはあるものの、履修できる授業内容などにはまったく差はありません。
具体的なコミカレの選び方
まずコミカレから大学編入をするにあたって、どこのコミカレからもチャンスは平等にあります。コミカレ自体にはそこまでの差はないのです。ただ、場所や運営方針によって人気の差はあります。
ロケーション
まず生活環境は一つ大事な要素です。例えばカリフォルニア州でも南カリフォルニアエリアであれば、すごくゆったりとした生活環境です。一方、北カリフォルニアのシリコンバレーエリアに住みたいという人もいるでしょう。
さらにUCLAやUC バークレーなどのトップ校を目指すのであれば、大学の近くにいた方が学生たちに会えたり、学校訪問して雰囲気をつかんだりできます。目指している大学の近くを選ぶというのもありだと思います。
コミカレと大学のパートナーシップ制度など
UCLAやUCBなどと、それに近いコミカレはパートナーシップを結んでいる場合があります。例えばUCALだと、「UCLA Transfer Alliance Program」をコミカレと結んでいます。こうした提携をしていると、通常は編入時に第一希望の専攻のみを選ぶのですが、第二希望まで選ぶことができます。そうすると、第一希望に落ちてしまっても、第二希望で審査してもらうことができます。
あとは、「名誉プログラム(Honors Program)」という制度があるコミカレもあります。この制度で、かなり難易度の高いクラスを受けて単位が取れると、成績証明書に「HonorsのH」が記載されます。そうすると成績に「箔が付く」ことになるのです。
ただし、結局編入には成績自体がすごく重要です。Honorsを取ったからといって、成績を維持できなければ本末転倒です。まずはいい成績を取れるように努力しましょう。
プレイスメント
新入生として気をつけなければいけないポイントとしては、最初のプレイスメントがうまくいくかというところです。プレイスメントというのは、クラス分けです。コミカレによってそのクラス分けの制度が少し異なっている場合があります。一番最初の学期に編入に必要なクラスをきちんと履修できるかどうかにより、最終的に編入に必要な単位が揃えられるかどうかにも関わってきます。1学期目からスタートできるかどうかで、その後の単位取得ペースも変わってくるのです。クラス分けの制度については事前に調べるようにしましょう。
具体的におすすめのコミカレは?
U-LABOは、サンタモニカカレッジとオレンジコーストカレッジを提携校とし、たくさんの生徒を送り出しています。特にこの2校は授業の詳細な内容なども分かっているので、成績を維持しやすいクラスなどについてもアドバイスできます。徐々にコミカレでの学習・生活ペースをつかみ、レベルの高い授業に挑戦していってほしいと考えています。
オレンジコーストカレッジ(Orange Coast College)
すごく人気のあるカレッジで、建物も新しいです。州として、カレッジがあるエリアに投資をしているようです。またディズニーランドやメジャーリーグ球団・エンジェルスのホームも近くにあります。住む環境としてもいいエリアで、大きなモールもあります。
最大のポイントは、学生寮があることです。
ただ一つネックとしては、だんだん授業料や寮費が上がってきている印象です。人気のコミカレなので、それなりにお金はかかるでしょう。また、バスの本数が少ないので、場合によっては車も必要です。
サンタモニカカレッジ(Santa Monica College)
サンタモニカ市街にあるので、かなり都会のエリアです。履修が組みやすいというのは大きなポイントです。割とバスと電車が通っているエリアなので、車がなくても不便を感じません。
U-LABOの編入プログラムを使い、この2校からUCLAへ進んだ学生はとても多いです。
どういう人がコミカレを目指すべきか?
高校の時点で学力、英語力が高いのであれば、例えば奨学金をもらってアメリカの私立大学に直接入学するという選択肢が出てくると思います。
一方、高校の成績がそこまで高くない人は、奨学金をもらえる可能性は低くなります。つまりものすごく高い学費を払わなければならなくなります。そんなときに費用を抑えつつ海外大学へ進学する手段としてコミカレは有用だと思っています。
また編入というルートがとても強いので、名門大学に行きたい人もまずはコミカレを目指すといいでしょう。
U-LABOの編入プログラム
U-LABOでは「海外大学編入プログラム」を展開しています。コミカレ入学から、4年制大学進学、その先の就職まで一貫した支援を行います。
具体的なサポート内容としては、まず留学準備段階でカウンセリング、TOEFL等の留学前英語学習支援、カレッジ出願サポート、ビザ申請サポート、滞在先紹介などを通じて安心して留学できる体制を整えます。
そして渡米後は、現地語学研修、コミカレの履修計画、定期カウンセリング、カレッジエッセイ添削サポート、課外活動コーチングなどのサポートを行います。そして4年制大学への出願支援、さらに合格後の入学手続きや就職支援など手厚いサービスを展開しています。
この記事を通じて「コミカレから大学進学」という方法に強いメリットや魅力を感じたことでしょう。そのメリットや魅力を体感するためにも、ぜひU-LABOの編入プログラムを利用しましょう!
About Us:株式会社U-LABO
U-LABOは、あらゆる学生のための「海外大学進学予備校」です。
レスポンスの速さやサービスの質の高さで、生徒や保護者様からも非常に高い評価を得ており、ありがたいことに年々入会者数が増加中。
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私たちは、海外トップ大学を目指す日本人学生のための留学サポート会社です。
U-LABO生のカリフォルニア大学への合格実績は、なんと100%!レスポンスの速さやサービスの質の高さで、生徒や保護者様からも非常に高い評価を得ており、ありがたいことに年々入会者数が増加中。
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