雄大な自然が魅力のオーストラリア。そのオーストラリアの名門大学として名高いのが、シドニー大学です。シドニー大学進学プログラムを展開するU-LABOが、シドニー大学の魅力や学部、入学条件などを徹底紹介。学費や奨学金に関しての情報もありますので、この記事を読んで具体的な留学プランを考えてみてはいかがでしょうか。

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名門!シドニー大学とは、どんなところ?

名門とうたわれるシドニー大学は、具体的にどのような位置づけなのでしょうか。大学の魅力やキャンパスの特徴などについても紹介します。

世界大学ランキング上位 ある指標では、東大よりもハイレベル

さまざまな機関が世界の大学を評価して並べた「世界大学ランキング」というものがあります。

そのうちの一つ、イギリスの大学評価機関、クアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds,QS)が発表する世界大学ランキング(2025)で、シドニー大学は18位にランクイン。同じランキングで東京大は32位という位置づけでした。

また、教育や研究環境、国際性などを総合的にみる「「Times Higher Education(THE)」世界大学ランキング(2024)」で、シドニー大学は60位にランクインしました。このランキングでは、東京大は29位、京都大は55位に入っています。

ランキングごとに評価軸は異なるため、多少順位は変わるものの、どちらのランキングからでもシドニー大学の評価の高さが伺えます。

オーストラリア国内の上位校「Group of 8」

シドニー大学は、もちろんオーストラリア国内でも高い評価を得ています。オーストラリア国内の特に優れた大学群「Group of 8」の一角です。Group of 8には、ほかにメルボルン大学やニューサウスウェールズ大学などがあり、各大学は互いに連携しながらオーストラリアの大学研究や教育の向上を目指しています。

元首相ら著名人を輩出

卒業生は、政界へ進んだり、世界のトップ企業などから必要とされる人材へ成長したりしています。

例えば2007年まで首相を務めたジョン・ハワード氏をはじめとする政治家、オーストラリアの最高裁判所裁判長、世界銀行総裁などがいます。またノーベル化学賞・経済学賞を受けた学者や宇宙飛行士らも輩出しています。

オーストラリア最古の大学

シドニー大学は、1850年にニューサウスウェールズ州(シドニー)に設立された同国最古の大学です。そのビジョンとして「世界を改善、導く人材育成をする」を掲げ、最先端の教育・研究がなされています。

学生数は7万人を超え、世界140以上のさまざまな国からの留学生がここで学んでいます。学生生活で多様な人と交流することで、日本以外のさまざまな国の文化に触れることができるでしょう。語学や就職、健康管理などに関しても大学による手厚い支援を受けられます。

キャンパスの環境

どんな環境で過ごすかは、留学生活にとても大切なポイント。街の様子やキャンパス施設の情報をまとめましたので、留学生活のイメージを膨らませてください。

シドニーの住環境

オーストラリア最大都市で人口400万人を擁します。コーヒー文化が盛んで、おしゃれなカフェなども充実しています。生活するうえで不便は特にないでしょう。

気候も一年を通して比較的暖かく、日本より快適だと感じるかもしれません。オーストラリアのイメージ通り自然も豊かで、美しいビーチにアクセスしやすいです。大学の勉強に一区切りを付けたら、ここでサーフィンなどを楽しむ学生もいるようです。

治安については、世界基準で見ると治安は良い方です。ただ、それでもスリやひったくりといった犯罪はあるので、防犯対策やいざというときに助けてもらう公的機関や相談窓口などの確認は必要です。

キャンパスライフ

キャンパスは、シドニー中心部から車で15~20分の場所に位置します。メインキャンパスには、大学のシンボルともいえるネオゴシック形式の中庭や回廊などの歴史的建造物があります。まさに小説・映画「ハリー・ポッター」に出てくるような重厚感のある建物です。2012年には「世界の最も美しいキャンパス10」に選ばれたこともあり、学生のみならず多くの観光客も訪れる場所になっています。

このほか、南半球最大、520万冊の蔵書がある図書館をはじめ、古代ギリシャ・ローマ・エジプトの博物館、自然史・民族史博物館、銀行、郵便局、薬局、保育所、診療所、フィットネスセンター、カフェやバーなどがあり、まるで一つの街です。

学生のクラブ活動も盛んで、学内には240を超える団体があります。スポーツや音楽など幅広いクラブがあり、実際に取り組んだり、趣味について語り合ったりして思い思いに楽しんでいます。

便利な学生寮

留学してそこで生活をしていくとき、重要なものの一つが住居です。シドニー大学には、キャンパス内、もしくはそのすぐ近くに学生寮を備えています。そこには、家具付きの部屋があり、食事や洗濯の補助もあります。まずは大学での学びに集中したい場合などは、大学運営の学生寮を利用するのも一つの手です。

それとは別の選択肢として、大学近辺で自分で部屋を借りるなどして生活する学生も多くいます。

シドニー大学の学部

シドニー大学は、設立当初、人文学部でギリシャ語、ラテン語、数学、科学を教えるところから始まりました。その後時代に応じて、法学部、薬学部、理学部、歯学部、工学部、建築学部、農学部、獣医学部、経済学部など新しい学部を次々と設け、今では17にわたる研究分野を学べる総合大学となりました。クアクアレリ・シモンズ社が学部別で評価をしたランキングでは、看護学や法学、獣医学などが高い評価を受けています。

現在の主な学部とコースの一覧は次の通りです。

シドニー大学には複数のコースがあるので、詳細は「大学公式サイト」をご確認ください。

分野コース
建築・デザイン・企画建築と環境(Architecture and Environments)
(Architecture, design and planning)デザイン(Design :Interaction Design)
建築デザイン(Design in Architecture)
芸術・社会科学芸術(Arts)
(Arts and social sciences)言語(Languages)
メディアとコミュニケーション
(Media and Communications)
国際関係学(International Studies)
政治・哲学・経済学(Politics, Philosophy,
and Economics)
ビジュアルアート(Visual Arts)
ビジネス(Business)商学(Commerce)
経済学(Economics)経済学(Economics)
教育・福祉幼児教育( Education :Early Childhood)
(Education and social work)保健体育(Education :Health and Physical Education)
初等教育(Education :Primary)
中等教育(Education :Secondary)
社会福祉(Social Work)
工学・コンピューターサイエンスコンピューター技術(Advanced Computing)
(Engineering and computer science)航空工学(Aeronautical Engineering)
生物医学工学(Biomedical Engineering)
化学・生体分子工学(Chemical and Biomolecular Engineering)
土木工学(Civil Engineering)
電気工学( Electrical Engineering)
環境工学(Environmental Engineering)
機械工学(Mechanical Engineering)
メカトロ二クス工学(Mechatronic Engineering)
ソフトウェア工学 (Software Engineering)
宇宙工学(Space Engineering)
生体医工学((Biomedical Engineering))
プロジェクト管理(Project Management)
法学(Law)法学(Law)
医学・健康(Medicine and health)X線診断(Diagnostic Radiography)
運動とスポーツ科学(Exercise and Sport Science)
運動生理学(Exercise Physiology)
作業療法(Occupational Therapy)
理学療法 (Physiotherapy)
音声言語病理学(Speech Pathology)
医学(Medicine)
看護学(Nursing)
口腔衛生(Oral Health)
薬学(Pharmacy)
歯科(Dental Medicine)
音楽(Music)音楽(Music)
作曲(Composition)
音楽教育(Music Education)
演奏 (Performance)
サイエンス(Science)アグリカルチャーサイエンス(Agricultural Science)
心理学(Psychology)
科学(Science)
人間の健康(Health)

シドニー大学の入学条件

日本とオーストラリアの教育システムは、大きく異なっています。仕組みの違いを理解し、どうやってシドニー大学に進学するのが自分の能力ややりたいことに沿っているかを考えましょう。

オーストラリアの教育制度

オーストラリアの学生は、日本と同じく小学校、中学校、高校での教育を終えてから大学へ進みます。オーストラリアの教育システムは州によって若干異なりますが、初等教育(おおよそ6年)と中等教育(おおよそ4年)の計10年間が義務教育となっています。そして日本の高校にあたる2年間の教育では、大学での学びの基礎となる一般教養科目の履修を終えます。そのため、大学に入った後はいきなりそれぞれの専門分野に関する知識を学びます。日本のように大学入学後に一般教養課程がないため、学士号取得にかかる期間は3年間です。

日本の高校卒業後すぐにシドニー大学への入学を目指すなら、この教育制度の違いを埋めるため、一般教養を学ぶ大学準備コース「ファウンデーションコース」で1年間学んだ後に、大学へ入るという流れが一般的です。

オーストラリアの大学へ入学するには、留学生は英語力と大学側が求める以上の成績を提示する必要があります。日本のように大学別のペーパーテストはありません。

入学方法①直接入学

・IBディプロマ取得

IBディプロマとは、16~19歳を対象とした国際バカロレアの大学入学資格です。世界基準のカリキュラムを2年間学び、最終試験で所定の成績を収める必要があります。この資格をもっていれば、日本の高校を出てすぐにシドニー大学の学部過程を受験することができます。ただし、各学部ごとに基準となる成績・スコアが違うので注意してください。

・SATスコア取得

SATとは、アメリカの大学進学のための標準テストです。問題は、数学と文学的な問題(リーディング、ライディング)の2つに分かれています。シドニー大学では1100~1500程度のスコアを最低条件として求める学部が多いようです。

入学方法②ファウンデーションコースを経由した入学

ファウンデーションコースを経由した入学

日本の高校を卒業した人が、オーストラリアの大学へ留学するのであれば、まずはこのファウンデーションコースへ入るのが一般的な方法です。高校卒業後、1年間のファウンデーションコース受講をへて、シドニー大学1年に入学します。ファウンデーションコースでは、一般教養、大学での専攻に関連した基礎科目、学術的なスキル、英語などの授業が中心です。1年間は大学と別の場所で学ばなければいけませんが、最終的に学部卒業までの期間は合計4年間で、日本の大学の学部課程終了と結局は同じ期間となります。いきなり大学で学ぶ前に、英語力アップや海外の授業の雰囲気に慣れる場としてもいいでしょう。

シドニー大学は、「テイラーズ・カレッジ」と提携していて、ここで大学準備が可能です。テイラーズカレッジには、1月と7月に始まる「52週間コース」と「75週間コース」や、4月と10月に始まる「40週間コース」が用意されています。2023年は、ここでのファウンデーションコースを終了した学生のうち89%がシドニー大学へ進みました。

入学条件などは次の通り。

学習期間コース入学時期成績英語学費





ファウンデーションコース





75週間コース1月、7月高校2年次修了で、5段階評価中3−4の成績IELTS5.0(各セクション5.0以上)、TOEFLibt56(ライティング14以上)54,945ドル(約539万円)
52週間コース1月、7月
2年次に3.5、3年次に2.5以上の成績
IELTS5.5(各セクション5.5以上)、44,226ドル(約434万円)
40週間コース4月、10月
2年次に4.0、3年次に3.0以上の成績
IELTS6.0(各セクション5.5以上)、42,347ドル(約416万円)

成績優秀者限定のコース

特筆するべき成績や英語スキルがある人は、通常約1年間のコースを14週間に短縮した「The High Achievers Preparation Program」履修した後、シドニー大学1年に入学できます。2023年はこのプログラムを受けた学生全員がシドニー大学への入学を許されています。

入学条件などは次の通り。

学習機関コース入学
時期
成績英語学費







成績優秀者限定のコース












14週間コース












9月







高3修了+高3で履修した全科目において90-100%の成績を修めていること(5段階評価中4.5以上)
・大学入学条件がIELTS6.5の場合、IELTS6.0(各セクション5.5以上)
・大学入学条件がIELTS7.0の場合、IELTS6.5(各セクション6.0以上)
・大学入学条件がIELTS7.5の場合、IELTS7.0(各セクション6.5以上)
28,595ドル(約281万円)

ファウンデーションコースからシドニー大学への進学条件

シドニー大学への進学条件は、学部・コースによって複雑に分かれているため、

公式パンフレットをご確認ください。

テイラーズカレッジでは、英語を除いた教科の成績は、学習態度(出席率、宿題の提出度など)、中間、期末テストの結果で判定され、最終成績は、10段階(0~10)で表されます。英語については、A~Fの評価で成績が評価されます。公式パンフレットの、「USFP GPA」「USFP English」の項目を見ると、例ば「Economicsコース」ではGPAは「7.3」、英語は「C+」といったレベルが求められています。

シドニー大学留学にかかる費用

オーストラリアの大学の学費は、日本の国公立大学に比べると高額です。シドニー大学は、そのオーストラリアの大学の中でも学費が高いことで知られています。

年間の学費は専攻によって違いますが、おおよそAUD45,000~AUD60,000の間であることが多いよう。日本円にすると(1AUD=100円とする)、450~600万程度はすることになります。

ただ、日本の国公立大学と比べると高く感じるかもしれませんが、アメリカやイギリスの大学に比べると安価です。英語を母国語とする国で、かつ教育水準も高いとなれば、留学費用として高すぎるというわけではないでしょう。

また、学費のほかに生活費についても考えなければいけません。シドニーは、オーストラリア国内で最も生活費がかかる場所といわれています。毎月10~15万円程度は見積もっておいたほうがいいでしょう。この生活費の中には、光熱費、食費などを含みます。家賃はさまざまで、寮なら比較的安価に住めます。一人暮らしのため部屋を借りる場合は、10万円以上を見積もっておくほうがいいでしょう。

できるだけ生活費を節約するためには、ルームシェアをしたり、自炊をしたりと無理のない範囲で工夫しなければいけません。アルバイトをする学生も多いですが、昨今日本人の働く場が少なくなっているようですので、慎重に情報を集めた方がいいでしょう。

シドニー大学でもらえる奨学金

留学費用は課題の一つではありますが、シドニー大学では悩める学生、保護者を助ける奨学金制度が充実しています。

その内容は、日本を含むさまざまな国からの留学生を対象に、学士、修士コースともに卒業までの授業料が20%も安くなるというものです。

申し込み書類には、大学への志望動機や自己PRなどの記入が必要です。奨学金が必要な人はぜひ申し込んでみましょう。

U-LABO BRIDGEによる「シドニー大学進学プログラム」

「海外の名門大学で学びたい」という思いを持っている人は、その選択肢としてシドニー大学を考えてみてはどうでしょうか?

シドニー大学は、世界基準でみてもかなりの名門大学です。ただ、例えばアメリカの名門大学への留学に比べると、そのハードルは少し下がります。どうしてかというと、シドニー大学の入学は、それまでの成績と英語力によって合否が決まるからです。アメリカの大学のように、エッセイや課外活動に取り組む必要はないので、成績と英語力という2つの分野を伸ばすのに集中できます。

ただ、「比較的ハードルが低い」といっても、全く気を抜くとこはできません。入学後はレベルの高い授業と同級生が待ち受けているので、かなりの課題をこなしたり、積極的にディスカッションに加わったりする必要があります。入学後はさらに英語力を伸ばしつつ、専門性も磨いていかなければならないのです。

このように、入学前も入学後も高い英語力は必須。U-LABOまたは、U-LABO BRIDGEでは、シドニー大学に合格するための英語学習プログラムや情報、サポートをしっかり提供します。シドニー大学合格への確かなルートを一緒に歩んでいきましょう。

この他にも、U-LABO生やアメリカ大学卒業生の体験談を多数ご紹介しておりますので、以下よりぜひご覧ください!

U-LABO体験談 – U-LABO | 世界トップ大学への進学 (ulabo.org)
学生・卒業生インタビュー – U-LABO | 世界トップ大学への進学 (ulabo.org)

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記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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