アメリカの私立トップ校への進学は、多くの高校生が夢見る目標です。 ただし、この目標を達成するには、高校生のうちからの計画的な対策が必要です。
なぜなら日本のように同じ日に同じテストを受験して、点数の高い人から合格が決まるというシステムを導入していないアメリカの大学の入試は、とても複雑だからです。それぞれの大学の形態によって、受験攻略法も異なってきます。
ここでは、主に私立のトップ校を狙いたい人向けに、高校生の間にどういった準備が必要なのかという点について記載します。
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トップ校が求める人材とは?
アメリカの基本の出願方法は、書類を提出するところから開始します。複数名が同じ成績、同じEssay、同じ推薦状を送りトップ校を受験した場合、一体どのような結果になると思いますか?
日本だと、ある一定以上の能力がある場合、全員がトップ校に合格ができると思いますが、アメリカでは、合格する大学もあれば不合格の大学もあります。これは、毎年トップクラスの大学がその年度に欲しい人材像が異なるからです。
アメリカの大学にはマッチングのような要素があり、自分の能力を色々な形で示し、その能力を持った学生が欲しいと大学側が思えば合格になりますし、今年はその能力を持った学生はあまりいらないといった場合には、不合格となります。
よって、トップ校の合格率を上げるためには、受験年度の各トップクラスの大学が欲しい人材の傾向を正確に知る事が重要です。
トップ校合格のための対策6つ
ただし、それぞれのトップクラスの大学が、今年はこのような学生が欲しいと具体的に提示しているわけではありません。
そこでトップ校の合格率を上げるための、6つの施策をご紹介します。
①好成績をキープする
トップ校の入学審査では言うまでもなく、高い学業成績が要求されます。 そのため高校生活の中で好成績を維持し、GPAを高めることがまず重要です。どのような科目でも自身のベストを尽くし、かぎりなく満点に近い点数を獲得できれば、選択肢は増えますし、奨学金という点においても有利にすすめることが可能です。成績が全てではありませんが、基本となるのでとても大事です。どんな教科もおろそかにせず、全力で取り組む事をお薦めします。
②課題活動でリーダーシップを育む
多様性を重要視する私立のトップクラスの大学は、様々な経験を積んでいると大学側から要求される人材像に近づけるチャンスが広がります。コロナ禍でなかなか課外活動には取り組めなかった時間が続いていましたが、今ではだんだんと緩和され、コロナ禍以前の状態にもどりつつあります。在籍校のクラブ活動、生徒会活動、ボランティア活動、スポーツの経験、音楽や楽器の演奏、美術館鑑賞等に参加し、さらにリーダーシップをとる経験を積むことにより学びが増えます。
大事なポイントは、それぞれの経験から何を学び、自分自身が何を思ったのか?という点です。どんな経験をしたのか?をトップクラスのアドミッションは聞きたいわけではありません。その経験から何を学び何を思ったのか?受験者の視点で文章を書いたり、その他アピール要素としてアピールする姿勢をみています。
③SATやACTで高得点を目指す
アメリカの私立トップ校への入学申請には、SATまたはACTのスコア提出が必要なことが多いです。 これらのテストは大学の選考プロセスで非常に重要な要素ですので、高校生のうちから十分な準備を行い、高得点を目指しましょう。
④IB(国際バカロレア)プログラムを取得する
また最近のデータでは、IB(国際バカロレア)プログラムを取っている学生の方が合格率が高いという事が証明されています。在籍校でIBが取れる場合は、そこで全力を尽くせばいいと思いますが、IB自体が取れない高校に在籍している場合は、そのハンディを他の形で早い段階に埋めておくことが必須となります。
⑤Essay内の文章力を高める
Essayは、私立のトップクラス大学受験の場合、サプリメント(個々の大学が独自の作文課題を出すこと)も含めて1つ以上のEssayの提出が求められます。成績書以外にも、綴る文章で受験者の能力をみています。
より良いEssayを書き上げるためには、数をこなす事が大切です。早い段階からEssayを書き込む事により、よりよいEssayを仕上げる事ができるようになります。
⑥推薦者との人間関係を構築する
さらには、推薦者との人間関係を構築する事も大切です。名門校は、たくさんの推薦状提出が必須となりますので、少なくとも3名以上の教師や課外活動のリーダー、アルバイト雇用先の責任者の方達と良好な人間関係を築いてください。自分のよさを十分理解してもらうことが重要となります。
まとめ
アメリカの私立トップ校への進学は高い目標ですが、計画的な対策と努力を重ねれば達成可能です。時間を有意義に使い、しっかり準備をしてアメリカへの留学をぜひ実現してください!
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