アメリカ留学の選択肢としてまず、コミュニティカレッジに入学し、4年制大学に編入する方法があります。
コミュニティカレッジへの留学は何かとメリットが多いです。
しかし、デメリットも存在します。この記事ではアメリカのコミュニティカレッジから大学へ編入するメリット・デメリットを中心に解説します。
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コミュニティカレッジとは?
アメリカのコミュニティカレッジは日本の短大または専門学校 のようなイメージです。
特徴はコミュニティという名がつく通り、地域に密着しており、その地域に住んでいる学生が多く通っています。
コミュニティカレッジでは一般的に下記の生徒が日々勉強しています。
コミュニティカレッジで勉強している生徒
- 資格・学位の取得を目指す生徒
- 4年制大学に編入を目指す生徒
コミュニティカレッジにはさまざまな専門分野を学べるカリキュラムが存在します。
心理学やマーケティング、言語などを学べる授業があるので高校卒業後、専門的なことを学びたい人はコミュニティカレッジがおすすめです。
また、生徒の中には4年制大学の編入を目指すためにコミュニティカレッジに入学する人もいます。
コミュニティカレッジへの進学要件や必要な書類
コミュニティカレッジへの進学要件や必要な書類はカレッジによります。
まず、進学要件は語学力です。
コミュニティカレッジによりますが、一般的にカレッジ入学に必要な英語力はTOEFL iBTのスコアで60点前後とされています。
これは英検でいうと2級〜準1級ほどといわれています。
英検2級は日本人の英語力に置き換えると高校卒業レベルなので、そこまでハードルは高くありません。
しかし、60点以上となると難易度が高くなるので、当然入念な準備が必要となります。
関連記事>>>アメリカのコミュニティカレッジに行くために必要な英語力を解説
コミュニティカレッジに必要な書類は下記の通りです。
必要な書類
- 高校時代の成績表
- 語学力の証明書
高校時代の成績表は成績を見るのではなく、高校の授業を修了している証明書として必要です。
語学力の証明書は英検やTOEFLなどの証明書を提出しましょう。
コミュニティカレッジの教育内容
コミュニティカレッジの教育内容は大きく分けて2つあります。
教育内容
- 一般教養コース
- 職業訓練コース
一般教養コースは4年制大学の2年間で学べる一般教養の授業を受けることができます。
選んだ科目次第では別の4年制大学に編入する際に単位として認められます。
したがって、一般教養コースは一般的に4年制大学に編入を希望している人が履修するコースです。
一般教養コースを履修し終わり、単位が取れたら準学士号がもらえます。
職業訓練コースはより専門的なカリキュラムとなっており、日本でいう専門学校のようなコースです。
職業訓練コース
- プログラミング
- 看護・介護
- ホスピタリティ
他にもさまざまなカリキュラムを選択できます。
高校卒業後、英語を使ってこの職業に就職したいという人はコミュニティカレッジの職業訓練コースはおすすめです。
関連記事>>> アメリカ大学卒業後の進路は?就職はいつするの?
4年制大学へ編入を考えている人は一般教養コースを履修しましょう。
下記の記事ではコミュニティカレッジの歴史や特徴について解説しています。コミュニティカレッジは日本には存在しないので、耳馴染みない方も多いと思いますが、留学先の新たな選択肢となりますのであわせてぜひご覧ください。
関連記事>>>アメリカにあるコミュニティカレッジとは?大学への編入もできる?
編入とはどんな制度なのか
日本では高校卒業後、一般的に専門学校に行く・4年制大学に行くこと が基本的ではありますが、アメリカではコミュニティカレッジから4年制大学への編入が多いです。
編入とはどのような意味を持つのでしょうか。
編入はいわゆる転校と同じで4年制大学に編入できる単位・カリキュラムを終了したら編入できるシステムとなっています。
アメリカのコミュニティカレッジには 最初から4年制大学に編入するためのカリキュラムがあります。
したがって、資金面での問題や、学力のレベルの問題によって4年制大学に1年次からの入学ができない人 は、コミュニティカレッジで準博士号をとって4年制大学に編入する人も少なくありません。
アメリカでは、ほぼすべての大学の学部課程に編入制度が導入されています。こちらの記事でアメリカの大学編入の仕組みと流れについて解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
関連記事>>>アメリカの大学に編入?メリット・デメリットについて紹介!
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入するメリット
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入するメリットは4つあります。
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入するメリット
- 4年制大学の学費よりも安い
- 少人数での授業形態
- 入学に必要な英語力の基準が低め
- 現地での生活に慣れることができる
ひとつひとつ解説していきます。
メリット①4年制大学の学費よりも安い
アメリカのコミュニティカレッジの学費は4年制大学に比べて4割程度の金額で通えます。
これは、コミュニティカレッジの運営費が地域の税金でまかなわれているので可能となっているのです。
コミュニティカレッジのスローガンとして、誰でも入学できるようにすることが掲げられています 。
そのため、コミュニティカレッジの学費は一般的にどの生徒でも入れるような金額に設定されているのです。
メリット②少人数での授業形態
コミュニティカレッジのメリットは少人数で授業を受けられることです。
一般的に、4年制大学は広い教室で授業を受け、わからない部分もすぐには聞けない雰囲気です。
コミュニティカレッジは少人数制なので授業中、授業後にも気軽に先生に質問しやすい環境となっています。
また、グループワークが多いのもコミュニティカレッジの特徴のひとつ。
生徒間でわからないところを聞いたり、お互いを助け合ったりする雰囲気が自然と出来上がっています。
メリット③入学に必要な英語力の基準が低め
アメリカのコミュニティカレッジは英語力がそこまでなくても入学できます。
英検2級まで(日本でいうと高校卒業レベルの英語力)があれば入学可能なコミュニティカレッジも存在します。
中には英語のスコアが必要なく入学前にPlacement Testというテストを受けて点数によって授業を受けられるカレッジもあります。
テストスコアが低い場合、コミュニティカレッジのカリキュラムでESL(English as a Second Language)という授業があります。
そこで基礎的な英語力を学びつつ、カレッジで通常の授業を受けることも可能です。ただし、ESLを受けるには別途費用がかかります。
関連記事>>>アメリカの大学へ留学するのに必要な英語力と基準となる5つの試験
メリット④現地での生活に慣れることができる
コミュニティカレッジに入学するメリットとして現地の地域での生活に慣れることができます。
留学生の住居としては下記の通りです。
留学生の住居例
- 現地で寮生活を行う
- ホームステイをする
一般的にアメリカの4年制大学 は寮生活が多いのですが、コミュニティカレッジでは寮付きの学校は限られています 。
そのため、寮が付いていないコミュニティカレッジに行く場合は、ホームステイをすることになります。
寮生活やホームステイでは、ルームメイトやホストファミリーと生活するので、現地での交友関係が作れ、生活に慣れるにはぴったりといえます。
特に、アメリカの4年制大学・寮生活はルームシェアが一般的です。
地域の人と積極的に交流して、現地での生活に慣れて英語力のアップにもつながります。
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入するデメリット
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入するデメリットは4つあります。
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入するデメリット
- 一部の4年制大学には編入できない可能性がある
- 大きな環境変化が2回ある
- 4年制大学に比べて授業の質が低い
- 卒業まで時間が多くかかる可能性がある
具体的に解説します。
デメリット①一部の4年制大学には編入できない可能性がある
一部の4年制大学にはコミュニティカレッジから編入できない可能性もあります。
これは、コミュニティカレッジと4年制大学の専門性の違いから編入が認められないといったケースです。
コミュニティカレッジから大学へ編入を考えている人は入学するカレッジが行きたい4年制大学に編入できるか確認しておきましょう。
デメリット②大きな環境変化が2回ある
コミュニティカレッジに入学し、2年間一般教養を学び、そこから大学入学して1から授業を受けるので、大きな環境変化が2回あります。
そのため、心身が疲れてしまう生徒も少なくありません。
コミュニティカレッジで友達ができても、大学編入時、また友人を作らなければならず、人間関係を一から構築しなおさなければならないことも。
デメリット③4年制大学に比べて授業の質が低い
コミュニティカレッジの授業の質は4年制大学に比べてどうしても劣ってしまいます。
地域の税金で運営されているため、有名な教授もおらず、設備も最高のものとはいえません。
最先端の設備で学びたい人にとっては4年制大学に行くことをおすすめします。
デメリット④卒業まで時間が多くかかる可能性がある
コミュニティカレッジに入学し、4年制大学に編入すると卒業まで時間が多くかかる可能性があります。
4年制大学への編入は簡単ではなく、高い成績・入試で高い点を取る・大学によってはエッセイもあるのでハードルは高いです。
もし、基準の点数をクリアしないとまた来年にチャレンジすることになるので、4年制大学の卒業まで人よりも時間が多くかかる可能性があります。
関連記事>>>【飛び級】アメリカの4年制大学を3年間で卒業する方法
コミュニティカレッジから編入するうえで重要なこと
コミュニティカレッジから4年制大学に編入する上で重要なことは3つあります。
4年制大学に編入する上で重要なこと
- 高いGPAを取る
- 校外での活動実績を残す
- 編入時に提出するエッセイのクオリティを上げる
高いGPAを取る
GPAとはGrade Point Averageの略称で、成績を数値化したものです。4年制大学に入学する際はこのGPAが非常に重要です。
一般的に、ハイレベルの大学に編入したい人はGPAを平均3.7から3.9(最高は5.0)取得しておけば安心といわれています。
これは編入したい大学によるので事前に確認しておきましょう。
高いGPAを取るコツは以下の通りです。
高いGPAを取るコツ
- パス・ノーパス制度をうまく使う
- 評価を高くくれる教授の授業を選ぶ
パス・ノーパス制度はコミュニティカレッジにある制度で、授業をパスしたら単位は取得でき、ノーパス(授業を落とす)してもGPAに響きません。
カリキュラムによってパス・ノーパス制度があるのでこれを上手く使えば、苦手な授業を落としてもGPAに影響ありません。
教授の選定も重要です。教授によってはなかなかA(成績の上位)をもらえない人もいます。
その人の授業を選択すると、GPAに響いてしまうのであまりおすすめできません。
出来るだけ、教授の情報を集めて高い評価をくれる教授の授業を受けましょう。
しかし、大学への編入はGPAを含めて総合力が求められるので、一概にGPAが高い人が編入できるとはいえません。
とはいえ、高いGPAを取るのは1つの大切な指標になるので、授業とテストはしっかりと受けるのをおすすめします。
GPAの計算はこちら>>>【簡単】GPAの計算方法って?成績評価別の換算方法を解説!U-LABOオリジナルGPA計算機の使い方も
校外での活動実績を残す
大学編入に重要なのはGPAだけでなく、校外での活動実績も大切です。
校外の活動は下記の通りです。
校外の活動
- ボランティア活動
- インターンシップ
大学によっては校外の活動をどれだけしたかによって編入に影響が出る場合があります。
そのため、GPAの他にボランティア活動やインターンシップで何を学んだかが重要です。
アメリカでは社会貢献活動は日本よりも重要視されます。
そのため、授業以外で社会や地域に貢献することが大学編入ににとって有利になるので、積極的にボランティア活動・インターンシップに参加することをおすすめします。
また、アワードや自分のプロジェクトなど比較的広範囲で認められます。
U-LABOではPassion Projectという独自の課外活動プログラムを提供し、学生に自らのPassionに沿った課外活動を行ってもらっています。
編入時に提出するエッセイのクオリティを上げる
4年制大学に編入する上でエッセイの提出も大切です。エッセイのクオリティをいかに上げるかが合格への鍵になっています。
エッセイのクオリティを上げるためには下記のコツが必要です。
エッセイのクオリティを上げるためのコツ
- エッセイの書き方を覚える
- エッセイを添削してくれる教授を探す
エッセイは質問形式の答えが求められます。
自ら専攻した学問をどのように活かしたいのか、コミュニティカレッジから大学に編入してどのようにしたいかなどを聞かれることが多いです。
他にも例として下記のことが聞かれます。
質問内容
- 人生で1番苦労したこと
- 校外活動で何をしたか
- 校外活動で何を得たか
基本的に専攻を選んだ理由と3つの質問を選択してエッセイを書きます。
エッセイは大学編入の際に、非常に重要になるので、少なくとも編入試験の2ヶ月前から準備することをおすすめします。
コミュニティカレッジに編入対策授業やエッセイに特化した授業があるので、そこでしっかりと対策を練りましょう。
エッセイを添削してくれる教授を探すのも重要です。
コミュニティカレッジには論文やエッセイに長けている教授がいるのでその人に添削をお願いしましょう。
コミュニティカレッジからの編入するときの注意点
コミュニティカレッジから4年制大学に編入するとき、いくつか注意点があります。
編入する際の注意点
- 科目番号の確認
- 成績
- カリフォルニア州立大学の場合
- 単位認定に関する交渉
- 州によって変わるルール
注意点①科目番号の確認
アメリカの大学では科目番号というシステムがあり、各科目に番号がついています。
科目番号によって、授業のレベルがわかるようになっています。
授業のレベル
- 100番台(大学1年制レベル)
- 200番台(大学2年制レベル)
- 300番台(大学3年制レベル)
番号は履修する際の目安となっています。その中に000番台という科目があります。
この番号の科目はコミュニティカレッジでは単位として認められますが、4年制大学では認められません。
4年制大学のレベルの授業ではないからです。
したがって、コミュニティカレッジから4年制大学に編入を考えている人は000番台の科目をなるべく取らないことをおすすめします。
注意点②成績
4年制大学に編入したい生徒にとって、コミュニティカレッジの成績もシビアで基本的にD以下評価の単位は認められません。
評価はAからDまでありますが、D以下を取ってしまったら大学編入が認められない場合があります。
一部の大学ではC以下でも認められないといわれています。
成績はコミュニティカレッジでいかに勉強したかを指し示すものなので、大学側もシビアに見ます。
4年制大学に編入を考えている人はA以上の評価をもらうようにしましょう。
A以下の場合、大学編入が難しい場合があるので注意が必要です。
注意点③州立大学の場合
特殊な注意点もいくつかあります。
カリフォルニア州立大学の場合、カリフォルニア州のコミュニティカレッジの単位は認めるが、州外の担任は認めないケースもあります。
これは大学によって異なるポイントなので事前に確認が必要ですが、州外のコミュニティカレッジの単位を認めない大学もあるので注意しましょう。
しかし、単位が認められないのは大学スタッフの認識不足の可能性もあります。
注意点④単位認定に関する交渉
コミュニティカレッジの単位が4年制大学の単位として認められない場合、一度大学の規約を見るのをおすすめします。
単位認定を認めない記述がなければ交渉次第で単位認定されます。
基本的に、コミュニティカレッジで大学側が指定したカリキュラムを履修したら単位認定されるので、もし単位認定されなかったら大学側の責任です。
交渉で単位認定されるので、粘り強く訴えかけましょう。
編入を見据えたコミュニティカレッジの選び方のポイント
4年制大学編入を見据えたコミュニティカレッジの選び方のポイントとして、3つあります。
コミュニティカレッジの選び方
- 編入したい4年制大学と同じ州にあるコミュニティカレッジを選ぶ
- コミュニティカレッジの編入実績 を確認する
- アメリカ大学の編入に強いサポートサービスを受ける
ポイント①編入したい4年制大学と同じ州にあるコミュニティカレッジを選ぶ
4年制大学に編入したい場合は同じ州にあるコミュニティカレッジを選びましょう。
州によって州外のコミュニティカレッジの単位が適応されないルールが存在します。
同じ州であれば、4年制大学への編入がしやすいので出来るだけ同じ州のコミュニティカレッジを選択するのをおすすめします。
ポイント②コミュニティカレッジの編入実績を確認する
同じ州のコミュニティカレッジをいくつか選定したら次に、コミュニティカレッジから4年制大学への編入実績を確認しましょう。
編入実績が多いということは編入を目指すためのサポートが充実しているという意味です。サポートが充実していると、どのカリキュラムを受ければいいか教えてくれる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
ポイント③アメリカ大学の編入に強いサポートサービスを受ける
アメリカ大学の編入に強いコミュニティカレッジにあたって幅広いサービスを受けることができます。
たとえば、自分が専攻したい分野に強い4年制大学を調べてくれる・それに基づいた授業を選んでくれるなど、サポートをしてくれます。
コミュニティカレッジから4年制大学への自力での編入はハードルが高いが、可能性は十分にある
コミュニティカレッジから4年制大学に編入するのは自力では難しいですが、事前情報・周りのサポートを受ければ自分の希望した大学に編入することができます。
もちろん、編入するには普段の成績・校外活動・エッセイなどの対策が必要ですが、真面目に授業を受けて対策をしていると希望大学への編入への道は開かれます。
ぜひともこの記事を参考にして4年制大学の編入の参考にしてもらえば幸いです。
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編入する前から編入後、就職活動までをサポートするので、編入を考えているけど、不安が多い方は編入プログラムを受けるのをおすすめします。
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