今回は、U-LABOの提携先でもあるDiablo Valley College(DVC)のカウンセラーである廣田さんにお話を伺いました。DVCは、UCバークレーにも近く、大変人気のカレッジです。

キャンパスの雰囲気や、留学生の様子など大変貴重なお話を聞くことができました。カリフォルニアのカレッジどこがいいかな?と検討している方や、DVCに通いたいと思っている方などのご参考になれば幸いです!

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Q. まずは自己紹介をお願いします。

1999年に「ディアブロで語学学校を作るから手伝ってほしい」と声を掛けてもらい、2000年から語学学校やDVCのリクルートを手伝っています。優秀な学生さんや大学にマッチする学生さんをリクルートして勉強してもらい、良い4年制大学に編入してもらって実績に繋げていくリクルート・マーケティング中心の仕事内容です。かれこれ21年この仕事をしています。

Diablo Valley Collegeと他の2校(Contra Costa College & Los Medanos College)からなるColleges of Contra Costaで「ディレクター・オブ・リクルートメント」の肩書きでお仕事させて貰っています。

年間のうち200日前後は出張で、日本国内にも行きますが、出張先は韓国・台湾・インドネシアやベトナムが多いです。今はコロナ禍で出張を控えているので、各国で卒業生や紹介された人材に協力をお願いして、それぞれの国でマーケティング活動をして貰っています。

Q. 週末の過ごし方や趣味は何ですか?

アメリカでの週末は、ダウンタウンや海沿いの散歩、公園巡りなどをしています。たまに市内に行ってアーバンな都市部の雰囲気も味わいますが、ほとんどはイーストベイ、足を伸ばしてもバークレーくらいでしょうか。

私は特にアウトドアはやっていませんが、周りにはサイクリングやサーフィン、スキー、トライアスロンをやっている学生さんもいますね。中年層になると、ナパ・ヴァレーのワイナリーでテイスティングを楽しむという、おしゃれな過ごし方をしてる人もいるようです。

現在の拠点はほぼ日本ですが、ここ何年かの週末はインドネシアやベトナムなどの出張先で過ごし、それぞれの国の過ごし方を楽しんでいます。観光をするほどの時間が出張中にはなかなか無いので、仕事の合間に路上でコーヒーを買って街ゆく人を眺めていることも多いです。それぞれの国の人の様子を知れるので、色んな国で普段の生活をしている人を眺めることが好きなんですよね。 20年以上もこの仕事をしているので、「ホーチミンも発展したな」「今はウランバートルにこんなに良いホテルが出来たんだな」など、国や街が発展していく変化が分かるのも楽しいです。出張は体力的なしんどさもありますし、家族へ迷惑を掛ける部分もありますが、行く度に何か新しい発見をするよう心がけています。

Q. DVCの特徴は何ですか?

DVCはColleges of Contra Costaの中で学生数がいちばん多く、トータルで20,000人ほど在籍しています。学生数が多い分、先生の数も多いですし、そのため提供できるプログラムの数も多いのが特徴です。文系理系問わず多くの生徒がいます。

アメリカの大学では1学期に1〜2教科しか取っていない学生も多く、ディアブロバレー・カレッジで1学期に12単位以上取るフルタイムの学生は6,000〜8,000名ほどです。学生総数20,000人と聞くとマンモス校のようなイメージが先行しがちですが、体感としては学生さんの数に圧倒されるような環境ではなく、キャンパスに有る池の周りや中庭で静かに勉強出来る環境は整っていると思います。2021年秋学期のベースで見ると、コロナの影響で留学生の数が落ち込んではいるものの、500〜600名の留学生がいます。

DVCの最たる特徴としては、カリフォルニア州に110校以上あるコミカレの中でも、UCバークレー校とUCデイビス校への編入者数が一番多いということです。北カリフォルニア、サンフランシスコ界隈にあるUCを目指す生徒が在籍する傾向が強いですね。DVCに在籍している留学生で、UCバークレーに出願した人の35〜40%は合格している実績があるので、東アジアや東南アジアを中心に、UCを目指す優秀な留学生たちが各国から集まっています。一般的な傾向としては、ビジネス、経営学、コンピューターサイエンス、エンジニアリングのメジャーが人気です。

ただ留学生の傾向としては母国にない(または少ない)メジャーを学ぶケースが多くあり、例えば日本人学生だと、アスレチックトレーニングやミュージックインダストリー、アニメーションなどが挙げられます。サンフランシスコにはピクサー・アニメーション・スタジオがあるので、UC編入後にピクサーや関連会社での仕事を目指すという人も多いです。

地域的には、富裕層とまではいきませんが中の上くらいの家庭層が大半で、高校までしっかり勉強してきたうえでDVCから4年制大学を狙う人も多く、治安も安定しているエリアです。地元としても教育熱心な親御さんが多いので、教育面でも良い地域だと思います。

Q. キャンパスの雰囲気は?

Colleges of Contra Costaの中で一番学生数が多いので、学生活動も一番盛んで色々なサークルや部がイベントを実施しています。ちょっとしたお祭りや音楽イベントも盛んに行われているのでアクティブです。

ロサンゼルスやサンフランシスコの中心にあるようなコミカレでは、日中に仕事をして夕方から授業を履修する社会人の学生さんが多いのですが、DVCは典型的な大学生の年齢層(18-22歳前後)が非常に多いです。社会人で履修されている方は週末や夕方以降に授業を取るケースが多いですね。

キャンパスが広く、5,000人収容できるアメフトスタジアムや、オリンピックサイズの温水プール、ジムなども完備しています。野球やバスケ、バレーの大学チームもあるので、4年制大学のような雰囲気を味わえるのも魅力かも知れません。

DVCはプレザント・ヒルという郊外の街中にあって、周りは閑静な住宅街です。メインエントランスから徒歩20分圏内にショッピングモールが1つ、ショッピングセンターは5つくらいアクセスがあり、スーパーもあります。レストランも多数ありますし、マクドナルドやバーガーキング、スターバックスもありますよ。留学生に必要な食品や生活用品を揃えられる場所が徒歩圏内にすべてあるのは非常に魅力です。

比較的フラットで平らなエリアなので自転車で足も伸ばしやすく、自転車で駅に行けます。駅周辺にはおしゃれなレストランもあります。DVC発の駅まで向かうバスも出ています。e駅から電車に乗り40分ほどででサンフランシスコ市内へ行けて、空港までも電車一本でアクセスが可能です。

州内のコミカレは30校以上行きましたが、お世辞抜きにして留学生が一番生活しやすい場所にあるカレッジ個人的に思います。カリフォルニアは車がないと不便な土地ですが、キャンパスを中心として徒歩圏内にだいたいのお店が揃っているので車がなくても十分に生活できます。 いくつもあるアパートに多くの留学生が住んでいるので、学生寮に近いような環境です。キャンパスから少し離れた場所や、駅近物件もあるので、好みで選ぶことができます。

Q. 近くに日本食が食べられるお店はありますか?

私が知っている範囲では、自転車で20分圏内に2ヶ所ほど日本食屋がありますが、日本で売っているカップヌードルや即席麺などはスーパーで普通に買えます。枝豆スナックや柿の種、お米なども販売されています。

オリエンタル・スーパーマーケット(アジア系のスーパー)があったときには、ポッキーやプリッツなども販売されていました。シリコンバレーと比べれば物価も安いので、恵まれた環境だと思います。

Q. カレッジに学生寮はありますか?

カレッジでは寮を持っていませんし斡旋もしていませんが、日本人学生が現地でアパートを借りるとなると難儀しますので、物件紹介はしています。DVCでのハウジング関係の紹介先は、仲介のハウジング業者2社かホームステイです。

DVCエリアは留学生が多いので、オーナー側の理解もある程度ありますが、それでも日本人が単独契約するの苦労するケースは有るので、ハウジング業者が2社入っています。業者がアパートを借り上げて、学生たちにサブリースする形です。日本からオンライン契約もできますし、家賃も数ヶ月分払っておけます。部屋には家具や家電、食器やリネン類などが一通り揃っているので割増料金にはなりますが、留学生は2LDKの部屋を4人くらいでシェアして、一人当たりの単価を下げて借りています。契約している1学期中に少しでも安い他の物件を探して移る学生さんが多いですね。同じことがホームステイにも言えて、最初の1学期はホームステイを契約して、その間にルームメイトと部屋を見つけてアパートに引っ越す学生さんが多いです。

大家さんと直接契約しないケースも多く、何人かでシェアしているアパートから一人が4年制大学に編入して空きが出たためルームメイトを直接募集しているケースも良くあります。

Q. 提携しているカレッジについて

Colleges of Contra Costaは、コントラコスタカレッジ(CCC)、ディアブロバレーカレッジ(DVC)、ロスメダノスカレッジ(LMC)の3校で形成されるカレッジ群です。全てのカレッジで入学基準となる英語力は同一でiBT61/IELTS5.5となります。もし、英語力に不安が有る方や必要点数が取れず直接入学が難しい場合は提携している語学学校の紹介もしています。

Q. 四年制大学に進学しない学生の就職活動の実態は?

まず四年制大学に進学する人が圧倒的に多いので、留学生への就職活動の手伝いはかなり限られます。

F1ビザを取得している学生がカレッジを卒業すれば、OPTで1年間、学生ビザのまま働けます。OPT先は自分の専攻にまつわる部分が大半なので、担当教授から紹介してもらうことが多いようです。OPTがしやすいのはホスピタリティ系や、ピクサーのアニメーションアシスタントなどがあります。大きな仕事はできないので、経験として就職するケースが大半でしょうか。OPTを1年間経験してから、4年制大学の3年次に編入する学生もいますが、カレッジを卒業してそのまま現地で就職という人はあまりいません。在学中に現地で結婚した男性は、カレッジ卒業後に家族を養うため一旦就職していましたが、最終的には再度大学に戻り4年制大学卒業資格を取っていました。やはり最終的には4年制大学まで進学する学生さんが多いです。

日本人留学生が150人を超えていた時期には、サンフランシスコの日本領事館の方が日本人学生に対してスピーチをしに来てくれたり、日本の大手企業の方が就職フェア等に関する案件でディアブロバレー・カレッジの日本人学生会の方と連絡を密に取り合っていたりしました。

4年制大学まで行けばオプションが広がりますが、カレッジ卒業後に就職するのなら日本に関係する就職先が多いでしょう。

帰国後の就職を考えているのであれば、言語力を活かした観光系などが人気なようにおもいます。

Q. インターナショナル・スチューデント・オフィス(ISO)では、どんな相談ができますか?

出願や入学に関わることはすべて相談できます。合格後は、新入生オリエンテーションやカウンセリングなどにも参加しなければなりません。全ての留学生の相談事に対してISOから適材適所の部署に振り分けをしているので、出願してから学校が始まるまでの全ては先ずISOで相談すると良いでしょう。

カレッジについて知りたいという段階では、私が所属するマーケティング部門で相談に乗り、出願書類を仕上げたらオフィスに紹介していきます。

今はオンラインアプリケーションのみになったので、CCCアプライでオンライン提出してもらい、残高証明書やパスポートコピーはオフィスへ添付で送るという方法を取っています。

Q. 最後に日本人留学生へのメッセージをお願いします!

リクルートの仕事をしていながらも、私はアメリカの大学がすべてだとは思っていません。日本の大学でも十分勉強はできますし、良い研究をしている大学は国内にたくさんあります。ただ平均的な部分では、日本とアメリカの大学生を比べると、アメリカの大学生のほうが間違いなく勉強しています。内容の難しさよりも、アメリカの大学はとにかく勉強量が多いので鍛えられるのです。その勉強量をこなすためには、やはり好きな分野でないと乗り越えるのが難しいので、自分が興味を持てる分野を学んでもらいたいです。

20年前と比べると、アメリカの大学に在籍する日本国籍保有者の数は激減しています。少子化が進んでいるので致し方ない部分ではありますが、ディアブロバレー・カレッジでは韓国やインドネシアの学生が日本人の在籍数を越しています。韓国の人口比は日本の半分ですが、アメリカで留学している韓国人学生数は日本人学生数の倍です。今後の日本が世界を相手に競争するには出る事を恐れず、積極的に打って出れる人材が非常に大切になってきます。

そして、18〜22歳の人生においていちばん多感な時期に、母国を離れてひとり異国の地で勉強するというのは、学業を極めるだけでなく、一人の個人としての成長において非常にプラスになります。私は、留学の一番のメリットはこれだと思っています。

せっかく親御さんがスポンサーとしてついていてくれるのなら勉強はもちろんしなければなりません。ただ、私は「良い成績を取れ」とは言いません。最低限卒業する程度の成績は修めて、そして自分自身で何が大切な事なのか見極めるようにしてください。

勉強よりも大切なことや有益なことが、大学生活の中にはそこかしこにあります。「これは勉強よりも大切なことだ」と自分自身で判断し、分かるものを大切にして、勉強面は勿論ですが、それ以外にも様々なことを吸収し経験・体験して欲しいと思います。

留学先では、周りから日本人代表として見られる中で恥ずかしくない行動をして、日本人として何ができるのかなど、自分自身を知る良い経験になると思います。

海外に出ることで母国の良さがあらためて分かりますし、渡米することで、アメリカの良い面も悪い面も知ることができます。公平な目を持って母国や地元を見つめ直し、それぞれの良し悪しを理解していく。アメリカの良い面を日本へ紹介して、日本の良い面はアメリカに紹介する橋渡しのような役も、留学生としてのお仕事だと思います。

留学では、勉強以外の面でも何ができるのか考えながら勉強してほしいです。

英語を話せる人間=グローバルではありません。「グローバル」は西洋化を指す言葉ではなく、どんな国に行ってもそれぞれの国の文化に沿った行動や言動、仕事ができる人がグローバルなのだと思います。

アメリカにはいろいろな国籍の人たちがいるので、各国の文化を知る場所でもあります。国による違いを楽しみながらも、文化を理解して吸収していき、卒業後に世界で活躍できる本当の意味でグローバルな人間になって欲しいと思います。

ありがとうございました!

大変魅力的な人柄をお持ちの廣田さん。廣田さんが語るDVCの魅力に引き込まれますね!

U-LABOでは、カルフォルニア大学(UC)をはじめとした名門アメリカ大学への編入プログラムを用意しています。

編入する前から編入後、就職活動までをサポートするので、編入を考えているけど、不安が多い方は編入プログラムを受けるのをおすすめします。

無料相談も実施しているのでお気軽にご相談ください。

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私たちは、海外トップ大学を目指す日本人学生のための留学サポート会社です。

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