チェコでの大学生活は、日本とは違う学びや文化、日常を体験できる貴重な機会です!この記事では、私自身の経験をもとに、チェコの大学生活について詳しくお伝えします。
私はカレル大学を卒業し、現地での学生生活を実際に体験してきました。授業や時間割、友人作り、イベント、生活費など、留学を考える方が気になるポイントを具体的にまとめています。
チェコでの留学生活をもっと楽しむために、必要な準備やコツを一緒にチェックしていきましょう!
授業はどんな様子?
チェコの大学では、一般的に授業は月曜日から金曜日まで行われます。ただし、学生ごとにスケジュールが異なり、選択科目や専攻によって1日の授業数が異なります。
授業選択
カレル大学の人文学部(Faculty of Humanities)では、必須授業と単位を取得すれば、好きなように自分の授業が選択できます。
例えば、1年生時に必須なチェコ語講座と人類学の授業をとり、それ以外は自分の興味のあるもので大丈夫です。
一方、チェコ生命科学大学プラハでは3年間の授業と時間割が決まっており、数コマしか授業選択ができない場合もあります。
時間割
チェコの大学では、朝早い授業は基本的に7時半から始まり、通常19時ごろに全ての授業が終わります。
授業時間は大学や学部、授業内容によって異なりますが、短いもので約1時間、長いもので約3時間の授業があります。
クラスサイズ
クラスサイズは大学や学部、さらには授業によって異なります。
私の代はコロナ禍の影響で学生数が少なく、最小の授業では3名ということもありました。一方で、人数が多い場合には25名程度のクラスもありました。
大規模な講義では100名ほどの学生が参加することもあります。 授業の形式や内容によっては、少人数で密なディスカッションが行われる場合もあれば、大人数の講義で一方的な講義形式になることもあります。
ランチのおすすめは?
チェコの大学では、学内のカフェテリアや近くのレストランでランチを楽しむことができます。多くの学生は、以下のような選択肢を利用しています。
学食(Menza):安価で栄養バランスの良いメニューが特徴。一食あたり約70–200 Kč(約420–1200円)。 *1 Kč=6円換算
レストラン:ピザや伝統的なチェコ料理(例: グラーシュ)を楽しむことができます。
自炊:寮にキッチンがある場合、自分で作ることも一般的です。 私は節約のためサンドウィッチやおにぎりを学校に持っていきました。
ランチタイムは友人との交流の時間でもあり、キャンパス内の食堂やカフェは賑わっています。
友人作りはどうする?
友人作りは、留学生にとって重要です。授業やプロジェクトでの交流を通して、自然と仲良くなれます。他には以下の方法で友達を作ることができます。
学生クラブ:スポーツ、文化活動、言語交換など多岐にわたるクラブがあります。
交流イベント:留学生向けのオリエンテーションや国際交流イベントが開催される大学もあります。
寮:寮のルームメイトや隣人と仲良くなる方法もあります。
文化や言語の違いで孤立しやすいですが、自分から積極的に声をかけることを心がけましょう。
イベント(季節ごと・交流イベントなど)はある?
チェコの大学では、季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。頻度や規模は大学や学部によります。
カレル大学では学生数が多い、哲学部や社会学部が季節ごとにイベントを開催しています。例えば:
- 映画鑑賞
- カレル大学のオーケストラのコンサート
- 舞踏会
他の大学でも、小規模ですが、イベントが開催されています。イベントの情報は学校や学部のSNSにて更新されます。
大学寮はどんなところ?
多くの学生は大学の寮に住んでいますが、その清潔さや設備の質は大学や寮によって異なります。
一般的に、手頃な価格の寮は古いことが多く、日本のような清潔感には欠けることがあります。日本と同じような清潔感を求める場合は、少し高めの寮を選ぶ必要があります。
月額料金は以下のようになっています。
- プラハの学生寮:約3,000〜15,000 Kč(約18,900〜94,500円)
- 地方都市の学生寮:約2,000〜10,000 Kč(約12,600〜63,000円)
*1 Kč=6円換算
大学1—3年生のカリキュラムは?
チェコの教育制度
チェコの教育制度では、高校(Gymnázium)が日本よりも長い傾向があります。チェコの高校は、通常、4年間で構成されていて、日本の一般的な3年制高校と比較して1年長いことになります。
日本 | チェコ共和国 | |
高等学校 | 3年制 | 4年制 |
大学 | 4年制 | 3年制 |
大学1年生
チェコの大学1年生は、主に基礎的な知識を身につける段階で、基礎科目が多く提供されます。学生は、学問的な基盤を築くために、幅広い分野に触れることが求められます。
具体的な授業例としては以下のようなものがあります。
- Introduction to Economics(経済学入門)
- Introduction to Academic Writing(アカデミックライティング入門)
- Introduction to Psychology(心理学入門)
私の場合、1年生の1学期には5つの授業を履修しました。これで23単位を取得しましたが、オンライン授業が中心だったため、履修する授業数は比較的少なめでした。
2学期には、授業を6つ履修し、合計33単位を取得しました。1年生の間に取得した単位数は、合計で56単位となりました。
進級に必要な単位数は、大学や学部によって異なるため、各学部の規定をしっかりと確認し、授業選択を行うことが重要です。授業ごとの単位数も異なるため、進級や卒業に必要な単位数をしっかりと把握しておく必要があります。
なお、卒業には、180単位(180 ECTS credits)が必要となります。
大学2年生
大学2年生になると、1年生で学んだ基礎をもとに、授業内容がさらに専門的で難易度の高いものへと進みます。この段階では、専門分野に関連する知識を深め、実践的なスキルを養うことが求められます。
早い学生は、2年生の1学期中に卒業論文のテーマを決め、監督教授(スーパーバイザー)を探し始めます。
日本とは異なり、チェコでは学生が自分で卒論の監督教授を見つけ、依頼する仕組みになっています。監督者を決めることは、学生の重要な責任であり、その後の卒論の進行に大きな影響を与えます。
大学3年生
大学3年生は、学士課程の最終年度であり、授業と並行して卒業論文の執筆を進める重要な時期です。この年には、卒業に向けた集中的な準備が求められます。
卒業論文の執筆
大学3年生になると、学生は卒業論文の執筆を本格的に始めます。卒業論文は、学士課程を修了するための重要な要素であり、学生の学問的な成果を示すものとなります。
卒論の提出期限は大学によって異なりますが、一般的には4月から5月が多いです。
卒論を執筆する過程では、指導教授(スーパーバイザー)との密な連絡が不可欠です。教授からのフィードバックを受けつつ、内容を改善し、論理的かつ明確な文章を構成することが求められます。
卒業試験(State Exam)の準備
チェコの大学では、学士課程の卒業に際して卒業試験(State Exam)を受けることが一般的です。この試験は、専攻分野に関する広範な知識を問われるもので、学生の学問的な理解度を評価する重要な試験です。
卒業試験の科目や形式は大学や学部によって異なりますが、通常は複数の科目が選択され、その内容を十分に準備することが求められます。 2学期には、卒業試験のための準備が本格化します。多くの学生はこの期間に試験の範囲を整理し、過去の問題や教科書を復習しながら、試験に臨む準備を整えます。
難易度は大学や学部によって異なります。
卒業論文ディフェンス(口頭試問)と卒業試験合格で卒業が確定します。
高校生が留学前に知りたいこと
もしチェコでの大学生活を充実させたいのであれば、事前に知っておくべきことがいくつかあります。
言語について
チェコの公用語はチェコ語ですが、大学では英語で授業もあり、英語が堪能であれば、言語の壁を感じることなく学びを進めることができます。
しかし、チェコ語を少し学んでおくと、日常生活でのコミュニケーションや地元の人々との交流がスムーズになります。基本的な挨拶やフレーズを覚えておくと、より現地の生活に溶け込むことができるでしょう。
とはいえ、日常の細かい翻訳やコミュニケーションに関しては、Google翻訳などの翻訳ツールを活用することで、大きな問題を乗り越えることができます。
予算と生活費
チェコの学費は欧州の他の国と比べて比較的安価ですが、生活費や旅行費用についても計画を立てておくことが重要です。プラハなどの大都市では、住居や食費にかかる費用が多少高くなることがあります。
公共交通機関は発達しており、学生割引が利用できるので上手に活用しましょう。また、学生証を使って観光地や博物館などで割引を受けることもできるため、賢くお金を使うことが大切です。
生活環境
チェコの気候は四季がはっきりしており、特に冬は寒く雪が降ることもあります。暖かい服装や防寒対策を忘れずに準備しましょう。
都市部と地方では生活環境が異なり、大都市プラハは賑やかで便利ですが、地方都市では静かな環境で学びやすいという利点があります。自分のライフスタイルに合わせて生活する場所を選ぶことが重要です。
チェコの食文化
チェコの食文化は肉料理が中心で、特に豚肉や牛肉を多く使用した料理が一般的です。留学中に食事に挑戦することも楽しみの一つですが、ベジタリアンやヴィーガンの食事に対応している場所は限られている場合もあります。
食材や料理を学ぶことも、現地文化を理解する一環としておすすめです。
*チェコのパン(ロフリーク)、ウィンナー、目玉焼き
交通と移動
チェコは公共交通機関が非常に発達しており、バス、トラム、地下鉄などを活用することで、都市内を効率的に移動できます。
学生割引が利用できることが多いので、交通機関を上手に使うことが生活費を節約する一つの方法です。また、チェコから他のヨーロッパの国々への旅行も便利ですので、旅行を計画する際には予算を考慮しておきましょう。
交流とネットワーキング
大学生活は新しい友人を作るチャンスです。チェコには多くの国際的な学生が集まるため、他国の文化を学びながら友人を作ることができます。積極的に学外活動やクラブ、イベントに参加することで、学問だけでなく、さまざまな経験を得ることができます。
治安
チェコは比較的治安が良い国ですが、大都市ではスリや詐欺が発生することもあります。特に観光地や公共の場では注意が必要です。貴重品は常に安全な場所に保管し、自己防衛の意識を持つことが大切です。
まとめ
チェコの大学生活のリアル、特徴は伝わりましたか?
授業のスケジュールは大学によって異なり、学生ごとの選択科目や専攻に応じてカスタマイズされます。またチェコの大学では、1年生は基礎的な知識を学びながら学問的な土台を築くことが求められ、2年生以降は専門的な内容に進んでいきます。進級や卒業に必要な単位数をしっかり把握し、卒業論文や卒業試験の準備を進めることが重要です。特に、卒業論文のテーマ決定や指導教授の選定は、学生の大きな責任であり、卒業に向けてしっかりと準備を進める必要があります。
チェコでの大学生活は学問、文化交流、自己成長の全てが詰まった貴重な経験となります!しっかりと準備し、現地で積極的に活動することで、充実した留学生活を送ることができるでしょう!
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