留学を考えたことのある人なら一度は聞いたことがあるTOEFLテスト。4技能がまんべんなく学べ、多くの海外大学での入学試験の基準となっているこのテストは、米国ニュージャージー州プリンストンに本部を置くETSが運営しています。

今回、ETSの子会社であり、TOEFLテスト日本事務局をされているETS Japanのオフィスに潜入することができました!

多くのスタッフの方に迎えていただきつつ、ETS  JapanやTOEFLテストについて、根本 斉カントリーマネジャーにお話を伺いました。

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U-LABO(小泉) 今回はお時間をいただきありがとうございます。アメリカ留学を経験した私にとって、TOEFLテスト学習者としての関わりしかなかったため、TOEFLテスト日本事務局の方々とこのようにお話しできるのは大変貴重な機会です。ぜひTOEFLテストやETS Japanについて詳しく教えてください! 

ETS Japan(根本) ETS Japanとしても、TOEFLテスト学習者やサポーターの方々と関わる機会は非常に重要だと思っています。ぜひよろしくお願いします。

―ETS Japanは何をしている会社?

U-LABO(小泉) さっそくですが、ETS Japanはどんな活動をされているんですか?

ETS Japan(根本) ETS Japanは、ニュージャージー州にあるETS本社の子会社です。日本部門としてETSの教育や学習サービスを提供しています。

TOEFLテストには数種類あり、iBTテストは4技能をコンピューターで受験する、アカデミックな英語力を学ぶ留学者向けの試験です。ITPテストは団体向けとしており、Level 1とLevel 2に分かれ、試験がコンピューター化する前のPBT(ペーパー版)試験問題を使用しています。中高生向けに作られたJuniorテストは、リーディングとリスニングの2技能で、ややアカデミックなトピックも含まれています。Primaryテストは小中学生向けのテストで、Step 1は英語初級、Step 2は簡単なコミュニケーション問題が使われてます。

昨今多様化している受験者・スコアユーザーからのニーズに応えるため、TOEFL iBTテストも自宅受験が可能になりました。また試験時間が短縮されたEssentialsテストも提供しています。試験の種類によって、それぞれスコアや受験費用が異なります。

U-LABO(小泉) 私もアメリカ留学を経験する前には、TOEFL iBTテストを受験しましたが、テストの種類が複数あるなんて知りませんでした!それにしても、TOEFLテストはかなり以前から実施されていますよね。

ETS Japan(根本) TOEFLテストが開発されたのは1963年です。第二次世界大戦が終わってから世界各国の優秀な学生がアメリカの大学に留学してきましたが、その英語力にはばらつきがありました。スタンダードな英語力を測るため、入学時の学力テストが必要だったのです。ETSが作成した最も古いテストが、アメリカの高校生の学力テストとして開発されたSATで、次にTOEFLテストが登場しました。

U-LABO(小泉) そんなに古いテストだったんですね!ちなみにTOEFLテストといえば全てコンピューターで行われるイメージがありますが、いつから導入されたんですか?

ETS Japan(根本) 開始当初はペーパー試験でしたが、2000年〜2006年には、コンピューターを使ったインストール版のコンピューター試験が導入されます。2006年以降にはインターネットが活用され、4技能のスコアを算出する現在のテスト形式になっています。

U-LABO(小泉) アカデミックな環境で使える、実用向けのテストですよね。

ETS Japan(根本) TOEFLテストが取り上げるリベラルアーツのトピックはたくさんあって、「今回は絶対このトピックが出題されるはず」という予測がしにくいんですね。ですが学問の専門用語などに詳しくなる必要は無く、知識を自分で噛み砕いて、設問に対し早く適切に解答できる能力を身につけることが重要です。

U-LABO(小泉) 確かに、難しい専門用語は知らなくても解けるテストとよく聞いていました。

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―ETSはTOEFLテスト問題をどうやって設計しているの?

U-LABO(小泉) ETSはTOEFLテスト問題をどうやって設計しているんですか?

ETS Japan(根本) イギリスやオーストラリアでは、入学後に授業を理解しやすくするための準備コースがありますが、アメリカの大学では入学後の準備期間はありません。環境に早く適応するには、事前にスキルを鍛えておく必要があります。そのため、新入生(フレッシュマン)が勉強したり課題として課されるような内容を使って、アカデミックな環境での英語力を測れるように問題を作成しています。

U-LABO(小泉) たしかに、イギリスの大学は通常3年で、留学生は追加で1年間の準備期間がありますが、アメリカの大学では、日本と同じく4年での卒業ですね。アメリカにはこの1年間の準備期間がないということですね。

ETS Japan(根本) そうです。TOEFLテストはインターネットの普及により、実際の大学授業で使われるような技能統合型の問題提供が可能になりました。技能統合型の問題がTOEFLテストの勉強で最も苦労する点ではありますが、授業内容をきちんとシミュレーションして、現地で初めて授業を受けたときの苦労度を下げることを目標に問題の設計・運用をしています。現地では紙に文章を書く筆記の場面はありませんから、エッセイをコンピューター上でタイピングすることも、すぐに求められる能力です。

U-LABO(小泉) 私もTOEFL iBTテストの受験をした時には、技能統合型に非常に苦労しました。具体的には「講義を聞いて(Listening)、文章を読んで(Reading)、自分の考えを書く(Writing)、もしくは、話す (Speaking)力」が求められました。

しかし、アメリカの大学に進学してみると、実際の授業では当たり前のことなんですよね。たくさんの論文を読んで予習して、教授の授業を聞き、そして課題としてエッセイ10ページというような授業はざらにありました。

日本人はテストのために英語を学んでいるケースが多いので、このような技能統合型を見るとびっくりするかもしれませんが、逆に言うと、この形式を日本で練習しないまま海外大学に進学してしまうと、非常に苦労すると思います。

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ETS Japan(根本) そうですね。さらに、留学で大切なのは授業だけではありません。日本人は基本的に1人で勉強することが多いですが、アメリカの大学では授業で与えられたプロジェクトに取り組むため、授業の外で、スモールグループを作り、役割分担を決めてディスカッションや意見交換・意見のすり合わせをしながら課題に取り組みます。

ですからコミュニケーション慣れしていないと、授業に圧倒されてしまうんですね。つい日本人留学生同士でつるんでしまい、コミュニティが広がらないこともあります。英語はコミュニケーションツールですから、まさしく「芸は身を助ける」ですね。留学先で成功したい人にとって、TOEFLテストは万全の準備ができるテストだと思っています。

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ーTOEFLテストの勉強を考えている学生へ、アドバイスやメッセージをお願いします。

ETS Japan(根本) TOEFLテストは現地での授業対策に特化しているテストであり、そのスタンダードを変えていません。これがTOEFLテスト最大の魅力であり、価値でもあります。基準にパスすることが簡単なテストは入学が簡単でも、入学後の授業でとても苦労します。

技能統合型のTOEFLテストは、現地の授業をシミュレーションして問題を設計していますから、スコアがあれば、入学後の苦労は少なくなるはずです。現地の授業では、とにかく初動が大事になります。授業の理解力だけではなく、インターナショナルなコミュニケーションは、易しい試験をパスしただけでは上手くいきません。

U-LABO(小泉) 私もTOEFLテストを受けてから留学しましたが、その過程で学んだことがそのまま授業(や授業外の課題に取り組む際)に活きていたので助かりました。現地の授業の大変さを知らずに、TOEFLテスト以外のテストを選択する生徒も多いですが、その苦労を乗り越えれば、留学後には確実に違う世界が広がっていることを伝えたいですね。

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貴重なお話をありがとうございました!

★ETS Japanとの本インタビューの続きは、ETS Web Magazineにて公開中!

【U-LABO x ETS】海外大学進学卒業生・指導者が語るTOEFLテストの価値を徹底解説!?

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