日本人に人気のあるアメリカの留学先として、いつも上位に挙がるのがカリフォルニア大学。住みやすいエリアにあり、様々な分野の研究ができる、レベルの高い教育が受けられるといった理由で目指す人が多いのですね。

世界的に見ても知名度が高いので、いわゆる憧れの大学ともなっています。

でも実は「カリフォルニア大学」というのは、大学群の総称であるということはご存じでしたでしょうか?カリフォルニア州内にキャンパスが10校あり、それぞれにエリアも特徴も違います。今回は、カリフォルニア大学(UC)の10のキャンパスについて、チェックしてみましょう!

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カリフォルニア大学バークレー校(UCB)

UCバークレーは「Bears」というニックネームで親しまれていて、正式名称はカリフォルニア大学バークレー校と言います。創設されたのはなんと1868年、カリフォルニア大学の中でも最も古い伝統を持つキャンパスですね。それだけに有名人の輩出も多く、知名度もトップクラスです。アメリカ全土というカテゴリーでも常にランキング上位に位置していて、トップの座をキープすることも多い学校です。

UCバークレーの特色としては、ITエンジニアや先端技術の研究が盛んで、世界レベルの実績が豊富ということですね。そのため、世界に通用するIT技術を研究したいという人にピッタリの大学となっています。また、経営学科も有名で、HaasShcoolと呼ばれるビジネススクールを抱えています。この学科は世界的にトップレベルの経営学が学べるところとして知られていて、ペンシルバニア大学と1、2位を争う有名校ですね。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)

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日本でも非常に知名度の高い大学である、カリフォルニア大学ロサンゼルス大学、通称UCLAです。UCLAは、まずブランド力が非常に高いのが特徴で、その学校名である「UCLA」のアルファベットが入ったパーカーやスウェットなどは、アメリカンファッションとしても有名ですよね。また、映画でも大学のシーンとなるとUCLAでロケされることが多く、実際に校舎に行ってみると、これまで見てきた映画のワンシーンを思い出す場所をたくさん見つけられるはずです。

こうしたことから、アメリカでもかなり人気で、全米でも入学希望者が一番多い大学として毎年ニュースになります。当然、世界各国からの留学希望者も多くて、キャンパスではあらゆる人種が集まっている様子が見られます。

幅広い分野で高い実績を出していますが、特に理系、物理学に強い大学です。ノーベル賞を受けた教授もたくさんいて、現役で教鞭を取っている人もいます。それだけに、高いレベルの研究をしたいという人に向いていますね。スポーツ系でも強い大学で、NBAや大リーグでもUCLA出身という選手は多いですよ。スポーツ留学という意味でも良い大学ですね。

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カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)


UCサンディエゴはメキシコとの国境に近い、ラホヤという都市にキャンパスを構える大学です。1964年という比較的新しい歴史の分校ですが、ランキングではバークレー校とUCLAの次に来る、実績の高い学校でもありますね。というのも、大学院に割り振られている研究費の金額はカリフォルニア州の中でナンバーワンとされていて、その研究の厚みと実績は他の追随を許さないものだからです。7つに分かれたカレッジ制となっていて、それぞれに異なる教育方針や教養科目が設けられています。また、校舎自体も違うため、同じUCサンディエゴであっても、カレッジによって雰囲気が随分異なりますね。

様々な科目で実績が高いですが、特に政治学の分野では、最新の研究に基づく理論が学べるという評価が高いです。また、生物工学の分野でも研究のレベルが高く、画期的で注目を集める研究について、ニュースになることも多いところとなっています。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)

1944年に創設された大学で、歴史があります。カリフォルニア州の中でも北に位置していて、ロサンゼルスからは自動車で2時間くらいかかるところに位置しています。いかにもアメリカの田舎というところに建っている学校で、周りは雄大な山の自然と共に、視線を変えれば美しいビーチがあり、非常に美しい景色が広がっています。都市部の繁華街のようなものは発展していないので、学生が学業に専念できるというメリットがありますね。

この学校の学科は、UCの中でも個性的なラインナップとなっています。特に、薬理学は他にはないので、この面での研究をしたい人はUCサンタバーバラ一択ということになりますね。また、会計学もここだけですので、USCPAを取りたい、あるいは将来的にアメリカでそのまま経済や会計の仕事をしたいという人にとっておすすめの大学です。

カリフォルニア大学デイビス校(UCD)


UCデイビス(UCデービス)は、カリフォルニア州都のサクラメントから近いところにあるデイビスにキャンパスを構える大学で、「Aggies」という愛称で親しまれています。このUCデイビスの最大の特徴は、とにかくキャンパスと大学の敷地が広いことですね。日本のスケールでは考えられないくらいの面積に、農地や森林などが広がっていて、カリフォルニア大学の中でも敷地面積が一番広い分校となっています。

それには理由があって、このUCデイビスは農業系の専攻学科が強いのです。また、獣医学やバイオテクノロジーを含めた生物学の学科で実績が高く、基礎研究から最先端技術の開発まで、あらゆるレベルの研究がなされているのですね。日本とアメリカでは農業についての意識や文化、習慣が違いますが、世界レベルの新しい考え方に基づいた手法を学べますし、世界の食糧危機を救うための技術を開発できるという楽しみもあります。他のキャンパスとはちょっと違う雰囲気の大学ですが、これらの分野に興味があるなら、選ぶ価値のあるところと言えます。

カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)


UCアーバインは「Anteaters」というニックネームを持ち、1965年に創設された大学です。アーバインは、ロサンゼルスに近いオレンジ郡に位置しています。このエリアはもともとアジア系の移民が多いところなので、大学にもやはりアジア系の学生が多いという特徴がありますね。全体で見ると60パーセントくらいがアジア系で、中国系とインド系が多いです。こうしたことから、留学生に対する意識が高いという特徴があります。

このUCアーバインは特に先進IT系の学科が強く、「第二のシリコンバレー」と呼ばれるほどです。ITエンジニアとコンピューターサイエンスの分野で、非常にレベルの高い研究がなされていますね。最先端のIT技術についてはやはり世界中の学生からの希望が多く、入学できるのはなかなか厳しいこともあります。特に、コンピューターサイエンス学部は合格率が5%程度の難関と言われています。しっかりとした試験対策をしていないと、夢を実現させることはできません。また、UCアーバインには経営学が本科という形で設けられています。アメリカ仕込みの経営を学びたいという人にもぴったりですね。

カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)


UCリバーサイドは1954年に創設された大学で、「Highlanders」のニックネームが付けられています。この分校があるリバーサイドは、ロサンゼルスの街から100キロくらいのところにあり、閑静な都市です。それでいて、車ですぐにロサンゼルスにも出られる位置ですので、住みやすく、便利なところでもありますね。このリバーサイド地区はもともとレモンやオレンジを産出するところとして有名でした。その関係もあって、このUCリバーサイドは柑橘類の研究機関としてスタートしたという歴史を持っているのですね。

その後、教養学部が1954年に作られたことによって、現在のような総合的な研究を行う大学として成長していくことになりました。今では幅広い学科が設けられていますが、やはり農学が強いのが特徴ですね。キャンパスの周りには広大な農地が確保されていて、柑橘類はもちろんのこと、様々な農作物が栽培されています。のんびりと落ち着いた環境で、とてもきれいな場所です。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)


UCサンタクルーズは、サンフランシスコにほど近い都市にある大学で、緑豊かな場所にキャンパスが建っています。山あいの土地ということもあって、森林に囲まれた落ち着いた環境で勉強ができますし、ハイキングなどのアクティビティをするのに最高の場所ですね。このUCサンタクルーズでは、特に天文学が強いのが特徴です。NASAと共同研究を行っているなど、非常に高度な研究がなされていて、世界中から多くの優秀な学生が集まっています。また、この付近にはシリコンバレーがありますので、IT関連の研究も先進的で実績が高いですね。コンピューターサイエンス系の学科があり、在学中に起業する学生が多いというのも特徴と言えます。

UCサンタクルーズがある都市は医療用大麻が早い段階から承認されていたところで、開放的な雰囲気の強いです。それだけに、様々な分野で自由でおおらかな風潮が、都市全体にも大学にも広がっています。個性を大事にする自由な雰囲気を好む人にぴったりですね。

カリフォルニア大学マーセッド校(UCM)


UCマーセッドは「Bobcats」の愛称で親しまれている大学で、2005年に作られたばかりのカリフォルニア大学では最も新しいキャンパスです。21世紀になってから創設されたのはここだけということもあって、新鮮さを感じられる大学です。いわゆる伝統的な雰囲気を持つ他の大学とは違い、フレッシュな教授陣や熱意のある生徒が多いというのが特徴となっていますね。いろいろな学部がありますが、遺伝子工学や心理学などが人気があり、研究実績も高いので、留学生も多いです。

このUCマーセッドのメリットとして、マーセッドという都市は物価が安いという点が挙げられます。やはりサンフランシスコやロサンゼルスなどは大都市だけあって、家賃も食料品なども高く、生活費が大変なこともありますが、ここなら比較的リーズナブルに暮らせます。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)


バークレー校の次に創設された、伝統ある大学院です。特に医療系の実績が高く、医学部や薬学部は有名で、学生だけでなく、現役の医師が最先端の技術を学ぶために世界中から集まります。ちなみに、このUCサンフランシスコは大学ではなく、大学院として機能していますので、留学をする際にはいわゆる院生としての資格を持って編入しないといけません。サンフランシスコ市内にキャンパスがありますが、診察を行う大学病院などもありますので、4つの場所に分散しています。

医学系の研究はとても先進的で、世界初の技術や手術法などをいくつも開発して、医療系に大きな貢献をしたところでもありますね。遺伝子組み換え技術を考案するなど、遺伝子学系のレベルも高く、学べる範囲は非常に広いですよ。

※こちらは大学院のみの開校のため、U-LABOでは「大学群」の中のカウントには含めていません。

さいごに

今回はカリフォルニア大学の全10キャンパスを解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?

UCLAやUCバークレーが有名ではありますが、カリフォルニア大学は全てのキャンパスのレベルが非常に高く、それぞれの魅力を持っているのが特徴です。数あるキャンパスの中から自分に合ったキャンパスを選べるという環境はとても魅力的ですよね。

U-LABOでは、カルフォルニア大学(UC)をはじめとした 名門アメリカ大学への編入プログラムを用意しています。

編入する前から編入後、就職活動までをサポートするので、編入を考えているけど、不安が多い方は編入プログラムを受けるのをおすすめします。

無料相談も実施しているのでお気軽にご相談ください。

記事監修・・・小泉 涼輔
記事監修・・・小泉 涼輔

U-LABO代表。高校の時の偏差値28から、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を飛び級で卒業。日本で最もアメリカ名門大学への編入に精通した専門家の1人として、これまでに多くの学生を合格に導いている。2022年にはUCLAが選ぶグローバルに影響を与える企業・起業家100(「UCLA Bruin Business 100」)に選出された。著書「UCLAに留学したいと思ったら読む本
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