上智大学理工学部英語コース(Green Science/Engineering)は、理工学教育をオールイングリッシュで受けられる、国内でも数少ない、極めて魅力的な選択肢です。

しかし、上智大学では2027年4月より理工学部に新学科「デジタルグリーンテクノロジー学科」が開設され、現行の英語コースは2026年9月入学をもって学生募集を停止します。

そこで、以下のような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

  • 「新設学科の対策ってどうすればいいの?」
  • 「これまでの英語コースとの違いは?」
  • 「書類選考のみの入試で、合格を勝ち取るためのスコアは?」

本記事では、上智大学に圧倒的な強みを持つ当塾が上智大学理工学部英語コースの特徴から、合格に向けた具体的な対策までを徹底解説します。

本題に入る前に、U-LABOでは無料の受験相談会を実施しています。

上智大学理工学部の英語コースに少しでも興味のある方は是非一度無料相談会にお越しくださいませ。
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上智大学理工学部英語コース(Green Science/Engineering)とは?

上智大学理工学部英語コースは、2012年に開設された、すべての教育課程を英語で行う学位取得プログラムです。

多くの日本の大学が日本語での講義を主とする中、本コースでは入学から卒業まで、授業、試験、レポート、研究指導、論文執筆のすべてが英語で完結します。

キャンパスは、文系学部も集う都心の「四谷キャンパス」です。理工学部の専門性だけでなく、上智大学が掲げる「他者のために、他者とともに(For Others, With Others)」の精神に基づき、文理融合の環境でグローバルな視野を養える点が大きな特徴です。

留学生と日本人学生が机を並べて学ぶ環境は、まさに「日本国内の留学」と言えるでしょう。

英語「で」科学技術を学ぶ!独自カリキュラムの魅力

このコースの最大の強みは、単に英語を学ぶのではなく、「英語をツールとして科学技術(STEM分野)を学ぶ」点にあります。

世界中の最新論文や技術情報は英語で発信されるため、学生時代から英語で思考し、研究する習慣を身につけることは、将来グローバルエンジニアや研究者を目指す上で圧倒的なアドバンテージとなります。

また、少人数教育と手厚いメンターシップが特徴です。定員は各コース25名(1学年)と非常に少なく設定されています。

そのため、教員と学生の距離が非常に近く、一人ひとりに合わせたきめ細かい指導(メンターシップ)が可能です。

参考:上智大学グリーンサイエンス/エンジニアリング(理工学部英語コース)とは

グリーンサイエンスコースとグリーンエンジニアリングコースの違いと定員

英語コースには2つの専攻(コース)があり、学ぶ領域が異なります。出願時にどちらかを選択する必要があります。

※上智大学では、2027年4月より理工学部に新学科「デジタルグリーンテクノロジー学科」が開設され、現行の英語コースは2026年9月入学をもって学生募集を停止します。

コース名Green Science コースGreen Engineering コース
所属学科物質生命理工学科機能創造理工学科
定員25名(秋入学のみ)25名(秋入学のみ)
キーワード原子・分子、化学、生物、環境調和物理、電気、機械、エネルギー創出
学ぶ内容物質や生命の基礎知識を習得し、原子・分子レベルから環境問題の解決を目指す(化学・生物学中心)。電気工学や機械工学のスキルを学び、省エネ技術や効率的な発電・伝送技術の開発を目指す(物理・工学中心)。

参照元:上智大学グリーンサイエンス/エンジニアリングコースパンフレット

新設学科:デジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)とは?プログラムの特徴

上智大学理工学部は、2027年4月に新たな英語学位プログラム「デジタルグリーンテクノロジー学科(Department of Digital Green Technology / DGTech)」の新設を構想しています。

そのため、既存コース(グリーンサイエンス/グリーンエンジニアリング)は募集停止となり、2026年9月入学の学生が、現行のGreen Science / Green Engineeringコースの最後の学生となります。

2027年度入学者が、新学科「デジタルグリーンテクノロジー学科」の第1期生となります。

新学科(DGTech)は、従来の「環境(Green)」に「デジタル(Digital)」を融合させた、次世代のイノベーター育成を目指します。

以下の2つのが、新設学科「デジタルグリーンテクノロジー」の学びのキーワードといえます。

  1. デジタルトランスフォーメーション(DX)
  2. グリーントランスフォーメーション(GX)

デジタルトランスフォーメーション(DX)

データサイエンスやAI(人工知能)などのデジタル技術を基盤とします。

そのため、カリキュラムの中心にデータサイエンスやデジタル技術が据えられます。

グリーントランスフォーメーション(GX)

既存の理工学分野(電気・機械・生物・化学)とデジタル技術を掛け合わせ、地球規模の環境課題解決をリードする人材を育てます。

環境問題の解決に必要な、人文・社会科学と自然科学の基礎的な知識を学ぶだけでなく、DXを駆使して、実社会の課題解決に応用できる力の習得を目指します。

参照元:上智大学理工学部DGTech(デジタルグリーンテクノロジー学科)とは

27年度新設のDGTech入試に関する入試情報と難易度・倍率の傾向

新学科である、DGTech(デジタルグリーンテクノロジー学科)では、DGTech入試という名称で入試が行われます。

選考方法は「書類選考」のみで、筆記試験や面接は行われません。そのため、提出書類の完成度が合否に直結します。

4月入学と9月入学を出願時に選択できます。

なお、公募推薦でも3名、カトリック推薦でも若干名の募集がありますが、メインとなる入試は、このDGTech入試です。

入試スケジュール(2027年入試)

募集時期出願時期書類締切結果発表
4月入学第1期2026年9月1日〜9月1日2026年9月16日2026年10月23日
4月入学第2期2026年11月11日〜12月4日2026年12月11日2027年1月29日
9月入学第1期2026年11月11日〜12月4日2026年12月11日2027年2月5日
9月入学第2期2027年3月10日〜3月31日2027年4月7日2027年6月4日

参照元:上智大学DGTech入試の入試スケジュールについて

出願に必要な書類

2026年度入試以降、出願プロセスはオンライン化が進みます。Web出願サイト(MyPage)での登録後、以下の書類をアップロード提出します。

具体的に必要な書類は以下の通りです。

書類詳細
Application Forms志願者情報などを所定のフォームに入力
Essay(志望理由書)500語程度で志望する理由を記載する
Official Transcripts(成績証明書)高校全学年の成績を証明するもの
Certificate of Graduation(卒業証明書/卒業見込証明書)卒業見込みや卒業を証明するもの
Standardized Test Scores(統一試験スコア)SAT, ACT, IB Diploma, GCE A-Levels, EJU(日本留学試験)のいずれかのスコア
Proof of English Proficiency(英語能力証明書)TOEFLまたはIELTSのスコア
Recommendation Letters(推薦状)出身校の教員から2通書いてもらう。

その上で、ポイントとなるのは、任意提出書類です。上智大学DGTech入試では任意でAPのスコアやIBの特定の科目の成績を提出できます。

例えば以下の通りです。

AP: Calculus, Statistics, Physics, Chemistry, Biology
IB Subject scores:HL of Math AA/AI, Physics HL, Chemistry HL, Biology HL

なお、IBのスコアについては、統一試験の出願基準としてIBを活用しない方が対象ですので注意してください。
また、そのほか、科学系のコンテストの実績なども提出可能です。

任意で提出可能であるということは他の受験生と差をつけられるポイントでもありますので、可能な限り提出しましょう。

参照元:上智大学DGTech入試の出願書類について

入試倍率について

デジタルグリーンサイエンスコースの入試は27年度が初めてですので、参考までに、過去の上智大学理工学部英語コースの入試倍率を記載します。

近年の入試結果(志願者数/合格者数)を見ると、人気の上昇に伴い競争率は決して低くありません。

各コース(グリーンサイエンス/エンジニアリング)の過去3年間の入試倍率が以下の通りです。

Green Scienceコース

入試年入試結果
2025年第1期: 49名志願 / 33名合格(約1.5倍)
第2期:27名志願 / 16名合格(約1.7倍)
2024年第1期: 32名志願 / 19名合格(約1.7倍)
第2期:15名志願 / 5名合格(約3.0倍)
2023年第1期:31名志願 / 23名合格(約1.3倍)
第2期:20名志願 / 8名合格(2.5倍)

Green Engineeringコース

入試年入試結果
2025年第1期:61名志願 / 20名合格(約3.1倍)
第2期:56名志願 / 6名合格(約9.3倍)
2024年第1期:49名志願 / 20名合格(約2.5倍)
第2期:36名志願 / 11名合格(約3.3倍)
2023年第1期:34名志願 / 15名合格(約2.3倍)
第2期:24名志願 / 7名合格(約3.4倍)

上記のように、例年1期の方が合格者が多く倍率も低い傾向にあります。

そのため、特別な事情がない限り、上智大学理工学部の英語コースを志望する方は、1期で出願しましょう。

参照元:上智大学理工学部英語コースの受験結果について

出願基準について

DGTech入試の出願基準を以下に引用します。

Applicants who meet one or more of the following criteria may apply for entrance to the Faculty of Science and Technology.
(1) Those who have completed, or are expected to complete, 12 years or more of formal education in Japanese schools accredited by the MEXT
(2) Those who have completed, or are expected to complete, 12 years or more of formal education outside Japan
(3) Those who have completed, or are expected to complete, 12 years of education at foreign schools in Japan recognized by the MEXT
(4) Those who hold, or are expected to hold, the International Baccalaureate Diploma, Baccalaureate, Abitur, International ALevels, GCE A-levels or European Baccalaureate before entering Sophia University
(5) Those who have been recognized individually by Sophia University as having qualifications equivalent to (1), (2), (3) or (4) and will reach the age of 18 at the time of entrance to Sophia University

引用元:上智大学DGTech入試募集要項

上記の通り、特殊な条件は指定されていませんので、統一試験のスコアが提出できれば問題ありません。

求められる英語力と数学・理科の要件

書類選考において最も客観的な指標となるのが、英語力と理数系の基礎学力です。

合格目安の英語力

上智大学は公式に、英語コースの出願にあたり足切り点(最低点)は公表していません。また、合格者の平均点なども公表していません。

しかし、入学後は英語で授業をうけ、英語で学位を取得するプログラムであることも踏まえ、TOEFL80点/IELTS6.0以上は最低でも欲しいです。

なお、英語力はこれより高いに越したことはありませんので、すでに取得している場合でも時間がある場合は、さらなるスコアアップを図りましょう。

なお、TOEFLは2026年1月より新形式となっています。新形式TOEFLであれば、4〜4.5以上が最低レベルとなるでしょう。

参考:TOEFL新形式のスコアについて

数学・理科の要件

上智大学理工学部の英語コースの出願において最も注意すべき点が、数学と理科の要件です。

理工学部であるため、提出する統一試験スコア(Standardized Test Scores)によっては、特定の理数科目の受験が必須とされています。

具体的には以下の通りです。

1) SAT scores: Reading & Writing, Math
2) ACT scores: English, Math, Reading, Science
3) EJU scores: Math Course 2 and at least two subjects from Science (Physics, Chemistry and Biology)
4) IB Diploma: HL of Math AA/AI and at least one subject from the following: Physics HL, Chemistry HL, Biology HL
5) GCE Advanced Level: Three subjects, including Math and at least one subject from the following: Physics, Chemistry, Biology

引用元:上智大学DGTech入試の統一テストの要件

上記の通り、IBやGCEで出願する方は、科目の指定がありますので注意してください。

書類作成のコツと対策ポイントについて

出願書類(Essay/志望動機書)でアピールすべきポイント

書類選考のみの、理工学部英語コースの試験において、500語程度のエッセイは、合否を分ける重要な要素です。

以下の3つのポイントを意識して構成しましょう。

  1. 「なぜ上智大学(Sophia)か」: 文理融合の環境や教育理念(For Others, With Others)への共感。
  2. 「なぜこのコースか」: DGTechのカリキュラムと、自分の興味(環境問題、エネルギー、物質科学など)との具体的な接点。
  3. 「将来のビジョン」: 学びをどう社会に還元したいか。

コースの目的が「持続可能なグリーン社会の実現に挑むために」であることを踏まえ、自身の経験と将来の目標を一貫性のあるストーリーで伝えることが不可欠です。

上智大学DGTechコースの目的と学習カリキュラムに対して、「なぜそれが魅力的なのか」「学びをどのように社会に活かすのか」をこれまでの経験に基づいてまとめてください。

合格に必要な統一試験のスコアについて

書類選考のみの英語コースの入試において、統一試験のスコアは志望理由書と並ぶ合否を分ける最重要ポイントです。
以下のスコアを目安としてください。

  • SAT:1400点
  • ACT:30点
  • IB:37点

その上で、同じスコアであっても理数系科目のスコアが高い方が評価が高くなるでしょう。当然ではありますが、理工学部だからです。

そのため、IBについても理数系は最低6点以上欲しいです。

なお、これらはあくまで目安であるためこれより高い場合でも落ちることはありますし、低くても合格することはあります。

あくまで、総合評価であるという点は理解しておくことが重要です。

上智大学理工学部英語コース卒業後のキャリアと進路実績

「英語で理系を学んだ人材」は、グローバル企業からの需要が非常に高いです。

大手企業への就職

Amazon Japan、三菱電機、日野自動車など、多国籍企業や日本を代表するメーカーなどへの就職が見られます。

また、企業ではありませんがJICAへの就職も見られます。 総じて、その英語力と理系分野を活かした就職が多いです。

参照元:上智大学理工学部英語コースの進路

大学院進学

より高度な専門性を求めて、大学院へ進学する学生が多数います。

上智大学大学院理工学研究科には、英語のみで修士・博士号を取得できる「グリーンサイエンス・エンジニアリング領域(Green Science and Engineering Division)」があり、スムーズな内部進学が可能です。

成績優秀者には、学部を3年(または3.5年)で卒業して大学院に進む早期卒業制度も用意されています。

参考:上智大学理工学部英語コースの早期卒業制度について

上智大学理工学部英語コースに関するよくある質問

新設学科(デジタルグリーンテクノロジー学科)の試験対策はどのようにすればいいの?

対策の基本方針は現行の英語コースと大きく変わらないです。

具体的には以下の3点を行いましょう。

1つ目は、英語スコア(TOEFL/IELTS)について、早めに目標スコアをクリアしておくことです。

具体的には、TOEFL4.0〜4.5以上またはIELTS6.0以上の取得を行いましょう。

2つ目は、標準テスト(SAT/IB等)対策です。

数学・理科の基礎を固め、高スコアを取れるように準備をしましょう。

3つ目は、新傾向への準備です。

新学科は「データサイエンス」や「GX」を重視するため、「プログラミング経験」や「環境×デジタル領域」への関心を深めておくと、エッセイ作成時に有利になるでしょう。

その上で、可能であれば、「AP」を取得しておくことが望ましいです。任意提出資料として提出可能であり、他の受験生と差をつけることができるためです。

なお、公募推薦入試などのその他の入試については、現状の理工学部のその他の学科と類似の対策を始めておくことが良いでしょう。
上智大学公募推薦の対策については、当塾の姉妹校であるホワイトアカデミー高等部が以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひお読みくださいませ。

参考記事:上智大学の公募推薦対策とは

理工学分野で英語で学位を取得できる大学は他にある?

はい、国内にもいくつか存在しますが、選択肢は多くありません。

主な併願校・比較対象としては以下が挙げられます。

大学詳細
早稲田大学基幹理工学部(数学科/情報理工・情報通信専攻)・創造理工学部(総合機械工学専攻/社会環境工学科)で英語学位プログラムを募集しています。
東北大学FGLコースという留学生とともに英語で学位を取得するプログラムがあります。
専攻は、Bachelor of Science・Bachelor of Engineering・Bachelor of Agricultureの3つです。
※2027年度以降、ゲートウェイカレッジというように名称とコース内容が変更になります。

参考:早稲田大学理工学部英語学位プログラムとは
参考:東北大学FGL学士コースとは

それぞれ専門分野や入試方式なども異なるため、慎重に比較検討してください。

まとめ:上智大学理工学部英語コース

上智大学理工学部英語コースは、日本にいながら世界水準の理系教育を受けられる貴重なフィールドです。

この記事の重要なポイントを以下にまとめます。

  • 上智大学理工学部英語コースの現行コースは2026年9月入学をもって募集を停止する
  • 2027年4月入学者より、デジタルグリーンテクノロジー学科が新設される
  • 英語「で」理系科目を深めたい人や、環境問題やサステナビリティに本気で取り組みたい人、少人数で手厚い指導を求める人に上智デジタルグリーンテクノロジー学科は最適な環境である
  • 志望理由書においては、DGTechの目的とカリキュラムが最適な理由を自分の経験をもとに論じる必要がある

この記事を通じて、上智大学デジタルグリーンテクノロジー学科についての全体像の理解をしていただけますと幸いです。

最後になりますが、当塾では、国内・海外を問わず英語で学位を取得したい方に向けて全てのサポートを提供しています。

また、代表は東京大学工学部であることからも理工学部の対策についても圧倒的な強みを持ちます。

上智大学の理工学部に行きたい、新設学科の英語コースに挑戦したいという方はぜひ一度無料相談会にお越しくださいませ。
⇨U-LABOの無料相談会はこちら

記事監修…竹内 健登

U-LABO代表であり、内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者。自身の大学受験は東京大学工学部に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると10年以上。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

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