慶應義塾大学経済学部が提供するPEARL (Program in Economics for Alliances, Research, and Leadership) は、全講義を英語で行い、経済学を学ぶ9月入学のプログラムです。

この記事では、慶應の経済学部で学ぶこのパールプログラムについて、入試突破に必要な情報やカリキュラムの特徴、卒業後のキャリアまで詳しく徹底解説します。

SATスコアや合格倍率、具体的な対策法など、PEARL(パール)に合格するために知っておくべきポイントを網羅しています。

この記事を読むことで、慶應PEARL(パール)プログラムの入試に必要な準備が整い、合格への自信を深められるでしょう。

慶應PEARL(パール)での4年間を通じて、未来のキャリアを切り開きましょう。

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慶應義塾大学PEARL(パール)プログラムとは?経済学部で学ぶ4年間の特徴

パールプログラムの基本概要

慶應義塾大学のPEARL(パール)プログラムは、「Program in Economics for Alliances, Research, and Leadership」の略称です。

そのプログラム名の通り、単に英語で経済学を学ぶことを目的としたものではなく、経済学の知識をもとに、世界を舞台に活躍する「先導者(リーダー)」の輩出を目的としたプログラムです。

9月に入学し、原則として4年間かけて学位(Bachelor of Arts in Economics)の取得を目指します。

募集定員は3回の出願期間を合わせて約100名という少人数精鋭のプログラムであり、高い英語力と論理的思考力が求められます。

参考:慶應PEARLプログラムとは

9月入学・全講義英語のカリキュラム概要

慶應PEARL(パール)のカリキュラムは、最初の2年間を日吉キャンパスで、後半の2年間を三田キャンパスで学ぶ構成になっています。

1、2年次の日吉キャンパスでは、リベラルアーツと経済学の基礎を学びます。具体的には、現代経済の分析や経済史に焦点を当てた導入科目が必修となっています。

そして、3、4年次の三田キャンパスでは、より専門的な経済学の学習に進みます。経済理論、計量経済学、経済史、国際経済など10のカテゴリーに分類された多様な科目から選択し、専門性を深めます。

講義はすべて英語で行われますが、日本語を母語としない学生向けには日本語語学クラスも提供されており、日本での就職に役立つ語学力を身につける機会もあります。

参考:慶應パールプログラムのカリキュラム

PEARLが求める学生像とアドミッションポリシー

慶應義塾大学経済学部のアドミッションポリシーは以下の通りです。

<求める学生像>

(1)社会に積極的に関与する強い意志を持ち、自らの智力によって変化する社会を把握しようという気概をもった人間を求める。

(2)学問的基礎に基づいて厳密に考える能力にすぐれると同時に、バランス感覚に富み、多様なものの見方を尊重できる人材となりえること。

(3)知性により社会の指導的役割を担える潜在力を備えること。

引用元:慶應義塾大学経済学部アドミッションポリシー

その上で、PEARLという名称には、真珠貝(Pearl oyster)が砂粒を美しい真珠へと変えるように、学生を優れた才能へと育て上げるという願いが込められています。

これらのことから、慶應pearlが求める学生像とは、プログラムの目的通り、

「パールでの学びを経て、経済学という学問的基盤に基づき、多様な視点から主体的に社会の諸問題の解決に寄与していく姿勢のある学生」

と言えるでしょう。

慶應PEARLの出願資格と入試日程

出願期間(Application Period I/II/III)の違い

慶應義塾大学のパールプログラムは、3回にわたって入試が行われます。

2027年9月入学に向けた入試は、以下の3つの出願期間(Application Period)に分かれています。

  • Period I: 2026年10月21日〜12月2日(合格発表:2027年1月25日)
  • Period II: 2026年12月4日〜2027年1月27日(合格発表:2027年3月4日)
  • Period III: 2027年2月24日〜4月7日(合格発表:2027年5月24日)

3つの期間を通じて合計約100名を選抜しますが、期間ごとの定員枠は固定されておらず、有利不利はありません。

しかし、ある期間で不合格となった場合でも、その後の期間で再出願することが可能です(例:Period Iで不合格でもPeriod IIやIIIに出願可能)。

そのため、特別な事情がある場合を除く、慶應義塾大学pearlプログラムを希望する場合は、1期から出願することをお勧めします。

参照元:慶應義塾大学pearl入試募集要項

IB / SAT / ACT などの標準テスト要件

出願には、以下のいずれかの統一テストのスコア提出が必須です。他の資格試験などで代用することはできません。

  1. International Baccalaureate (IB) Diploma(最終スコアまたはPredicted Grades)
  2. SAT スコア

IB、SATは同等に扱われ、特定のテストが優遇されることはありません。

また、SATの「Superscoring(複数回の受験の最高点を組み合わせる)」は認められていません。

参照元:慶應義塾大学pearl入試募集要項

TOEFL / IELTS などの英語能力要件

母語が英語であるかどうかにかかわらず、すべての出願者が以下のいずれかの英語テストスコアを提出する必要があります。

  • TOEFL iBT
  • IELTS Academic Module

TOEFL iBT Home EditionやIELTS Online、IELTS One Skill Retakeなどは認められていないため注意が必要です。

参照元:慶應義塾大学pearl入試募集要項

慶應PEARLの難易度は?合格倍率と競争力を分析

過去3年間の倍率推移と傾向

慶應義塾大学経済学部PEARLプログラムの過去3年間(2024年9月入学〜2026年9月入学)における、出願期間(Period I〜III)ごとの志願者数・合格者数・倍率をまとめます。

全体的な傾向として、Period Iが最も合格者数が多く、倍率も相対的に低くなっています。募集定員は約100名ですが、実際にはそれを超える合格者(約200名前後)が出ています。

そのため、後半になるほど難化し、Period II、IIIと進むにつれて志願者数に対する合格者枠が狭まり、倍率が上昇する傾向にあります。

また、近年は競争が激化しています。

2024年から2026年にかけて志願者数が638名→863名→1072名と右肩上がりで増加しており、難易度が大幅に上昇しています。

2026年9月入学

ここ3年間で圧倒的な高倍率となっています。一方で、志願者数と合格者数だけでは見えないのが、日本人と外国人の比率です。

実は、志願者数が増えているのは、外国人留学生であり日本人の志願者および合格者数はそこまで増えていません。

もちろん、慶應義塾大学は公式に、日本人と外国人留学生を別枠で合否を決めるということは発信していませんので、注意は必要ですが倍率の上昇の要因は外国人留学生からの人気であると考えておくと良いでしょう。

出願期間志願者数合格者数倍率(概算)
Period I479名105名約 4.6倍
Period II364名68名約 5.4倍
Period III229名35名約 6.5倍
合計1,072名208名約 5.2倍

2025年9月入学

全体の志願者数が急増し、全体倍率も約4.0倍と2024年度よりも倍率がかなり上がっています。

特にPeriod IIIの倍率が5.5倍と非常に高くなっています。

出願期間志願者数合格者数倍率(概算)
Period I368名113名約 3.3倍
Period II286名66名約 4.3倍
Period III209名38名約 5.5倍
合計863名217名約 4.0倍

2024年9月入学

Period Iの合格者が最も多く、倍率も比較的落ち着いていますが、Period II以降は4倍を超えています。

出願期間志願者数合格者数倍率(概算)
Period I270名105名約 2.6倍
Period ⅠⅠ226名54名約 4.2倍
Period ⅠⅠⅠ142名35名約 4.1倍
合計638名194名約 3.3倍

参照元:慶應義塾大学パールプログラム入試データ

合格者に求められるSAT/TOEFLのスコア目安

慶應義塾大学の公式情報として、IB、SAT、ACT、TOEFL、IELTSのいずれについても、「足切り点(cut-off scores)」や最低基準点は設けられていません。

その上で、慶應pearlの倍率の高さや受験生のレベルの高さから、以下のスコアを目安とすると良いでしょう。

  • SAT:1450点以上
  • IB:38点以上
  • TOEFL:100点以上(新形式であれば、5.0〜5.5点以上)
  • IELTS:7.0〜7.5点以上

もちろん、選考は単一の要素だけで決定されるのではなく、提出された書類全体を総合的(holistically)に評価して行われます。

そのため、これらより低いスコアでも合格することはありますし、これらより高いスコアをもっていた場合でも落ちることはあります。

しかしながら、それぞれのスコアが高いことが合格に有利であることは間違いありませんので、可能な限り高いスコアを獲得しましょう。

慶應パールの入試対策と出願書類の準備

合否を分ける「志望理由書(Statement of Purpose)」の書き方

出願時には、「Written Statement of the Applicant’s Academic and Future Goals(学業および将来の目標に関する記述)」を提出する必要があります。

自身の目標と関連付けて、なぜPEARLを志望するのかを説明するもので、字数は600語以内とされています。

この書類のポイントは、pearlプログラムの目的に紐づけることです。

慶應義塾大学パールプログラムの目的は、「経済学の知識をもとに、世界を舞台に活躍する先駆者の輩出」です。

つまり、何を学び、卒業後は社会(世界)でどのように活躍していきたいかについて、論理的にまとめることが必要です。

自分の将来の目標や夢は、社会にどのような意義があるのか、そのためにpearlプログラムを活用してどのような学びが必要なのか、について論じましょう。

参照元:慶応義塾大学pearl(パール入試)募集要項

評価される課外活動や推薦状の準備

課外活動は、出願システムの「Academic Background and Brief Self Introduction」欄に記載することができます。これが課外活動をアピールできる唯一のセクションです。

このセクションでは、250字でこれまでの課外活動の実績と絡めた自己PRが求められます。

設問にある通り、重要なのは「Academic Background」です。

慶應pearlプログラムを志望するにあたった学問的背景として、経済学に興味関心を持った経験やその興味関心ををどのように深めてきたのかについて簡潔にまとめましょう。

また、推薦状も重要です。推薦状は、客観的に評価できる人物からの推薦状が少なくとも1通必要です(最大3通まで提出可能です)。

最後に在籍した学校の教員やカウンセラーからの推薦が推奨されています。上記の自己PRの内容を補足してもらえるような内容を書いてもらえる方に依頼しましょう。

参照元:慶応義塾大学pearl(パール入試)募集要項

2分間の自己PR動画のポイントとは?

慶應義塾大学のPEARL入試には面接試験がありません。選考は提出書類の審査のみで行われます

その代わり、「2分間のビデオ(Two-minute Video)」の提出が義務付けられています。このビデオでは、以下の3点について英語で話す必要があります。

  1. 簡単な自己紹介
  2. 志望理由書(Written Statement)の要点
  3. 自身が選んだ最近の経済問題についてのコメント

最も重要となるのは、これら3つの接続性です。

「なぜその経済問題を取り上げたのか」「その問題についてどのように考えるのか」について、自分のバックグラウンドや志望動機と絡めて述べましょう。

参照元:慶応義塾大学pearl(パール入試)募集要項

パールプログラム卒業後の進路・就職実績

外資系企業や商社への就職

慶應義塾大学PEARLプログラムの卒業生は、グローバルな環境で培った経済学的知識と語学力を活かし、多様な分野で活躍しています。

主な就職先には、以下のような企業が挙げられます。

業界企業名
外資系金融ゴールドマン・サックス、JPモルガンなど
外資系コンサルマッキンゼー・アンド・カンパニー、デロイトトーマツ、PwC、アクセンチュアなど
外資系メーカー・サービスAmazon、Google、apple、Bloombergなど
商社三菱商事、丸紅、住友商事など
国内大手メーカーサントリー、ソニー、任天堂など

このように、卒業生はパールプログラムの目的通り、経済学に知識をもとに、世界を舞台に活躍していることがよくわかります。

参照元:慶應義塾大学pearlプログラムの就職実績

海外大学院への進学実績

前項の通り、名だたる企業への就職実績と合わせて、大学院への進学も活発です。

オックスフォード大学、UCLA、ロンドン・ビジネス・スクール(LBS)、ニューヨーク大学(NYU)、HECパリ、ボッコーニ大学、東京大学などの大学院へ進学しています。

就職と同様に、pearlプログラムの卒業生は学問分野においても世界を舞台に活躍しており、パールプログラムの目的通りとなっています。

参照元:慶應義塾大学pearlプログラムの進学実績

パールプログラムに関するよくある質問

1期で落ちても2期や3期でも出願/合格できるの?

はい、可能です。

慶應義塾大学のpearl入試は、1期で落ちた学生がその後受験できないというような制限はありません。

そのため、2期や3期での出願は可能ですし、合格も可能です。

一方で、1期が最も合格者の人数も多く、倍率も低いことに加えて、一度落ちている学生がそのまま再出願しても合格することはないでしょう。

そのため、各種テストのスコアや出願書類各種の推敲を行い、必ず落ちた原因を改善してから再出願しましょう。

留学経験のない純日本人(純ジャパ)でも合格できるの?

はい、可能です。

出願資格や書類などに、留学経験や海外経験を求めるものはありません。

その一方で、高い英語力やSAT/ACTのスコアが求められますので、国内の普通科高校の学生より、帰国生の方が有利にはなり得るでしょう。

それでも、早いうちから対策を行い、高いスコアと説得力のある出願書類が提出できれば十分に合格可能です。

学部・修士5年プログラムって何?

学部。修士5年プログラムとは、慶應義塾大学の経済学部にあるプログラムであり、慶應で3年、提携校で2年学び、5年間で慶應の学士号と提携校の修士号を取得できるプログラムです。

提携先には、HEC経営大学院(フランス)、パリ政治学院(Sciences Po)、ボッコーニ大学(イタリア)、ケルン大学(ドイツ)、ブランダイス大学(米国)、スティーヴンス工科大学(米国)があります。

この中で、HEC経営大学院に出願できるのは慶應PEARLに在籍する学生だけです。

HEC経営大学院は、フランス屈指の高等教育機関で、世界中から選りすぐりの学生が集まります。

通常6年必要な修士号を5年で取得できることはもちろん、このようなレベルの高い海外の大学で学びを深めることができることは魅力的なプログラムと言えるでしょう。

参照元:HEC経営大学院との学部・修士5年プログラムとは

まとめ:慶應義塾大学PEARL(パール)プログラムとは

慶應PEARLは、書類選考のみで合否が決まるため、早めの準備が鍵となります。

最後に、慶應義塾大学のパールプログラムについて、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • PEARLとは、Program in Economics for Alliances, Research, and Leadershipの略称で、経済学の知識をもとに、世界を舞台に活躍する「先導者(リーダー)」の輩出を目的としたプログラムである
  • 慶應パールに合格するためには、IB/SATおよびTOEFL/IELTSで可能な限りハイスコアを取得する必要がある
  • Pearl合格の目安は、IB38点以上/SAT1450点以上/およびTOEFL5.0以上(旧式100点以上)/IELTS7.0以上である
  • 志望動機の明確化し、なぜPEARLなのか、将来のビジョンと絡めて説得力のあるエッセイとビデオを準備することが重要

世界中から集まる優秀な学生と共に、英語で経済学を深く学ぶ4年間は、グローバルリーダーへの確かな一歩となるでしょう。

この記事を通して、慶應Pearlについての理解を深め、入試対策に活かしていただけますと幸いです。

最後になりますが、U-LABOでは、課外活動の実績づくりやSAT、TOEFL/IELTS対策、さらには出願書類の作り込みまで全てサポートしています。

慶應PEARLに合格したい、対策が不安という方は是非一度無料相談会にお越しくださいませ。
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記事監修…竹内 健登

U-LABO代表であり、内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者。自身の大学受験は東京大学工学部に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると10年以上。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

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