単なるアメリカ留学のみにとどまらず、その先の将来まで見据えたとき、アメリカで働けるスキルや資格を身につけておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。
特に医療系の職種は非常に年収帯が高く、アメリカでも人気の職種です。医師と同等の地位として、非常に尊敬される職種でもあります。
そこで今回は、アメリカで歯科医師になる方法についてご紹介します。
その他の医療系資格についてのルートと難易度は、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧くださいね!
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プロフェッショナルスクールへの入学が必要
いわゆる士業系の職業になるためには、アメリカでは通常大学院に相当する過程を卒業しなければなりません。この大学院に相当する学校は、プロフェッショナル・スクールと呼ばれます。MBAとして有名なビジネススクール(経営大学院)やLL.M.、ロースクール(法科大学院)などもプロフェッショナルスクールに分類されます。
通常の4年制大学に入学後、卒業に必要な単位、科目を修得し、卒業をしてからプロフェッショナル・スクールに入学します。
プロフェッショナル・スクールにおける歯学科のほぼ全てが4年制となっており、4年制大学を卒業したあとに入学するため、歯科医師になるためには基本的には計8年間を要することになります。
歯のケアにお金をかける人が多いアメリカ
歯学部は、アメリカの中で最も学費が高い学部ですが、歯科学生は、日本とは対照的に年々増加しています。これは、アメリカでは「歯」のケアにお金をかける人が多く、非常に需要の高い職種だからです。アメリカの歯科医の平均年収は2千万円とも言われています。
アメリカでは小学生ぐらいから矯正を開始するため、小学生の卒業アルバム等でほとんどの子どもが矯正器具を付けてニッコリしています。大学生ともなれば、歯の並びがぴしっと揃ってきれいで、美しいスマイルで映っている学生も多くいます。
日本人より「歯」に対する意識が高いので、歯科医を訪れる機会が多いのがアメリカの特徴です。これは、スマイルの国ならではの文化と言えるでしょう。
歯学部は難易度も学費も高い
現地学生からも人気の高い歯学部。そのため、米国の歯学部への入学は、難易度がとても高くなっています。
また、学費も高く、入学から卒業までを考えるとかなりの資金が必要となります。
海外で歯学部を卒業している学生は、プロフェッショナルスクールの3年次に編入することもでき、編入の場合は歯学部への通学年数が2年となるため、その分学費が抑えられることになります。ですが、その難易度は相当なものになります。
こちらの記事では主にアイビー・リーグの各学科を紹介しています。
アイビー・リーグは「ハーバード大学」をはじめ、高い知名度を誇る難関名門大学群のことを指しますが、その中には歯学部がある大学もありますので、アメリカの大学で歯学を学びたい方はぜひ参考にしてください。
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歯科医師として働ける条件
歯学部卒業と同時に歯科医師になる事ができますが、実際に働くとなれば、NBDE(National Board Dental Examination) に合格する必要があります。
日本で歯科医師の資格を持っている人であっても、アメリカで歯科医師として働くためにはこのNBDEに受からなければなりません。また、基本的には州別の管轄となりますので、働く州のSBDE (State Board of Dental Examiners) にも合格する必要があります。
NBDEとは?
NBDEの試験は2部構成です。
<Part1について>
Part 1は終日(7時間)の間に400問、基礎科学・医学についての設問がなされます。75%以上の正答率で合格です。
内容は下記の分野から出題されます:
・Anatomic Science (解剖科学)
・Biochemistry/Physiology (生物化学・生理学)
・Microbiology/Pathology (微生物学・病理学)
・Dental Anatomy (歯科解剖学)
<Part2について>
Part 2は2日間で各7時間ずつの試験です。Part 1と同じく75%以上の正答率で合格です。
Day 1では専門分野に関して400問出題されます(評価の80%を占めます)。
Day 2では100件の事例問題が出題され、各事例ごとに10ー15問の質問が出されます(評価の20%を占めます)。
事例には以下の内容が含まれます:
・Synopsis of a patient’s health and social history (患者の健康・社会的背景の概要)
・Patient dental charting (患者の歯科カルテ)
・Diagnostic radiographs when appropriate (レントゲン写真)
・Clinical photographs when appropriate (臨床写真)
Part 2はより実践的で臨床経験を活かすことができる内容です。
また、Part 1とPart 2を受験する間隔は各受験者が設定することができます。より時間をかけて勉強をしたい場合は、Part 2を数ヶ月後に受けることも可能です。
SBDEとは?
各州が設定する歯科医師としての認定試験です。
カリフォルニアの場合、WREB(Western Regional Examining Board)もしくはADEX (American Board of Dental Examiners) の試験を受け、ライセンスを取得することが可能です。他にも他州で既に免許を保持していた場合や、実践経験がある場合など、様々な認定条件が存在しています。
ADEXを例にとって出題分野をご紹介します:
・Diagnostic Skills Examination/Objective Structured Clinical Examination (DSEOSCE) (computer based) (コンピューターベース試験:診断スキルと臨床試験)
・Prosthodontic (manikin based) (マネキンへの歯科補綴の実行)
・Endodontic (manikin based) (マネキンへの歯内両方の実行)
・Restorative (live patient or manikin based using CompeDont tooth) (実際の患者もしくはマネキンへCompeDontを使用した歯科修復)
・Periodontal Scaling (live patient, or manikin based, or DSE OSCE) (実際の患者もしくはマネキンへの歯周病・歯石除去)
最後に
日本で歯科医師免許を保持している場合でも、アメリカで歯科医師として働くためには、NBDEに合格する必要があります。
アメリカで働くという選択肢ではなく、アメリカの歯科技術を身に着けたい場合は、さまざまな大学が歯科医師免許保持者を対象にプログラム(学位ではない)コースを用意しており、希望に応じて参加する事も可能です。
アメリカの歯科医師はとても魅力的なお仕事ですよね。
ただし、記事でもお伝えした通り、膨大な学費がかかるのと、難易度も非常に高いルートであることは間違いありません。そのことを念頭に入れた上で進路選択をしてみてくださいね。
この記事があなたにとって少しでも参考になれば幸いです!
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