アメリカの大学に留学するには、まず、一定レベルの英語力があることが条件になります。そのためには英語力を証明する必要があるのですが、その証明の手段として多くの大学が採用しているのがTOEFLという試験です。
日本ではTOEICの方が知名度が高いイメージがありますが、TOEFLはどのような試験なのでしょうか。TOEICとの違いを踏まえつつ、具体的な勉強方法やおすすめの参考書・問題集を見ていきましょう。
TOEFLの特徴

TOEFLもTOEICも、ESLというアメリカの団体が開発、実施している英語力を図るための試験です。TOEFLは「Test of English as a Foreign Language」のことで、英語を母国語としない人たちを対象に、おもに英語圏に留学、就職する際に用いられます。
なお、TOEFLにはTOEFL ITPとTOEFL iBTという2種類の試験があります。留学のための英語力の証明となるのは基本的に後者です。したがって、アメリカの大学への留学を目指す人は、多くの場合、TOEFL iBTを受ける必要があります。
TOEFL iBTの試験内容は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4セクションからなり、いずれもインターネットを通じて実施されます。スピーキングも試験官との対面ではなく、ヘッドセットを付けてコンピューターの画面に向かって行うのが特徴です。各セクションとも30点満点で、合計120点となっています。
TOEICとの違い
TOEICもESLが開発、実施する英語力を測る試験ですが、「The Test of English for International Communication」という正式名称からわかるように、おもにコミュニケーションスキルを問う試験です。
また、アカデミックな内容が中心のTOEFLに対して、TOEICはビジネスパーソン向けの試験になっています。ただ、ビジネスや経済関連の専門用語の知識が必要というわけではなく、ビジネスシーンで使用する日常的な語彙や表現が中心です。ホテルや飛行機の予約、プレゼン、営業、会議などのシチュエーションが多くなっています。
TOEFLとTOEIC、その最大の違いは出題形式でしょう。TOEFLは英語の4技能を一度に問う試験ですが、一方のTOEICは、今でこそライティングとスピーキングの試験もできたものの、メインはいまだリスニング&リーディングであり、基本的に読み書きの能力を問う試験と認識されています。
また、TOEICのリスニング&リーディングの試験時間は2時間ですが、TOEFLは4時間もの長丁場です。それだけ集中力や体力も要求されるということですね。
TOEICは日本の進学や就職に利用されることが多いですが、海外留学や移住にはほとんど用いられません。その点、TOEFLは海外大学への入学基準となっている場合が多く、特にアメリカの大学を目指すのであればTOEFL iBTのスコアが必須と言ってもよいでしょう。ですので、この後の勉強法や学習本についての項では、TOEFLのなかでもTOEFL iBTに絞ってお伝えします。
リーディング強化におすすめの勉強方法&学習本

TOEFL iBTのリーディングは、TOEICに比べて本文の分量も問題数も非常に多くなっています。3つから4つの長いパッセージからなり、設問数は各パッセージとも10問ずつです。解答時間には幅がありますが、回によって54分から72分ぐらいとなっています。
TOEICでもリーディングは大量の文章を速く正確に読むことが大切と言われますが、TOEFL iBTではそれ以上と思ってよいでしょう。学校のテスト感覚で問題文を読んでいると、到底時間内にすべて解答することはできません。したがって、リーディング対策としては、とにかく大量の英文に触れることを重視してください。読まなければ読む力はつかないので、とにかくたくさん英語を読むことが前提です。
TOEFL iBTのリーディング用におすすめの学習本は、旺文社から出ている『TOEFL®︎テストリーディング問題270 4訂版』です。過去に出題されたテーマを中心に、多くの長文が収録されています。この問題集を何周かこなすことで、TOEFL iBTのリーディングの傾向を掴むことができるでしょう。
ただし、この問題集1冊では足りないので、並行してふだんから英語を読む習慣をつけてください。ネットの英語記事でもよいので、「毎日◯千語以上読む」などノルマを決めて取り組むとよいでしょう。
リスニング強化におすすめの勉強方法&学習本
リスニングセクションは5~6つの音声からなります。最初の3つが一人のスピーカーが話す音声、あとの2つが会話形式というのが基本です。それぞれの音声に5~6問の設問があり、解答時間は合計41分から57分ぐらいです。TOEFL iBTのリスニングは、分量的にはTOEICとそれほど変わりません。ただし、一つの音声が数分の長さがあるので、短文を聞いて解答するTOEICよりも集中力が要求されます。
勉強方法としては、とにかく英語をたくさん聞いて、日本語に訳して理解するのではなく英語のまま理解できるようになることです。そのためには、専用の学習本もよいですが、自然な英語に触れる機会をたくさん持つようにしましょう。YouTubeやポッドキャストにも英語学習者向けのチャンネルがたくさんあります。最初は日本人が日本語で解説している番組でもよいですが、できれば海外の人がすべて英語で話しているものがおすすめですよ。
TOEFL iBT用のおすすめ学習本を1冊挙げると、『iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング』です。TOEFL iBT特有の問題形式に合わせて、どのように解答するのが効率的なのか戦略法を解説してくれています。これをやり込むことで、本番の問題形式に戸惑うことはなくなるでしょう。
ライティング強化におすすめの勉強方法&学習本

ライティングはコンピューターに表示される問題に対して、キーボードをタイピングして解答します。問題文を要約する設問と、自分の意見を書く設問の2つのセクションからなります。解答時間は合計50分です。
ライティングの勉強法も、リーディングやリスニングと同じく毎日英語を書くことが基本です。ただし、何でもよいわけではなく、論理的な文章を書けるよう練習しなければなりません。それにおすすめなのが『Barron’s Writing for the TOEFL iBT』という参考書です。アメリカの出版社の本なのですべて英語で書かれていますが、模範となる解答例が豊富なので、これ1冊をやり込むだけで実践に即した文章を書ける力がつきます。
スピーキング強化におすすめの勉強方法&学習本
TOEFL iBTはスピーキングテストもコンピューターに向かって行います。身近なテーマについて話すセクションと、問題を聞いたり読んだりしたうえでその内容を話すセクションからなり、前者が1問、後者が3問の計4問、解答時間は合計17分です。
スピーキングを強化するには、英語をたくさん話すしか方法がありません。身近に英会話できる相手がいればベストですが、いない場合でもオンライン英会話などを利用してできるだけ毎日英語を話す機会を設けるようにしましょう。
おすすめの学習本は『TOEFL TEST対策iBTスピーキング』です。少し前の本ですが、模範解答と誤答がそれぞれ掲載されており、スコアに反映されやすいポイントが詳しく解説されています。この本で採点基準を理解したうえで毎日話すトレーニングをすることで、スコアが取れるスピーキング力が身につくでしょう。
まとめ
アメリカの大学に入学するには、ほとんどの場合、TOEFL iBTのスコアが入学基準となります。その特徴や各セクションの対策法をよく理解して、効率よく学習を進めるようにしましょう。

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