日本の大学であれば、学校や塾の先生は知識が豊富にあるので、進学に対してさまざまなアドバイスがもらえると思います。

しかしアメリカの大学へ進学する場合はそうではありません。
多くの方はアドバイスをくれる身近な方がおらず、ネットで調べる方がほとんどだと思います。
それくらい、アメリカの大学へ進学する方は珍しいです。

この記事ではアメリカの大学に関する基礎知識からメリット・デメリット、入学の仕方について紹介します。

アメリカの大学へ留学を考えている方は参考にしてくださいね。

アメリカの大学へ進学に関する基礎知識

まずは、アメリカの大学に関するイメージをわかせるためにアメリカの大学の特徴を知っておきましょう。

アメリカ大学には日本とは異なる特徴が大きく3つあります。

日本と違ってアメリカ大学には入試制度がない

実は、アメリカにはセンター試験や大学入学共通テスト、二次試験のような、日本では当たり前に行われている試験は存在しません。

アメリカの大学では一発勝負のテストではなく、日頃の努力が必要となる書類審査が採用されています。

書類審査に必要な書類を紹介します。

書類審査に必要な書類

  • 願書
  • エッセイ
  • スクールリポート
  • 中間試験リポート
  • 成績証明書
  • 推薦状
  • TOEFL / IELTSスコア
  • SAT/ACTスコア

これらすべてが必要となる場合は稀ですが、多くの場合で必要となる書類がほとんどです。

また、インタビューと呼ばれている面接試験は義務付けられてはいませんが、やった方がいいと言われているので、余裕がある方は行いましょう。

アメリカでは、これらの書類を充実させ、大学に合格するために高校4年間を生活していきます。

つまり、アメリカの大学へ進学を考えているのであれば、3年間の勉強や部活、課外活動などを頑張り続ける必要があります。
評価されているのはテストの点数ではなく、3年間の頑張りや日々の努力、書類からアピールされる人間力です。

そのため、SATやACTの試験は日本の入試のような一発勝負ではなく、受験料さえ支払えばなんでも受けられるようになっています。

留学生が提出を求められるTOEFLやIELTSも今までのベストスコアの提出が求められます。

アメリカの大学は入学後も大変

よく、「アメリカの大学は卒業するのが大変」と耳にしますが、実際にアメリカでは入学後に課題やテストで良い成績を収めないと留年や退学になってしまいます。
日本の大学でも留年はありますが、退学は基本的にありません。

アメリカの大学では、最初は自分の学力に合った大学に入学し、良い成績を取る努力をします。
その成績を持って、よりレベルの高い大学や自分の学びたい学問が学べる大学へ編入ができるので、編入する学生がほとんどで、アメリカでは最初に入った大学を卒業しない学生が多いです。

大学の部活に所属している場合も、学業の面で良い成績を取得しないと退学になってしまうので、勉強を頑張らなければいけません。

ですが、大学で良い成績を収めるのは、奨学金の取得、インターンや就職で有利になるメリットがあるので、勉強を頑張って損はないです。

アメリカの大学は入学制度が柔軟

アメリカの教育制度では編入の制度が非常に柔軟です。

家族の考え方によって進む進路は大きく影響されてしまうのがアメリカ国内での現状ではありますが、コミュニティカレッジに進学してから、4年制大学に編入することも近年では一般的になりつつあり、中には、UCLAなどの名門大学に編入する学生もいます。

さらに、コミュニティカレッジを卒業しなくても、4年制大学や他のコミュニティカレッジへの編入も可能です。

自分の学びたい学問が変わった場合でも、一般教養課程科目の単位を取得していれば、ほとんどの単位を編入先に移行できます。

アメリカの大学では本当に学びたい、やりたい学問を学びながら見つけられるので、急な進路変更にも柔軟に対応できます。

大学入学後に努力すれば、入学時には手が届かなかった大学へ進学できるかもしれません。

大学で頑張ったら、最終学歴が自分の志望校になったケースも珍しくないので、編入制度を積極的に活用しましょう。

アメリカの大学に留学する7つのメリット

アメリカの大学に留学するメリットを紹介します。

メリットは非常にたくさんあるので、日本の大学と比較する際に参考にしてください。

メリット①語学力が向上する

まず、留学経験がない方でも思い浮かぶメリットではありますが、語学力は間違い無く向上します。アメリカの大学では、すべて英語で授業が行われていて、常にインプット・アウトプットの連続です。
そのため、授業を受けていたら自然と英語力が上がります。

日本でも英会話教室やグローバル系の大学で英語を使用する機会はありますが、どうしても使わなければいけない場面に遭遇しない限り、英語の必要性を肌で感じられません。
日本にいれば、英語を話す必要もないので、学習を断念してしまう方も少なくありません。
その点、英語が常に必要になるアメリカ留学では、会話をするごとに英語を学ぶ機会が訪れます。

毎日積み重ねられる環境なので、英語力を鍛えられるのは留学のメリットです。
話せる英語を身につけるなら留学が一番効率的といえるでしょう。

メリット②豊富な選択肢の中から学習できる分野を選べる

日本の大学では、学びたい学問を取り扱っていない場合があります。

一方で、アメリカではコミュニティカレッジも含め、約4,700校の大学が選択肢に加わります。
これだけの選択肢が増えれば、学びたい学問が一つくらい出てきてもおかしくありません。
また、アメリカの大学では知名度の高い学部のみならず、演劇やダンスなど幅広い分野を学べます。
アメリカ全体で、約900分野の専攻が存在しているので、日本では学べない学問を取り扱っている場合もあります。

メリット③日本人以外との接し方を学べる

日本の大学に進学する場合、留学生を積極的に受け入れている大学以外は、生徒の構成がほぼ日本人です。
しかし、アメリカの大学では多様性を重要視しているので、アメリカの学生はもちろん、さまざまな国の学生が在籍しています。
海外と日本の環境が大きく異なるので、日本人とは違った行動をする場合が多々あります。
場合によっては、海外の方からするとされたくない行動をあなたがしてしまう恐れもあるかもしれません。

しかし、このようなコミュニケーションをとっていくうちに、外国人にとって嬉しい行動や悲しい行動が理解できてきます。
その結果、適切なコミュニケーションの取り方をマスターできます。
将来、仕事や私生活で海外と関わる機会があった時に必ず役に立つでしょう。

メリット④将来の選択肢が広がる

アメリカの大学へ留学すれば日本の就職先のみならず、海外での就職先も選択肢に含まれます。

アメリカでは、「Optional Practical Training(通称OPT)」と呼ばれる制度が存在しており、大学卒業後1年間就労が可能です。
OPTとは、学生ビザでアメリカに滞在している学生が、大学在学中あるいは卒業後に、1年間、有休もしくは無休で就労できる制度です。

OPTには2種類あります。

Pre-Completion OPT

Pre-Completion OPTは期間は1年間で、在学中に就労できる制度です。
週20時間就労でき、学期が終了するとフルタイムで働けるようになります。

Post-Completion OPT

Post-Completion OPTは期間は1年間で、卒業後に就労できる制度です。
注意点としては、Pre-Completion OPTと合わせて1年間なので、2つ合わせて2年間働けるわけではありません。
OPTシステムを活用して、実力が就労先の企業に認められれば、就労ビザを発行してもらえるかもしれません。そうすれば、アメリカで働く道が拓けます。

メリット⑤意見を主張できるようになる

日本人の特性として、「自分の意見が主張できない」方が多いと言われています。
しかし、自分の意見が主張できない場合、他人を優先してしまう癖がつき、自分らしく生きるのが困難になる危険性があります。
海外の大学では、さまざまな価値観を持った学生と触れ合う機会が多いため、自分の意見を積極的に主張する必要があるでしょう。

さらに、アメリカの授業では、発表や発言などが成績に直接関与します。
そのため、学生側は能動的に授業を受ける必要があり、そのような環境であれば、誰でも自分の意見を発言する必要があります。
段々、授業を受けるうちに習慣化されてきて、卒業する頃には意見を主張できるようになるでしょう。

メリット⑥外国人の友達ができる

日本の大学でも留学生と知り合う機会はあるかもしれません。
しかし、自ら積極的に行動しない限り、関わる機会は少ないでしょう。

アメリカの大学では、周りは留学生もしくは現地の方ばかりなので、自然と広い友好関係が築けるでしょう。
国籍が異なる間柄だとしても、一緒に生活をし、授業を受けるうちに仲を深められます。
国籍の違う友人ができれば、日本では気づけなかった新しい価値観に気づけるかもしれません。

メリット⑦グローバルな人材になれる

アメリカの大学にはさまざまな人種の方が通っています。
また、世界屈指の高い教育力を求め、さまざまな国の学生が留学してくるので、言語や多種多様な価値観を身につけられるでしょう。
このような、グローバルな環境が整っているのがアメリカの大学です。

アメリカの大学に留学する6つのデメリット

アメリカの大学に入学すると、環境が大きく変わるので、デメリットとなる要素が出てきます。
そこで、デメリットを6つ紹介します。
留学する前に備えておきましょう。

デメリット①大学費用が高い

アメリカの大学の費用の相場は、年間の授業料は200万円以上で、
生活費は年間で約70万〜240万円かかります。
つまり、1年間で最低でも270万円が必要になり、4年間で1,000万円を超える出費です。

学費を抑えたい方は、コミュニティカレッジからの編入を検討しましょう。
年間の学費が50万〜100万程度なので、2年間で最低240万円、
そこに4年制大学2年間の学費を足すと一番安くなる場合、4年間で880万円です。

また、奨学金を利用したり、好成績を収め返済不要の奨学金をもらったりするなどして、一時的な経済負担を緩和できます。
奨学金はさまざまな種類があるので、自分に合った奨学金を利用してみましょう。
ただし、貸与型は返済義務があるので、返せる額だけを借りるようにしてください。

デメリット②英語力が必要

アメリカ大学へ入学するときに一番重要なことは学力ですが、現地での生活や授業を受けるためには、やはり英語力も必要になります。
アメリカの大学4年制大学に入学を希望する場合は、TOEFL60〜80点が求められます。
コミュニティカレッジでも最低50点くらいの英語力が必要です。

また、入学後も授業についていくために一定の英語力が必要になります。

ネイティブスピーカーの喋る英語を聞き取り、自分の意見を発信できるレベルでないと、単位を落とす可能性が高くなってしまいます。
英語は一朝一夕で身につく能力ではないので、常に英語力を磨いておきましょう。

デメリット③食生活が乱れやすい

進学中は現地の食事がメインになるので、日本食を食べられる機会が減ります。
ホームステイの場合は、ホストファミリーの食生活に合わせる必要があるため、量の調節が難しい可能性が高いです。
身体に合わない食事は、体調に悪影響を及ぼすので、気をつけてください。
ホストファミリーの食事があまりにも合わないと感じた場合は、留学カウンセラーに相談するか、ホストチェンジをお願いするといいでしょう。

デメリット④日本での新卒採用の時期に遅れる可能性がある

日本の大学生は、就職活動を3年次の1〜3月くらいから始め、6、7月ごろに内定を獲得し、就職活動を終える学生がほとんどです。
また、最近では就活が早期化している傾向があり、早い学生だと年内に内定をもらうケースも増えてきています。

海外大学に進学した場合は、日本に帰国するのは夏休みの時期である5月以降です。
そのため、日本の企業が行っている新卒採用の時期に就職活動ができません。
最近では、オンラインで受けられる企業も増えてきていますが、選考すべてをオンライン化している企業は少ないです。
その場合、アメリカの現地で行われる日本人向けの就活フォーラムに参加すれば、内定の獲得も可能です。

デメリット⑤日本語の感覚がおかしくなる

アメリカに進学すると、日常的に話す言語が英語になるので、日本語の感覚が鈍ります。

例えば、過去にイタリアで活躍していたサッカーの長友佑都選手が、日本語のインタビューに対し、日本語がわからなくなり、イタリア語で応えた時があります。
留学生もこの現象に陥ってしまうケースが珍しくないです。

また、敬語を使う機会もかなり減ります。
もし、卒業後は日本の企業に就職すると考えているのであれば、敬語が使えないのは大きなデメリットになってしまう可能性が高いです。
定期的に日本の方と話して、日本語で話す感覚を忘れないようにしましょう。

毎日、両親と電話で会話したり、日本の友達と話したりすれば、感覚を忘れないでしょう。

デメリット⑥住居トラブルが起こる可能性がある

ホームステイの際に、トラブルが発生する可能性があります。
過去に、ベッドの裏からダニが大量発生し、家主から家具代の弁償を請求された事例や、ホームステイ先の子どもからモノを盗まれるケースもありました。
対策しようもないトラブルもありますが、ホストファミリーと友好な関係を築けば未然に防げる場合もあります。
家事を手伝ったり、お土産などのプレゼントなどを渡したりするなどして、友好な関係を築きましょう。

アメリカの大学へ入学する3つのパターン

アメリカの大学へ入学するパターンは3つあります。
自分に合った入学方法を選択するといいでしょう。

高校卒業後にそのまま進学する

高校を3月に卒業して、アメリカの大学へ9月に入学する方法です。
この方法が、最短かつ最も費用をかけずに留学できます。

しかし、TOEFLとSAT、高校3年間の成績表の提出が必要になります。
高校3年間のうちに、志望校が指定したスコアをTOEFLとSATでクリアしないと受験できません。
このスコアの壁が高いが故に、高校を卒業してからすぐにアメリカの大学へいけない学生も多いです。
スコアの目安ですが、有名大学の場合は、「GPA3.0〜」「TOEFL100点〜」「SAT1400〜」になります。
優良大学の場合は、「GPA2.5〜」「TOEFL80点〜」「SAT1050〜」です。

アメリカの語学学校に行ってから進学する

英語力を高めたい方向けの方法です。
TOEFLの対策は日本国内でもできますが、SATの対策は、日本はもちろん、アメリカ以外の国のほとんどで行われていません。
そのため、SATの対策をしたい方は必然的にアメリカの語学学校を選択する必要があります。
語学学校に入学するために必要なのは、高校3年間の成績です。
その成績に加えて、大学に合格するにはSATとTOEFLのスコアが必要になります。

アメリカのコミュニティカレッジを卒業してから編入する

コミュニティカレッジは、留学の費用を抑えられるだけでなく、合格しやすい特徴があります。
希望の大学に進学するための成績やテスト点が不足していて、それでもその大学を諦められない方はコミュニティカレッジからの編入を検討してみましょう。

アメリカ大学に進学して全力で学ぼう!

アメリカの大学は、メリットが非常に多いですが、慣れない環境に身を置く必要があるので、それなりのデメリットも覚悟しなければなりません。
ですが、卒業した学生からの満足度が高いのは、デメリット以上にメリットが多いからです。
また、デメリットに感じた経験が人生でプラスになった方も多いようです。

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