日本では、どの大学を受験するかを決める際にはまず偏差値を参考にします。アメリカの大学にも日本と同じように偏差値というものが存在しているのでしょうか。

今回は、アメリカ大学にも偏差値はあるのか、アメリカ大学の種類とそれぞれの難易度等についてご紹介していきます。

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アメリカにも「偏差値」はあるのか?

日本の大学を受験する際には、それぞれの大学の難易度を評価する偏差値を見ながら、自分の実力を照らし合わせてどの大学を受験するかを決めますよね。しかしアメリカの大学では、そうした偏差値は存在しません。合格のしやすさや難易度と言った基準はありますが、自身の偏差値もなければ大学の入学目安となる偏差値などもないのです。

その理由は、アメリカの大学はTOEFLやSATなどの試験結果に加えて学校の成績、そのほかにもエッセイやボランティア活動、推薦状など幅広い方向から書類審査を行った上で、生徒一人ひとりの合否を決めるからです。日本のように、試験の点数のみで合否が決まるわけではないのです。

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アメリカ大学タイプ別の難易度と合格対策

アメリカの大学は、州立と私立、また、総合大学なのかリベラルアーツカレッジなのかなど、いくつかのタイプに分類できます。このタイプなら必ずこの難易度という線引きがあるわけではないものの、合格しやすいタイプの大学もあれば、とても狭き門になってしまう大学もあります。

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私立トップ名門総合大学

私立トップ名門総合大学の例

・ハーバード大学
・イエール大学
・コロンビア大学

〈難易度〉

合格率5~30%

アイビーリーグと呼ばれる私立のトップ名門大学は、難易度は全般的にとても高いです。出願者に対する合格率はどれも5%程度で、合格者のTOEFLやSATのスコアを見ると、ほぼ満点という生徒ばかり。また、入学する際のGPAを見ても、最高GPAである4.0が多くなっています。こうした私立のトップ名門総合大学へ入学及び留学したい人は、そのぐらいのレベルの学力がなければ、願書を出してもなかなか合格ラインには到達しないと考えられます。

このタイプの大学に合格するための対策としては、まずTOEFLやSATは何度も受験してできるだけ高いスコアを取得するのが得策です。GPAは学校の成績なので、日々の学業に励み、できるだけ良い成績を維持しましょう。

しかし、それだけでは十分ではありません。アメリカの大学では、部活やボランティアなど、学校外の活動に関しても評価の対象となります。そのため、部活でキャプテンを務めたり、ボランティアに励んだり、また中には、学生のうちにちょっとしたビジネスを始めたり起業するといった人もいます。そうしたユニークさは大学から高評価されるため、ぜひ積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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州立名門総合大学

〈州立名門総合大学の例〉

・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
・カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)

〈難易度〉

合格率10~30%

州立の名門総合大学は、私立の名門大学よりも若干難易度は下がります。その理由は、州内に住んでいる学生であれば優先的に入学できる制度があるためです。ただし、州外に住んでいる学生にとっては難易度は高いですし、入学してからの学費も州内の学生と同じ金額というわけではありません。入りやすさ、難易度という点においては、名門の私立大学よりは入りやすいものの、決して誰でも入れるわけではないと考えるのが賢明です。

合格するための対策としては、やはりGPAとTOEFL、SATでできるだけ良いスコアを獲得することが最短です。特にSATは複数回の受験ができますし、EnglishとMathとでそれぞれの最高スコアを大学へ提出できるスーパースコア制を採用している大学が多いため、うまく活用して高いスコアをゲットしたいものです。

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州立総合大学

〈州立総合大学の例〉

・ワシントン大学
・ペンシルベニア州立大学
・オハイオ州立大学

〈難易度〉

合格率40~70%

州立大学には、難易度が低めの大学から高い大学までたくさんあります。それぞれの難易度の目安は、求められるTOEFL、SATのスコアを比較すると良いでしょう。

州立大学なので、名門であろうとなかろうと、州内に生活している学生は合格しやすくなるというメリットがあります。しかし大学の中には、州外の学生も積極的に受け入れている所はたくさんあります。留学しやすい大学も、こうした所が多いですね。

リベラルアーツカレッジ

〈リベラルアーツカレッジの例〉

・アマーストカレッジ
・ウィリアムズカレッジ
・スワースモアカレッジ

〈難易度〉

 合格率10~30%

リベラルアーツカレッジにも、難易度が私立名門大学ぐらいに高い大学がある一方で、比較的入学しやすい大学もあります。一般的にリベラルアーツカレッジは大学の規模が小さく、アットホームな雰囲気で学べるという点が大きなメリットです。

合格するための対策としては、大学が学生の何を重視して評価するのかを見極めることと、やはり大学が求めるTOEFL、SATスコアやGPAの基準をクリアすることが最善です。

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コミュニティカレッジ

〈コミュニティカレッジの例〉

・サンタモニカカレッジ
・ディアブロバレーカレッジ
・オレンジコーストカレッジ

〈難易度〉

合格率90%~100%

コミュニティカレッジは、4年生ではなく2年生の大学で、難易度という点では最も合格しやすい点が特徴です。ほとんどの大学で高校の成績やSATが求められません。留学生であれば英語スコアが求められますが、入学基準は高くありません。社会人も数多く通学するこのタイプの大学は、GPAやTOEFL、SATのスコアに自信がない人にオススメと言えます。

アメリカ人の中には、コミュニティカレッジで2年間学び、履修単位を別の4年制大学へトランスファーする生徒が数多くいます。特に、カリフォルニア州のコミュニティカレッジであれば、編入の際に州立トップの名門大学群であるカリフォルニア大学への合格優先権が得られ、合格率は1年次入学に比べて飛躍的に上がります。そのため、高校の時の成績がイマイチだったという人は、まずはコミュニティカレッジからスタートするという選択が賢明かもしれません。

基本的にコミュニティカレッジは門戸が広く比較的入学しやすいため、出願書類や、大学側が求める基準を満たしていれば、不合格になってしまうリスクはそれほど高くありません。合格するための対策としては、出願に必要な書類をすべてきちんと揃えたうえで、期限までに申し込むことです。

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まとめ

アメリカの大学には、偏差値という評価システムはありません。しかし、TOEFLやGPAのスコアや、合格率によっても難易度を予測することはできます。大学を選ぶ際にはそうした点を比較すると良いでしょう。

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